- 2000年6月17日―自主公演『たんぽぽとかずのこ』〜視聴覚室
- 全体的に、昨年度よりは1年生の各メンバーの力が近いように思えた。というのも、はっきり言って去年度は、この時期にあってもメンバー間にある程度の力の差が見えたのだが、今年は全員が初舞台だということもあってか、そんなに差が見られなかった。と言っても、「全員が全員まだまだだ」というわけでもなく、「1年生として」要求されたレベルにはとりあえず達していたという感じ。そりゃ、台詞の抑揚とか動きの意識とかに伸ばす必要性は感じたけど、この時期の1年生としては十分な出来であろう。そんなに本気でダメ出しするような部分もなかった。でもまぁ、この日の僕はサッカーを3時間ばかしやった後で、そんなに気合い入れて見ることができなかったということもあるわけで、よくよく見たらダメダメだったのかもね。それにしても、今年の1年生は1年生だけで固まるね。上級生よ、もっと絡んであげなさい。
なお、当日「いやぁ〜、そんなに悪かった点はないよ」って言って、ここで結構ダメ出ししてるけど、決して当日ウソをついたというわけではなく、あくまでも「今、思い出したらそんな感じだったか」ということを書いているわけで。全体的なレベルは本当に良かったよ。僕の場合は重箱の隅をつつくようなことを書いてるんだから。1年生の採点は「1年生だから」ということを考慮した上での点。
評点: 6.0 <サッカー方式/平均は6.0> / 70点 <100点満点>
- 佐藤裕佳 (1年)【智子】
- 主役だからというわけでもないけど、1年生の中で良かったのはやっぱりこのコ。ほとんど違和感がなかった。僕が客として彼女の演技を見ていて、普通に話に没頭できた。台詞もそれなりに感情が出ていたし。ただ、本人が一番の見所だという「メリーさんのマネ」は、もうちょっとオーバーに大きな動きでやったら良かったかもね。評点:6.5
- 下市亜里沙(1年)【裕子】
- う〜ん、今回芝居全体を通して一番(と言っても、他の人と比べてあんまり大きな差ではないのだが)気になったのがこのコかな。何というか、台詞の言い方が単調なんだよね、どんな場面でも。表情が乏しいって感じもしたかな。もちろん、まだ1年生で今回が初舞台だから、これから直していけばいい。「1年生にしては」と考えたら、十分及第点はあげられると思うよ。評点:6.0
- 西本清香 (1年)【智子の妹】
- 何となく、暗い感じがするんだよね。もちろん、普段の彼女を知っているわけじゃないから、当然役の上での話なんだけど。あの役は結構二面性を持っているし、「しっかりした妹」でもあるわけだから、「ほらほらお姉ちゃん!」という感じのところでもっとハキハキ動けていれば良かったかも。全体的な動きが小さかったような気が。表情も少なかったかな。今思えば、感情が表に出てなかったようにも思う。でも、「妹」らしさは十分出てたと思う。評点:6.0
- 渡辺祥子 (1年)【引っ越し屋の娘】
- (本人は気にしてるのかもしれないから先に謝っておくけど)もとバスケ部という大柄な体格が引っ越し屋という役にピッタリだった。もちろん体格だけじゃなく、台詞に抑揚と感情は足りなかったものの、(実際は)軽い箱を“重い箱”に見立てて、それを「重そうに、軽々と担ぐ」という演技に不自然な感じはなかった。初舞台だから色々と「まだまだ」という点はあったが、一番「やる気」みたいなものが感じられたのは彼女。評点:6.0
- 荻野 薫 (2年)【引っ越し屋バイト】
- 安定した出来。話の流れに溶け込んでおり、何の違和感もなかった。不必要に目立つわけでもなく、ひどい出来でもなかった。ところで、男役もイケるね。髪を切ったことで、結構イメージが変わった。と同時に、こういった役を与えられ、無難にこなしたことで、演技の幅が広がったのではないかと思う。評点:6.0
- 伊藤淳二 (2年)【にゃんころ(かずのこ)】
