第2回 英語ディベートシンポジウム

主催 日本コミュニケーション学会 関東支部・東海大学・教育開発研究所

2003年6月29日(日) 午後1:15〜5:00

表記シンポジウムに会長の小山先生と参加しました。旅費,参加費は高文連の視察費から出してもらいました。

 私は東京といっても特にすることがありませんので,高速バスで新宿に到着するとすぐに,地図に従って,小田急線で新宿−代々木八幡(10分ほど)。そこからは徒歩でしたが,要所要所に「東海大学」の矢印があって,迷うまでもなく,日曜日の閑静な住宅街をくぐりながら,東海大学に到着しました。会場の2号館というのは,3階建てのこぢんまりとした建物で,中央に螺旋階段が配置されたちょっとおしゃれな感じ。着いたのはおそらく12時前後。一番でした。ちょうどハリーポターが発売されて1週間。文化祭での発表もあってなんとか読み終えなければならないので,バスの中,この会場とひたすら分厚いハリーポーター5巻を読み続けました。

1時15分 開会  よく知らないままに参加しましたが,このシンポジウムは数年前に第1回が開催されて以来数年ぶり。今年はアメリカから学生,講師を招いて,これから全国を回るようで,その一環として「関東支部」で開催されたようです。会場には100名ほどの人がいましたが,どうもディベートなどの知り合いが多いようで,会場は案外和気藹々としておりました。

1:20分 簡単な本日のディベートの説明があったいよいよ模擬ディーべーと開始になりました。
本日のFORMAT
Affirmative Constructive speech     6 min.
Cross-examination by the Negative    3min

Preparation Time 2min.

Negative Constructive speech     6 min.
Cross-examination by the Negative    3min

Prepartaion Time 2 min.
1st Negative Rebuttal Speech 4 min.

Prepartaion Time 2 min.
1st Affirmative Rebuttal Speech 4min.

Prepartaion Time 2 min.
2nd Negative Rebuttal Speech 4 min.

Prepartaion Time 2 min.
2nd Affirmative Rebuttal Speech 4min.

論題  : The textbook authorization system should be abolished in Japan

肯定側 ミシェル・ランカスター,ジェイムズ・ラドフォード

2人は違う大学に所属。論題は日本特有のもの。どうも資料などは敵方にあたる東海大学講師陣から提供された模様。(試合の途中に資料を渡されていたような…)そんな不利な状況でのディベートで確かに準備不足は否めませんでしたが,立論は大きな柱2つに,その下にそれぞれ3つ。さらにその一つずつに複数の理由付け,といったかなり複雑な印象を受けました。かなり多岐にわたり,ポイントが多いため散漫な感じがしました。

質疑は2人のどちらでもできるという形で,これはいいような,悪いような,互いに遠慮をする場面もあり,質疑としては効率的ではないと思いました。それに,準備不足は否めず,質問が散漫,単発でした。

ところで論点ですが,「教科書検定が教育のレベルをしばり,日本の不況は教育にあり,その教育の元凶は教科書検定。より創造的に,市場原理を入れた教科書が必要である」といった感じだったと思います。質問は「言論の自由の阻害の理由は」「検定で重要な要素が削除されているというのは?」「教科書が創造的になれば,教育が変わるというがいつ頃効果が現れるか?」ぐらいか?(メモを頼りに3週間前のディベートでよくわかりません)

否定側立論 綾部功氏(氏はディベート界では有名人のようで,前日にもDaily Yomiuriのディベート大会に参加した模様。ディベート歴20年といった自己紹介もされていたような…)こちらの立論は肯定側より整理されており,わかりやすいものでした。「教育の水準を保ち,文化を継承するには一定の教科書が必要。もし,廃止すれば,1)教科書レベルの低下 2)思想的に偏向のおそれあり …」

なお,模擬ディベートでしたので,その都度,解説の白井直人氏からコメントがありました。

その後両者から反駁がなされましたが,どうしてもリサーチが不十分だったようで,同じことの繰り返し,終始した感じがありました。問題の収束は,「検定が教科書レベルを保っているのか,制限しているのか」というところだった思いますが,日本経済の低迷といったところに話が及ぶとよくわからなくなりました。


2:20〜2:40 休憩

会長の小山先生とここで面会。東京都の英語クラブ連盟の方とも自己紹介をかわしました。

2:40〜講演

The thinking citizen: how debate prepares students for life

大学,高校でディベートを指導してきたというマリリン・ヤング教授(Florida State University)からの講演。外国の方にしては淡々と講演を進められて,たまに会場から笑い声も漏れましたが,これは社交辞令的な笑いで,結構な早口で,ディベート的思考がいかに役立つかといった話をして頂きましたが,実は何も頭に入っていません。(申し訳ありません)
手元にちょっとしたメモがありますが,意味不明 1)現実の今日的問題を前もって考える 2)問題に関する精度の高い資料をそろえ,検討,解釈する(→)理論付け,批判的な見方  民主主義とは…


4:00ー
「英語教育とディベート」

最後は早稲田大学教育学部でディベートを必修にしたそうで,その必修化に中心的な役割をはたした松坂ヒロシ先生の講演。

ユーモアあふれるお話の中で,かなり緻密なディベートを前面に出さないディーべートの授業の実践ということで大変感銘を受けました。