第2回 岐阜県高校生英語ディベート大会

 平成15年11月15日(土),高山西高等学校にて第2回大会が開催されました。他県の雰囲気を味わうのもいいことだと,考え,また,長野県と同じタイトルだったので,準備の必要もなく,まだディベート大会の経験のない1年生が出場すれば,来年の準備になるなど,様々な理由で参加することにしました。(それに高山西には,10月下旬に南信地区で開催した練習試合に来て頂いたということもありました。
 実際に伊那から高山へ向かうとなると新しく開通した安房道路があるとはいえ,2時間半,その大半が山道と言うことで,気軽に高山西を練習試合に誘った我が身の不明を恥じております。

高山西校は幼稚園が隣接する私立高校。どうも1学年10クラスもある大きな学校のようです。各教室には大きなモニターが2台設置され,教室のライトは自動で消灯するようになっていました。教室も大変きれいで感心しました。

参加7校,チームは伊那北チームを入れて11チームとこぢんまりしていましたが,第1回の蟻ヶ崎高校での大会を思い出させるアットホームな感じでした。参加チームに比べると引率教諭やジャッジは豊富。宮川先生の人脈の広さを再認識しました。生徒には行く前に,岐阜県の高校は全て制服で,茶髪やお化粧なんてとんでもないよ,と言っておきましたが,まさにその通り。私服は伊那北だけでした。

ディベートフォーマットは長野県とほぼ同じですが,第1反駁の順番が否定側,というところだけ違っています。これはかつて結構議論しましたが,第1反駁,第2反駁の順番は準備時間の過多に関わって。長野県では肯定側を最初にすることで,準備時間を均等にする,といったことだったと思います。
ジャッジは3人。各チーム,論題にそって3点の理由を提出し,その理由が最終的にどちらが説得性を持って残ったか,それぞれのジャッジが判定。話し合いを持ったのちに多数決で勝敗を決定,5分後に試合の講評をした後に生徒に結果を伝える,というものでした。英語のコミュニケーション点はジャッジ一人5点を持ち,それを合計して,勝敗が同じ場合には,そのコミュニケーション点によって順位を決める,という形でした。かなり,ディベートの論理に重きを置いた採点方法ですが,これで英語のハンディを克服するメリットもあります。

伊那北チームは優勝チームのメンバーである半澤さんと中心に,急遽出場を依頼した1年の大森君,Bチームの否定立論を担当した1年新井さんの3人で構成。大森君は1週間,1日1時間程度の練習で,とにかく3分で読み終えること,簡単にYesと言わないこと,などの「一夜漬け練習」で参加。逆に半澤さんは大会で7試合を経験,「もうバイトについては話し合いたくありません」と拒否反応。一人は経験者が必要と言うことで,お願いして出場してもらいました。

予選ラウンドは4チーム構成で3試合。肯定,否定はじゃんけんで決めると言うことで,伊那北チームはこれまで全て肯定,最終試合となった対各務原高校も全て肯定,伊那北チームは過去に否定をやったこともあるので,せっかく準備した否定側を各務原高校にやってもらいました。各務原チームは伊那北と全く同じ構成で1年生2人に留学体験を持つ3年生が一人。彼女は素晴らしく,態度,話し方,英語と全て完璧でした。応答もそつがなくたった1週間の準備とは思えませんでした。伊那北肯定の3番目の論点は,「アルバイトをすれば,家計を少し助けて,家族としての一員として自覚が持てる」というものですが,そこに「大学に行くのはお金がかかり,少子化の原因は教育にお金がかかりすぎるからだ」と「アルバイトをして学費の足しにする」ととられてもしかたがない一文が挟み込まれており,この部分を徹底的につかれました。最初のクロスで,「我々は学費の足しにするとは言っていない。少しでも,家計を助けることで,家族の一員であるという自覚が高まると言っているのだ」と言えればいいのですが,この言い方は難しく,またわかってもらえない可能性もあり,完敗した感じでした。各務原の各選手は自分で英語を話そうとする姿勢が見えて好感をもてました。

予選ラウンド各グループ1位とそれ以外のチームでコミュニケーション点が1位のチームが決勝トーナメントに出場することになりました。当初,伊那北はオブザーバー参加で,たとえ成績がよくても決勝トーナメントに出場しない,ということでしたが,長野県からの参加が1校だけだったこと,それから,各試合の結果が随時張り出されて,生徒全員に結果がわかることなどあり,急遽決勝トーナメントに進出できることになりました。帰り道のことを考えると,そうしなくて,帰りたいという声もありましたが。予選ラウンドで各務原に負けた伊那北は4位,逆に各務原がコミュニケーション点で1位。再び各務原と対戦することになりました。今度は,サイドを代えての対戦。生徒に「これ以上勝ってはまずい」という気持ちがあった訳ではないと思いますが,接戦の末,この試合に負けました。決勝は岐阜高校対各務原高校ということになりました。

 結果は以下の通りです。

1位 各務原高校   
2位 岐阜高校    
3位 伊那北高校     高山西高校C

ベストディベーター(ジャッジ全員による投票結果)

各務原高校 尾崎里美さん   
伊那北高校 半澤優貴子さん  
高山西高校 谷井利圭さん