平成15年度京都府立農芸高等学校
草花類型 課題研究
花の命は短くて・・・Part.2
〜「老化防止+品質向上=トレハ式」の証明〜
プロジェクト発表A 京都府立農芸高等学校
農産バイオ科 3年10名
農芸高校草花類型では、昨年平成14年度にTrehalose、Sucrose、Glucoseを植物体に与える実験を行ない府連盟大会ProjectB部門で発表した。TrehaloseはMaltoseから合成される糖で、別名「命の糖」とも呼ばれている。この糖を花芽分化したガーベラ、トルコギキョウに与えることで、開花期間が延長するともに、花器の形質が安定する事を確かめた。
先輩たちの実験を引き継いだ私たちは、この効果をどのように利用すれば良いのか自分たちで考えるとともに、生産者の方などに伺った。そのなかで、亀岡市旭町にあるエコファーム平井の代表取締役平井國晴さんより、他の植物に対しても効果はあるのか、出荷時期の延長や調節に利用できないか、市場に出荷して生産者、園芸店に対してもアピールできないか等の助言と指導をいただいた。これらを考慮に入れたうえで、今年度の実験を行なった。
本実験ではアゲラタム ロイヤルハワイを供試した。アゲラタムはキク科の1年草で開花期間が5月から10月と比較的長く、花壇やプランターに利用される植物である。この苗にTrehaloseの他に植物活力活性剤の、アグリボ2、HB101、大地の元を施用した。Trehalose濃度については、0.005mol/g、0.0025mol/g、0.001mol/gの3区とした。
これらの試験区と活力活性剤施用区3区、無処理区の合計7区について、週に1回、1POTあたり50mlを計量して施用し、黄化葉数と草丈を測定した。
実験の結果、植物活力活性剤を施用した苗は、下葉が薄く草丈や株張りにバラつきが出てしまうのに対して、Trehaloseを施用した苗は、下葉も茂り非常に美しいものができた。
5月の中旬に花き京都地方卸売市場 京都生花株式会社に出荷した。
植物活力活性剤を施用したアゲラタム苗はPOT単価20.8円から10.4円で取引きされた。これに対し、Trehaloseを施用した苗はPOT単価50円から25円で取引きされた。その日の市況価格に変動はあるとはいうものの、この金額の差は明確であった。
これらの結果を、先に助言・指導いただいたエコファーム平井の平井社長に見ていただいた。平井さんも予想以上の市場での評価に驚いておられた。さらに平井さんから近隣の花壇苗生産農家にこの結果を紹介していただいた。その中でこれらの取り組みを紹介し、広く知ってもらうような場を設けることはできないか、というご指摘をうけた。
現在、これらを検討・模索中である。