- 台詞のあるメインキャラではなかったものの、1年生の中の上級生として安定した演技を披露。3の線が似合う。笑いをとれる動きというものが分かっているように思えた。動きのSTOP&GOがはっきりしていてキレとメリハリがあり、笑いを生み出す要素となっている。周囲との絡み方のタイミングもよく、この日の役者の中では一番いい出来か。ただ、これくらいは淳二の持っている力を普通に出しているだけ。でも、成長の跡は感じられる。評点:6.5
- 【音響】藤崎香奈子
- あんまり音楽を使わない音響が、逆に良かった。そのため、役者の掛け合いに観客が集中でき、また「音楽でごまかそう」という感じがなく、好感が持てる。実際使ってたのかな?僕はちょっと分からなかった。でも、使ってたとしても、ほとんど観客が気付かないBGMって、それだけ演技の流れに集中できたってことだから、素晴らしいことだと思うよ。
- 【照明】堂跡あやこ・馬場香奈子
- 視聴覚室の照明=蛍光灯の光が中心だから、そんなに照明技術には期待できない。なぜなら元々視聴覚室が演劇用に作られているわけではないから。「照明担当の技術云々」というより、それ以前の問題。だから、何も言えない。まぁ、スポットもそんなに使わなかったし、必要でもなかった。視聴覚室ではあんなもんでしょう。
- 【衣装・メイク】高橋加奈
- にゃんころの着色、オツカレ!ウサギの気ぐるみだったなんて、言われなきゃ気付かないよ。衣装は、イイね。裕子なんか、「今時の女子高生はあんな感じだなぁ」というそのまんまだったし。ただ、引っ越し屋はよっぽど小さなところなんだろうね。せめてユニフォームっぽくして、“1つの業者”という統一感を出しても良かったのではないでしょうかね。
- 【大道具】長崎英紀
- 淳二が入るほどの大きな段ボールがあったのは構わないのだが、その配置が問題。【演出】の項にも書いたが、その大きな箱の陰になって薫の芝居が全く見えない場面があった。おそらくその芝居が見えたのは、客席最前列右半分だけであろう。お客様あっての芝居なんだから、どの席からどう見えるかということを考えたセットの配置をしてほしい。まぁ、デザイン自体はあんなもんでしょう。
- 【小道具】
- 小道具らしい小道具があまり使われなかったから何も言わない。
- 【演出】国分真弥
- 遅れてきたこともあり一番後ろの席で観ていたのだが、少し高くなっている僕の席からも、あまり舞台手前の方が見えなかった(例えば倒れているバイト君など)。僕の席でこれだったら、“アリーナ席”で椅子の高さが変わらない4列ほどの席の人は、最前列以外あまりちゃんと芝居が見えないということになる。これは舞台上での演出以前の問題。また舞台上の振り付けでも、かずのこが入っている大きな段ボールの後ろで芝居をしていて、全く見えなかったシーンがあった。また、裕子に対する演技指導が少し足りなかったように思えたし、全体的に「狭いところでゴチャゴチャやってるなぁ」という印象は否めない。そのかわり、全体的なレベルは(1年生の初舞台ということを考えれば)高く、上級生の教え方と1年生の熱意がうまくかみ合って、うまいこと育成(って言い方イヤだけど)ができてるなぁと感じた。ただ、芝居終了後のフラッシュバック式のキャスト紹介はいかがなものか。去年もやってたけど、僕はあんまりいい印象を持っていない。
- 2000年9月10日―県立大宮高 文化祭公演『天使は瞳を閉じて』〜体育館ステージ
- 正直に言おう。僕の感覚では、8月26日のゲネプロの時点よりパワーが落ちていると感じた。演技技術云々ではなく(それもあるかもしれないが)、舞台から受けるはずの“力”がそれほど感じられなかったのだ。確かに“文化祭”という特別な状況にあって、僕自身がまともな評価を出来る心理状態になかったというのも事実である(現に観劇メモには個々のキャストについては一部を除きほとんど何も書けなかった)。だが、逆に言えばそれは「OBではなく一般の観客としての僕にも感じられるようなパワーがなかった」とも言える。ま、僕なんかの感覚が全てじゃないし、僕の言うことが完璧に合っているとも言えないけど。でも、現役部員にとっては何回と演じられる芝居の1回に過ぎないかもしれないけど、お客様にとってはそれが全て。少なくとも、客に観せる、ちゃんとした公演としてはもうちょっと上のレベルを求めたい。
