その1 受験の物理
物理という科目は、今も昔も理解するのが困難な科目です。高校3年(40年以上前の話です)になって物理を選択したのですが、夏休み直前になってもさっぱりわかりません。昔はおおらかな時代でしたから、できなくても単位はもらえるのですが、それに甘えるわけにはいかない事情がありました。国立の超難関校の理系を目指していたので、物理が受験科目に入っていたのです。数学は得意だったので、物理も何とかなるだろうと楽観していたのであわてました。これはいかんと参考書を探しに行きました。そこで見つけたのが、「物理の傾向と対策」という受験対策本です。その本は、力学とか光学とか電磁気学とかの分野別に例題と問題がのっていました。例題の数は全部で110問位だったと思います。問題の数もそれ位だったと思います。それを全部こなすのは大変だなと思いながら、この本の使い方と言うところを読んでいると、「例題を読んで解答を読むことを10回繰り返しなさい。それだけで、受験問題は解けるようになる。問題をやる必要はない。」と書いてありました。著者は東大の竹内 均と言う先生でした。そこで早速その本を買いました。7月中ごろのことです。夏休みの終わりに1回目を読み終わりました。2回目は9月末に読み終わりました。3回目を読み終わったのは10月20日過ぎだったと思います。いくつか解答がわかる例題があるようになりましたが、ほとんどの例題はまだ解答がわかりません。しかし、読むスピードは最初の2倍前後になりました。11月末頃には6回目を読み終えたように思います。この時点で解答が理解できる例題は、20%もなかったと思いますが、読書スピードはさらにアップしていました。この頃、これで本当に受験問題が解けるようになるのだろうかという疑問を感じました。しかし、ほかによい方法がないので、さらに読み続けることにしました。12月末には9回目を読み終わりました。9回目には、かなりの手ごたえを感じました。80%位の例題の解答がわかるようになったのです。10回目は年が明けてから、正月返上で1週間位で読み終わりました。10回目には、例題の解答が完全にわかるようになりました。驚いたことに、例題だけでなく問題もスラスラ解けるようになっていました。そして、1月中旬に全国規模の模試があり、物理の成績優秀者の中に名前がのっていたのです。もちろん、受験でも得点源の1つになり、志望校に合格しました。