実際こちらの学校の生徒は、高校の2,3年生に当たる年代が、義務教育をすでに終えているので、他の学年に比べるととても少なく感じると共に、その分、学校に残っている生徒は、勉強するために残っているという感じでずいぶんしっかりしている。実数はよく分からないが6割くらいに減ってしまうようだ。日本の高校の細分化と比べると、地域で通える学校が1つくらいしかない環境では、生徒は多様で、学力差も大きい。また一方、日本で言うところの中学二年生が、ハイスクールに通い出すので、高校の教員をしている私から見ると、かなり可愛らしい。スーパバイザーのマイクは、必修でもある8年生の授業をあまり好きではないらしいが、僕はかなり楽しんでいる。
生徒は、ほとんどがスクールバスで通ってくる。通学範囲は結構広く、半径30Km、もしかしたら、50Kmになるかも、親の車で送ってもらう子供、自分で歩って来たり、自転車に乗ってくる子供もいる。ここに勤める教員の子供も、他には学校がないので、結構な数に上る。その子達は親と一緒に車で来る。
下校時、生徒は列を作り、バスを待つ
生徒は、休む子供は、毎日いるけれど、遅刻してくる生徒はあまりいない。これは上記の理由による。どのくらいの出席率で単位認定になるかは、まだ分からないが、結構学校が好きみたいだ。彼らは、朝学校に来ると、教室には入れないので、外のアンダーカバープレイスで各々待つ。十分くらいのSHRみたいなものがあって、それから、授業の教室に行く。マイクも担任を持っているので、毎朝やっている。一度参加させてもらったら、20人くらいの少人数なので、結構和やかに行われる。こちらの子供はよく発言するので、見ているとおもしろい、しかしあまり人の話を聞いていないのは同じで、たまにとんちんかんなことを言ったり、したりする。日本では、聞いているときの姿勢について、よく指導するがこちらではそんなことはない。いすの上で、立て膝をしていようが、足を組んでいようが、あまり関係ない。ただ、背もたれに寄りかかり、後ろにいすを傾けていると、マイクにしかられる。
こちらの学校には制服がある。全ての学校にあるのかどうかは分からないが、余談だが、こちらで一般的なはなしをするのは、非常に難しいと感じた。例えば、この時期に水泳をするのかとホストのケリーに聞くと、そのYOUは、私について尋ねているのかと、逆に聞き返された。自分のことについては、言えるけれど、一般論は、言えない。というような感じにとれた。個人それぞれで、何をしても、その人の責任において、という感じ。
制服規定は、上は、緑の学校指定の物、でもいくつかバリエーションがあって、そのどれを来ても関係ないらしい。冬寒いときには、高学年はカーディガンを着てもいいらしい。下は、黒、の短パンか、スカート、スラックスでも可。靴下は、白の短い物、ハイソックスをはいている者はいない。特に、靴の中に隠れて見えないような、短い者を好んでいるようだ。サンダルを履いている者もいる。これも特にとがめられない。体育の時以外は。裸足の者は今のところ見ていない。そして、帽子をかぶることを奨励している。
教員のモーニングティー・デューティーの様子
彼らの着ているのが制服1型
そして、もう一つ驚くことに、教員にも、制服がある、これも何種類かあるのだが、いつも着ている人もいれば全く着ない人もいる。そして、名札もある。これも同様。つけている人もいれば、全くつけない人もいる。制服を着なくてはいけないのか、もしくは名札をつけなくてはいけないのか、と聞くと、ちょっと考えたあと、どちらでもいいという。教員なんて、名札とか制服とかいやがるだろうにと思うのだが、少なくない数の人が、制服を着たり、名札をつけたりしている。ほしければ僕にも買えるらしい。35ドルくらい。ちなみに、ホストのケリーは制服名札派、マイクは名札だけ、ジルは名札制服、アルは制服、名札なし。僕はいつも、短パン、Tシャツだが、マイクに言われたことを守り、いつも靴を履いている。信じられないでしょ。初めてケリーの家で、マイク達に会ったとき、こんなに暑いのに君たち二人は靴を履いているけど暑くないか、と聞いたら、男性は、こういう場、例えば人に招かれたりしたときなどは、こんな風に靴をはくものなんだよ。と言われたからだ。以来それだけは守っている。といっても一週間だが。
私の目には欧米の国で制服があること自体、驚きだったのだが、服装については、結構厳しく指導をしているようだ。一度、SHRの時、モスグリーンの短パンをはいてきていた生徒がいて、その生徒は、ちょっと早口だったのでよく分からなかったが、教室から出されてしまった。日本の学校だと、その程度では、返されてしまうことはないだろう、たぶん。こちらの学校では、生徒の指導は結構厳しいようだ。授業に飽きてちょっとうるさくすると、すぐに立たせるし、ひどいときには、教室から出してしまう。授業中に与えられた課題を、ぼーっとして、やっていないことについては、全く何も言わないが、ちょっとでも、うるさくすると、グリーンスリップ(警告用紙)が渡される。これを渡されると、昼休みに奉仕活動(掃除)が待っている。このように、授業に関して言えば、それぞれの生徒の進み方が本当にまちまちなので、日本のパターンに慣れた私には、非常にやりにくい。まあ、日本の授業は、ベルトコンベアの自動車工場みたいなものなのか。
小学生は列になって学校からバスまで歩いてくる
まあ、とりあえず、生徒達は、まさに田舎の子供、といった感じで、非常に素直でいい子が多い。よく発言するし、ほめると真っ赤になって照れるし、ひねくれた感じの子供はほとんどいない。学校で会っても、町であっても、よく声をかけてくれる。しかも、この間の集会で、自己紹介のスピーチをさせてもらったので、なおさらだ。授業を教えていない子も声をかけてくれるようになった。
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