全体的な感想としては、「どのキャストも、声があんまり通っていなかった」「音と台詞のタイミング合わせのミスが多い」「台詞を噛むのが多い」「暗転の時も気を抜かずに演技していたね」という感じか。やっぱりOBとしては「良い所」よりも「悪い所」を探す癖が付いてしまってるなぁ。良くない傾向だ。ま、時間制限のある公演だから、どうしても急がざるを得なかったんだろうし、本公演ということで緊張もあったんだろう。そういった演じ手側の事情も分かるけど。
評点: 5.5 <サッカー方式/平均は6.0> / 60点 <100点満点>
- 長崎英紀 (2年)【男1・マスター】
- ゲネの時よりは台詞に感情が入るようになっていた。それでも、もう少し抑揚が欲しかった。これはヒデキの課題だなぁ。後は、一つ一つの動きか。何となく「流れて」いるような感じがした。例えば淳二にチョークスリーパーをかける場面があるけど、もうちょっと締めることは出来たと思う。もちろん、淳二には危害を加えない程度に「マジでかけてる」と「見せる」感じは出せると思うのだが。無難な演技ではあるんだけど、僕としてはまだ伸びる役者だと思うので精進してほしい。評点:5.5
- 伊藤淳二 (2年)【男2・太郎】
- 芝居全体を通して台詞に課題あり。全体的に早口だというのが大きな印象。僕はある程度話を知っているから何を言っているか分かるが、初めて観る観客の皆様には果たしてちゃんと分かったかなぁ?台詞が口に籠もる感じもあったので尚更。肉体美でせくすぃ〜なのは置いといて、他にもいつもの淳二らしくない感じの演技。「マリをくれ」と言う時には、その台詞の2回目の時は土下座して、それから立ち上がるとかしてみてもいいんじゃないかな。また、“総統”就任後の“太郎”に、“総統”らしい重みがあまり感じられない。何でだろう?と思ったら、「動きすぎ」ということに思い当たった。どちらかと言えば立ち足を動かしたりしないほうがいいんじゃないのかな。または下をあまり見ないとか。前か上を見てはどうだろう。後は何だ、腰が引けてるぞ。淳二はもっと出来るヤツだと思うから、評点:5.0
- 国分真弥 (2年)【男3・ユタカ】
- 早口。「マリをくれ」と言ってきた太郎を追い出す時なんか動きも速く、何のタメもなかった。ただ、「有名女優である妻の力で曲を売り込んでいる」という“望んでいない事実”に苦悩するミュージシャンが、自分のマネージャーを務める女友達に傾倒していく……という心理的演技は素晴らしかった。特にケイに傾く瞬間の演技は表情で演技しており、絶妙かつ観客にも分かりやすい。あとは髪をどうするかだな。ミュージシャンだからあのままでもいい感じもするし、後ろで縛ってもいいかもしれない。全体を通して評価はいい(当日は僕に評価能力がやや欠けていたが)。でも早口。評価:6.0
- 藤崎加奈子(2年)【男4・天使1】
- 台詞を忘れかけたのと、台詞を噛んだのと、ノートをキャッチし損なったのはいただけない。出番が少ないだけに一つ一つのミスが大きく映る。だが、存在感はあった。今までの役が“少年”系ばかりだったためというのもあるかもしれないが、今回のような役の方が僕は彼女に合っていると思う。演技を見ても、キャストの中では声が通っていた方だし、しっかり顔を上げて前を見ていた。自分のことが話題になっている場面でも「お、自分が話題になってるぞ。嬉しいな」的演技がさりげなくだがちゃんと出来ていたし、自分の台詞は役柄に合わせて堅実にゆっくりとした喋りを貫いていた。狂言回しということを差し引いても評価は高い。でも、ミスはミス。本来なら「7.0」を付けたいんだけど、これは差し引かせてもらいます。評点:6.5
- 高橋加奈 (2年)【女1・ケイ】
