こんばんは。今回かぜのはなし第11回は、アレルギーのはなしの続きです。
皆さんはアトピーという言葉を聞いたことはあるでしょうか?
恐らく大半の人はあると思いますし、苦しんでいた人も多いでしょう。
ただ、ほとんどの方は皮膚の病気だと思っている人が
多いのではないか?とも思います。
しかし、実際にはアトピーという言葉は皮膚の病気を指すもではありません。
皮膚に出ているのは単に「アトピー性」皮膚炎というだけで、
アトピー性喘息やアトピー性結膜炎などというものもあるのです。
簡単に言ってしまえばアトピーというのは遺伝的な要素が関与した
アレルギー体質というようなものです。
環境中にある様々なものを原因としてアレルギー反応を起こしてしまう、
というようなものです。
アトピーの人は花粉症や喘息などになりやすい、という事ですね。
さて、そのアトピーの人が昔に比べるとかなり増えています。
この原因として、親が赤ん坊の周りを清潔にしすぎるからだ、
といわれています。
この説によると、昔は赤ん坊の周りがそれほど清潔ではなかった為に
色々な物質が絶えず赤ん坊の体内に侵入し、その結果、
それらの物質を身体が異物として認めなくなり、
その物質に対するアレルギー反応が出なかったが、
最近は親が過度にきれい好きなために、赤ん坊の頃に異物に対する
暴露がなくなり、アレルギーの原因となる物質が多くなったからだ、
といいます。
あまり清潔にしすぎるのも良くないですね。
さて、アレルギーとくに花粉症をどう克服するかですが、
色々な方法が試みられています。
一番簡単なのは体内に原因となる物質が入らなければ良いのですから、
マスクとかゴーグルとかを着用する、というのは道理にあってますね。
しかし、これでは限界があります。
抗アレルギー薬というものもありますね。
これには、細胞表面についている異物に反応する部位の合成を抑えるもの、
細胞内から物質の放出を抑えるもの、物質の作用そのものを抑えるものの
3種類があります。(多くは後の2種類です)
アレルギーの反応によって身体の中で起こる変化のうちのどこかで
抑えてしまおうというものです。
また、これらの反応は炎症反応とあまり変わらないので、
抗炎症薬も用いられる事があります。
もうひとつ治療法をあげるとすると、減感作療法というものがあります。
さきほど、赤ん坊の頃に絶えず暴露されていたものに対しては
アレルギーが出ない、というような話をしましたが、
減感作療法というのは、これと同じように異物になれさせて
反応が出ないようにしてしまおう、というようなものです。
これは、効果が出るまでは何年もかかるといわれていますし、
実際に効果が出る保証もありません。
治る人は治りますし、治らない人はその異物が余計に体内にはいるので
苦労が大きくなるだけです。
なかなか難しい所ですね(^^ゞ
まあ花粉症に苦しんでいる人は多いので、今後も色々な方法が
研究されて行くと思います。
ところで、身体に悪さをするアレルギー反応ですが、
検査に役に立っていることもあります。
結核に対するツベルクリン反応などがその代表的な例です。
(ただしこれはI型アレルギーではなくIV型アレルギーですが)
というわけで、次回はその辺の話しをして行きましょう。
ではまた〜♪
(文責:F組 蔵羽 浩真)
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