茶髪狩り

 実は私は高校生ですが茶髪というものがどうも好きではありません(この文で、「私は」は「茶髪というものが」にかかります。注意してください)

 しかし、いくら私が茶髪の人のことが嫌いだからってどっかの大使館のコネを使って外交官の車の中から渋谷センター街に向かって無反動砲を撃ちまくるなんてことはしません(できません)。しかし、それをあろうことか「自由」をうたい文句にしている学校が行うなんてことがあるのですから世の中不思議なものです。

 どうも今学期の始業式からおかしいとは思っていました。そこで、校長は「髪を染めている人たち云々」と、かげながらというかストレートに非難をして、胡散臭がっていたんです。今まではそのようなことは彼の口からきいたことはありませんでしたが、まあ私自身髪は黒いままなので聞き流していました。そんな重大なことにはならないだろう、と。

 しかし、9月29日(仏滅)の日に、彼はついに行動を起こしました。

 複数の信頼できる情報源(というか先生方)によれば、校長は学年会を通して各学年の担任に、「クラスの中に茶髪、金髪の生徒が何人いるか数えて来い」という指令を出したらしいのです。そして、名簿にチェックしろ!と。そしてまた別の情報源によれば、もしそういう髪の人がいたら、校長と面談があるかもしれないのだそうです(これは人数から言って不可能ですね)。中学のほうまで徹底されたかどうかは不明ですが、これについては極めて重大な問題点があります。

 すなわち、「境界線」です。

 だれが髪を染めていて(or抜いていて、色をつけていて)、だれが「問題のない」髪か。これは、担任の主観によってずいぶんと変わってくるものです。日ごろから素行の悪い生徒は少し色が違えば茶髪のして名簿にチェックを入れられるが、成績優秀で大人しければ、同様に茶髪であってもチェックはされない。こういう事態だってありえるのです。実際、ある先生は「茶髪と言われてはじめてA君が茶髪であることに気づいた」と言っています。

 校長はさすがに「担任自身で数えろ」とまでは徹底しなかったようです。なぜなら、私の知っているいくつかのクラスでは、生徒が自主的に手を挙げる、という形をとったからです。さすがにこの命令に関しては担任も戸惑ったのでしょう。

 また、もうひとつ、実際にはこっちのほうが重要なのですが、「数えてどうする」という疑問があります。これについては、校長が「茶髪=優秀な進学校というイメージの邪魔になる」という固定観念を抱いている、と考えると分かりやすいでしょう。つまり、(とうてい無理な話ですが)校長は、そういう生徒の髪を黒くして、「渋幕は茶髪・金髪の生徒のいない、『責任を持った自由』という校風を持つとてもいい学校なのですよ」と宣伝したいのです。

 しかし、現実には、髪の色に関わりなく、成績はいい人がいいんです。悪い人はたとえ黒かろうが悪いんです。

 茶髪の人にチェックをつける。この学校はスターリニズムが支配してるんでしょうか。私には、学校がどうしても生徒の自主性を、個性の芽を摘み取りたいと考えているように見えてなりません。

 と、この文章は10/02に「異端審問」の1ページとして書いたものです(一部訂正)。ずいぶん稚拙な文章ですねー、などとつっこんでもしかたないのでそのままにしておきます。

 さて、今日(11/25)に、本校に大江建三郎氏とハロルド・クロート氏が「教育フォーラム」のために来て下さったというのはこのページでも告知したとおりです。そして同時に主催の読売新聞とNHKもきました。NHKということはわかりますね、テレビカメラもきたんです。つまり放映するんです。いつかはわかりませんが、テレビに映るんです。

 そのとき、渋幕の中学生+近隣の学生選抜+渋渋の学生(書き込んでくれてますね^^)選抜+保護者選抜+渋幕高校生選抜が講演会場(講堂)で講演を聞いていました。「選抜」とはいっても、単なるくじびきです。ある情報源によれば、校長はこの高校生選抜に、講演前に会ったらしいんですね。そしてたぶん、「茶髪」が多いことに気が付いたんでしょう。こういったらしいんです。

 「テレビも来るんだから、茶髪はねぇ…」



 テレビうつりを気にして茶髪を禁止にする学校がどこにあるんでしょう……。

 また、別の情報源によれば、高校サッカーの決勝で勝利したとき、渋幕生が競技場内に流れ込んで、茶髪がめだっていた事件があったそうです。また、茶髪のほかにピアスもどうやら対象になるらしいのです。情報が錯綜していますが、今年度3学期か、2001年度からか、茶髪&ピアス禁止令がでるらしいです。

 しかし、校長は学校説明会では「髪型は自由」とかいっていました。なのに入学したら禁止……これじゃなんか保護者から猛反発をくらいますね。ほんとうによくわからないんですが、茶髪OKにしたら茶髪じゃない黒髪の生徒の入学が減ると考えているのでしょうか。百歩譲って正しいとして、茶髪=バカ、黒髪=秀才という式は完全な固定観念だと思うのですが。

 今現在(2001/1/20)、そのようなはなしはありません。たんなる噂だったのかもしれない。


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