- 非常に宝塚的かつ現代的な演技(良い意味で)。ミスらしいミスもなかったと思う。あ、自殺する時のタメがもう少し欲しかったかな。あー、今回も観劇中にメモをとっていたけれど、彼女については何にも書いてなかったのだよ。アンケートに何書いた?俺。今となっちゃミスがあったとしても思いだせん。申し訳ない。それにしても直後のダンス部は(以下略) 評点:6.0
- 佐藤裕佳 (1年)【女2・マリ】
- 一途にユタカを愛する女優マリ。ゲネの時はその辺りの表現がまだまだだったが、今回はやや改善されていた。が、やっぱり「何で?どうして!?」という悲壮感がもっと欲しい。吹っ切れていないのかな?というか、彼女についてもあまりメモをとっていなかった。アンケートに何書いた?俺。評点:5.5
- 馬場香奈子(2年)【女3・天使2(テンコ)】
- 何て言うのかなぁ、「かぁ〜わぁ〜いぃ〜いぃ〜☆」じゃないし(失礼!)……。衣装と役者がうまくかみ合っていたというのかなぁ。うーん、分からん。「ケイがコーマエンジェルを飲む時の演技が気になる」と観劇メモには書いてあるんだけど、どう気になったかは忘れてしまったよ。申し訳ない。全体的にはいい演技だとは思うんだけど、一つ一つの振りを細かく見ていったら穴があるという感じか。バーのカウンターで寝るまでが早いとか、たまに変な動き(もしくは“舞台歩行のコース取りのおかしさ<「面白い」という意味ではなく”)をするとか……。評点:5.5
- 【音響】荻野薫・下市亜里沙
- 問題あり。まず、バーのドアの開け閉め。カウベルが付いているドアのようだが、それが鳴っていたのは最初の2〜3回だけだった。その後は全く鳴らなくなった。鳴るのか鳴らないのか、はっきりしてほしい。おそらく、他の音響に精一杯で余裕がなかったのだろうが、「最初だけ鳴らしておけば、その後は“残像”があるだろう」的な考えがあったとしたら問題(それも事実ではあるのだが)。また、音量も気になった。あまりにも音が大きすぎて台詞が聞こえないケースが多かった。確かに役者自身の声量の問題もあったのだが、それでもBGMが大きいように感じた。ま、ゲネの時と違い周囲の音も大きかったから仕方ないだのが。役者の演技とのタイミングが合わなかった場面もあったが、これは難しいからね。
- 【照明】西本清香・堂跡あやこ
- 特になし。ストーリーに合った選択を実行していた。
- 【衣装・メイク】渡辺祥子・高橋加奈
- 特になし。マスター・ケイ・テンコの衣装については◎。天使の衣装も○。
- 【大道具】
- 特になし。2階への階段は“オーバーエイジ”榎本の支援で素晴らしいものが出来てるし、バーのカウンターもよく出来てる。
- 【小道具】
- 何かさぁ、カウンターの上に乗っているビンが多くないっスか?あれじゃ“オシャレなバー”というよりは西部劇の世界だよ。もうちょっと整理して置くとか、数そのものを減らしてもいいんじゃないのかな。
- 【演出】阿部加奈子
- さて、難しい。今回は演出さんが力を入れているのを自分の目で目撃しているし、ゲネの時は(少々惰性で演技しているような感じもあったが)舞台からパワーを感じただけに、評価しづらいのだ。“演出”としての仕事を彼女なりにちゃんとやっていたのは認める。熱意とその技術は感じられた。だが、それが本番の舞台に表れるかどうかというのは、役者やスタッフの状態によるので、一概に「演出のせい」とは言えないのだ。が、「舞台全体を統括し、全体に気を配る」というのが“演出”の仕事であるとすれば、100点はあげられない。確かにあべちゃんは力を入れていた。が、それが十分ではなかったというのも事実だ。「音響が大きすぎて台詞が聞こえづらい」というのはゲネの時からの課題だったし、「バーにドアがあるシーンとないシーンがある」ということも指摘していたことだ。結局は「演出って何だろう?」ということに行き着いてしまうのだが、今回は「努力は認めるが、舞台からはその努力がうまく伝わってこなかった」「勝負には勝ったが、試合は延長負け」という感じ。頑張れ。
- 2000年12月23日―クリスマス公演『サンタクロースが歌ってくれた』〜体育館ステージ
