第18講



第18講
 1968年に発売された通称「ホワイトアルバム」(ジャケが真っ白だから。「THE BEATLES」という文字が浮き出ていた。)とも呼ばれるビートルズの「ビートルズ」。二枚組です。当時は一枚一枚に違うシリアルナンバーが入っていました。そしてポスター並のデカイ歌詞カード(サイケな写真がいっぱい)、4人の写真をあしらったカード4枚が同封されてました。曲も多く凄いボリュームです。
その中にはジョージハリスンの曲が4曲も、更にリンゴスターの作った曲(ドント パス ミー バイ)が初めて収録されています。
 なんだかまとまりのない混沌とした曲群で、バンドとしての録音は少なく、一人一人が自分の個性、趣味をさらけだした作品です。この頃、リンゴスターが一時脱退したり、ジョンレノンによるオノヨーコの録音参加などにより、バンドの空気はあまりよくなかったみたいです。

 いくつか作品紹介。ジョージらのメンバーが推しているのがA面の「ハピネス イズ ア ウォーム ガン」。ジョンの作品で、ボーカルもコーラスも本人による多重録音です。
ジョン曰く「三曲を一曲につなげた」ということだそうです。てことで転調、リズム変化の繰り返し、そして難解な歌詞。約二分のなかにこれだけのアイデアを詰め込むのはさすがです。

他にも、冒頭の「バック イン ザ U.S.S.R.」はドラムをポールが担当する痛快なロックンロール。ジョージハリスン最強の名曲(?)の「ホワイル マイ ギター ジェントリー ウィープス」では自分の立場を人々に見捨てられたギターに見立てた曲で、ギターパートに当時クリームに在籍していたエリッククラプトンを起用しています。ちなみにこの曲、デモテープ集「アンソロジー3」でアコースティックバージョンが聴け、こちらも美しい。アルバムでは聴けない歌詞も聴けます。
 B面ではジョンが息子について歌った「ジュリア」が秀逸。歌詞にでてくる「オーシャン チャイルド」はオノヨーコのことらしいです。ポール・アコースティック作品の名曲、「ブラックバード」も素晴らしい。今でも彼のライブで歌われます。この曲が黒人の事を歌ったと聞いたことがありますが、真意やいかに。
 C面ではビートルズがインドで修行していた際の師匠、マハリシ・マヘシ・ヨギを辛辣に批判した曲、「セクシーセディ」「世界で一番騒がしいバンド、ザ・フー」という記事を読んだポールが作った激・ハードロック、「へルタースケルター」。ジョージによるワルツ調のバラード「ロング ロング ロング」。  D面ではシングル「レヴォリューション」のアルバムバージョン(スローテンポ)が聴けます。そして問題作の「レヴォリューション 9」。ジョンとヨーコによる約8分のテープコラージュ。そしてラストはリンゴのボーカルによる「グット ナイト」でこの大作は幕を閉じます。

 プロデューサーのジョージマーティンがメンバーに曲を削ってシングルアルバムにすることを提言したところ、誰も削りきることが出来なかったという、名曲揃いの名盤。是非お試しあれ。



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