ちょっと発行が予定より遅れてしまいました、すいません。
今回はかぜのはなしの番外編という事で、
お約束どおりアレルギーの話です。
さて前回も言いましたが、アレルギーというのは自分を守る為の
免疫機能が、かえって自分に害を与えてしまっている状態です。
(正確に言うと状態ではなく、障害そのもののことを言います)
現在、アレルギーはどのように障害が生じるかによって
I型〜IV型の4つのタイプに分類されます。
一般にアレルギーといわれているものはI型アレルギーなので、
その話に限定しましょう。
I型アレルギーというのは
・好塩基球または肥満細胞についたIgEに抗原が結合し、肥満細胞が活性化。
・好塩基球または肥満細胞から放出される化学物質が周囲に
作用して障害が起きる。
といった機序によって起こります。
こんなんでわかるか〜 といっていただいて結構です(笑)
知識が無いとわけがわかりません。
わかりやすくいきましょう。
まず、どこかから体内に異物が侵入します。
以前、かぜのはなし第6回のときにお話しましたが
体内に異物が入ってくると、それに対応した白血球が反応します。
I型アレルギーの場合に反応するのが、好塩基球という白血球や、
肥満細胞というものなのです。
好塩基球は血液の中に、肥満細胞は鼻や口の粘膜などなど
色々な所にいますが、その能力はあまり変わりません。
面倒なので、肥満細胞が反応して活性化する、としておきましょう。
肥満細胞が活性化すると、その中にあるヒスタミンや
プロスタグランジンというような物質が数秒で放出されます。
たまに鼻炎薬のコマーシャルで「ヒスタミンブロック」とか
言っているのがありますが、要はここで出てくるヒスタミンの作用を
とめるわけですね。
また、細胞内の物質が放出されるほかに、新たに活性化した細胞内では
ロイコトリエンなどの物質が作られ30分ほどで放出されます。
名前などはどうでも良いので、なんか刺激性のものが作られて出てくる、
と思っとけば良いでしょう。
そして、この細胞内から出てくる物質が炎症を起こしたり
血管の透過性が亢進したりして、色々な症状が現われてきます。
大雑把に言ってしまえば
体内に入った異物に白血球が反応して、なんか刺激性の物質を
放出して色々起こるとなります。
このような反応が鼻で起これば鼻炎になりますし、
目で起これば結膜炎、気道で起これば喘息が、
消化管で起これば下痢や嘔吐などが起こるわけです。
この原因となる異物が花粉であるものが、いわゆる「花粉症」
ですが、花粉症であってもダニやハウスダストであっても、
結局体内で起きている事は変わりません。
さらに言ってしまえば食物アレルギーも同じです。
エビやカニ、そばなどを食べると蕁麻疹が出たり、
呼吸が苦しくなったりする人がいますが、
これは消化管から血液中にこれらの食物中に含まれる
ある種の物質が入り、これを異物と認識する為にアレルギー反応が
起こることによります。
余談ですが、僕は今年の2月だか3月だかに、桜海老の入った
お好み焼きを食べた数十分後に、鼻水がでる、
目の周りが真っ赤に腫れ上がる、呼吸が苦しい、などの
症状がでて死にかけました(^^;
今までエビなどを食べてもアレルギーになった事は無かったのですが、
これで僕はエビを食べられない身体になってしまいました(T_T)
アレルギーは突然現われます。怖いですね。
さて、というわけでアレルギーの症状によって喘息や
呼吸困難が出ることがあります。これは気道の粘膜がむくみ、
空気の通り道が狭くなる為です。
機序が同じなのですから花粉症でもひどければありうるはなしです。
(僕は花粉症がもとで亡くなった人の話を聞いたことはありませんが)
花粉症の人は、なるべく花粉に暴露されない方が安全ですね。
外出時はマスクは忘れずに。(忘れるわけないですね(^^ゞ)
長くなったので今回はここまでにしておきましょう。
続きは次回、「かぜのはなし」第9回をお楽しみに。
では〜♪
(文責:F組 蔵羽 浩真)
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