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最初の10分間ほどは観ていないんだけど、全体的に非常に高レベル。一部では「キャラメルボックスのまんま」と言う声も聞かれたが……。確かに一部キャストは“キャラメル”役者のような動きを見せていたが、それはいいとしよう。オリジナルをコピーするのは確かにいいとはいえないが、コピーしきれる実力があるという見方もできる。自分たちのスタイルではなかったかもしれないが、今回に限っては「大会に出るための演技」ではなく「一般のお客を楽しませるための演技」であると考えれば、十分合格点をつけられると思う。「自分たちの力として身につかない」と言われたとしても、「コピーできるという力はあるんだから、春の大会に向けてその力を活かしていけばいい」と思う。まあ、僕から見れば(繰り返すが一部は“キャラメル”そのものだった)「コピーしてたの?」という感じか。だって、今回僕は「OB」としてではなく「客」として楽しんでいたもんね。僕の中では『With the spring wind〜春風にのせて〜』くらいの出来なんですけど……(批判は受け付けません。僕の中の価値観だから)。だから、あんまり役者の個々の演技についてはキチンとは観ていなかったね。だからあまり個々の役者については書けません。あくまでも全体的に観ていたから。それじゃOBが観に来る意味がないのかもしれないけど、まあ、たまには許しておくれ。ミスや欠点はmollyら諸先輩方が指摘してくれるでしょう。僕はそれが出来る見方をしていなかったから。
評点: 8.0<サッカー方式/平均は6.0> / 90点 <100点満点>
- 藤崎香奈子(2年)【ゆきみ】
- 「両手に花ぁ……」のトボケた感じは、今の部員の中ではふじかなにしか出せないね。よっ、コメディエンヌ!というほどコメディでもないが。特にダメダメだったところもないように思う。安心して観ていられる。彼女の演技、好きだよ。評点:7.5
- 荻野 薫 (2年)【すずこ】
- うーむ、評価しにくい。ストーリーに【ゆきみ】ほど関わらないし、かといって全く必要のないキャラではないし……。それほど前面に出て目立つキャラではないけど、「いぶし銀」「脇を引き締める」的演技だったように思う。評点:7.0
- 長崎英紀 (2年)【芥川龍之介】
- 動きもセリフの喋り方も西川浩幸氏のようでしたよ。まあ、こういうところが「そのまま」と言われるのかもしれないけど。でも、所々はヒデキの『ヘタさ』(説明しにくいけど。文字通りの意味でもあるし、本家との相対的な意味でもあるし)があって、それなりにヒデキの色が出ていたと思う。彼としても会心の出来だったんじゃないのかな。僕もそうだろうと思う。あとは、ところどころ現れる「セリフの言い方が一本調子」という部分を直せ。評点:7.5
- 伊藤淳二 (2年)【平井太郎】
- はっきり言って、観ていて上川隆也氏とかぶりました。う〜ん。上川氏になりきれるのはいいんだけど、淳二の力からすれば逆に自分の色を出せたと思うなあ。確かに上手だよ。頭2つ分くらい抜け出ている。もう『上川隆也』としては完璧な演技(少し噛んでたけど)だと思う。でも、自分の色がなあ。評点:7.0(上川としては完璧だから8.0。でも淳二の色が出てないから−1.0。コピーできるんだから力はあるはずだから。俺っていつも淳二には厳しい?あ、コピーできることも淳二の色か?<暴言失礼)
- 佐藤裕佳 (1年)【サヨ】
- 若いのにねえ(笑)?安心して観ていられる(その2)。何でこんなに裕佳ちゃんを意識しなかったんだろう?というくらい、自然に観てました。僕が「客」として観ている限りは素晴らしかったと思いますよ(=「OB」としてしっかり観ていたらどうか分からないけど)。評点:7.0
- 高橋加奈 (2年)【フミ】
- 龍之介に怒鳴られて一瞬ショボンとしておとなしく帰っていくところなんか、「もう一度観たい!」演技。もう「どこかダメなところはないか?」的な見方をしなくても、安心して観ていられる(その3)。評点:7.5
- 武山裕也 (2年)【警部】
- 演技を始めてどのくらいの期間が経っているのかは知らないけど、僕が部にお邪魔した11月17日から1ヶ月でメチャクチャ上手くなった。パントマイムが特に上手だね。1ヶ月前の時にもアドリブは効いていたから、「このままちゃんと勉強すれば結構いい演技ができるだろうな」と思っていた通り。少なくとも初舞台だという感じはしなくって、周りの高いレベルにキッチリついていけていたと思う。評点:6.5
- 枝久保あき(1年)【ミツ】
- 初舞台だよね(中学での経験は?)。その割りには周囲に溶け込んでいて違和感がない。まあ、無理すれば「ちょっと、どことなくまだ遠慮しているところがあるのかなあ……演技が少し小さいかも」と言えなくもないが。客前に出す演技としては及第点。評点:6.5
- 渡辺祥子 (1年)【奥様】
- 「重厚」「貫禄」。そういった言葉があてはまる演技でした。(以下の文、気を悪くしたらごめんなさい)太っているわけではないのに、存在感があって、動きも大きくって、何か、全盛期の加藤絵里香を見ているような感じがしました(もちろん全く同じではないし、例えるのもどうかと思うけど)。出番は少ないのに、印象に残る。評点:7.5
- 【音響】下市亜里沙
- 一部大きすぎてセリフが聴き取りにくいところがあった。まあ、僕がスピーカーの正面に立っていたせいかもしれないけど……。選曲はまあまあじゃないかな。
- 【照明】別府聖・西本清香
- やっぱり、舞台前方に役者が立つと顔が暗くなってしまう。機材数・スタッフ人数の関係で正面からの照明まで手が回らないのかも知れないけど、今回の舞台のレベルからすれば、こういうところでケチがついてしまうのはもったいないなあ。まあ、この事に関しては、もう3人ほど部員がいなければ何とかならない問題なのかもしれませんね。仕方ないでしょう。
- 【衣装・メイク】枝久保あき・高橋加奈
- いいねー。よくあそこまで揃えたね。大正っぽい。フミの袴の後ろに『枝久保』って金糸刺繍が入っていたのが目立たなくて安心したよ。終わってから気づいたから。はぁー。
- 【大道具】
- Simple Is Best。「キャラメルのまんま」とかって言われるかもしれないけど、逆に言えば「あれだけあれば十分」ということ。ホント、あれだけで十分だもん。
- 【小道具】
- 小道具らしい道具があったっけ?警部の背中に挑戦状が本当に貼ってあったら、もっと良かったかもね。
- 【演出】下市亜里沙・西本清香
- さて、ここが一番賛否両論分かれるところだろう。「レベルの高いキャラメルのコピー」と見るか「しっかり演出が指導した素晴らしい舞台」と見るか。確かに、僕も観ていて「あ〜、淳二・ヒデキは上川・西川両氏とイメージがかぶるなあ」と思った。でも、他のキャストに関しては別にそういう風には思わなかったね(上川・西川両氏ほどの強烈な印象がないためもあるか?)。それに淳二・ヒデキは“キャラメル”フリークだとも聞いたし、2人に関しては別に考えるべきなのかもしれない。それを分けて考えても、「今回の舞台のレベルは非常に高かった」ということに関しては異論を挟む余地はないだろう。素晴らしい出来だった。ミスらしいミスもそれほどなかったし、初舞台生が2人いたのにも関わらず、全体的なレベルが下がることは全くなかった。逆に世代交代がしっかり進んでいるような気さえする。最初は、僕もいた目の前で「演出は2人でやる」ということが決まった時「大丈夫か?2人のイメージシンクロがしっかりしていないと、微妙なズレが完成品に違和感を生むぞ」と思ったのだが、今回、いざ完成品を目の前に示されると「良い方向に働けば“2人演出制”も悪くないかもしれない」と感じた。それは2人の異なる視点が、片方が見落としていた部分をお互いに拾って修正していったからだろう(実際そうなの?)。まあ、今後はまた演出が1人に戻るだろうけど、オプションの1つとして財産が増えたことは間違いない。
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