中学校生活もそろそろ終盤にかかった
ある日の事
我旭中では
輝きの時間といって
テーマ別に別れ
自分のやりたいことをやる時間を与えてもらう時間があった
その中で、前々からバンドを結成したいという強い要望があった5人が集まった
本名は伏せるが
俺とその他4人の人たちだ
メンバーとの仲はとてもよくて
練習も楽しかった
初めて Gの音を鳴らして
「あってんのか?これで?」
とか
Fがなかなかできなくて
やっとFらしい音が鳴り始めたのは
練習して3日くらい後の事だった
ギターを触った事がなかった俺たちだったけど
メキメキと上達して
夏休みに学校に行き
先生に見てもらった
「驚いた、こんなに上手くなるとは正直思ってなかった(笑」
と先生
喜ぶ俺たち
そんな日々をおくっていた
ここで、そのメンバーを紹介しよう(本名は出しませんのであしからず。)
最初は俺、別にギターが特別上手いと言う訳ではない
歌う人が少ないからと言われ入ったまでであった
まず、ギターのM、K君
彼はソロパートをやるぐらい上手かった
俺もいつかはあんな風に・・・と思っていた
そして、もう一人のギターT、K君
彼はバレーコードがとても上手かった
特にチャコールフィルターの「Brand‐new myself」
がとても印象的であった
次はベースのM、K君
彼はとてもドラムとあっていて
何度か先生に褒められていた
最後にドラムのM、N君
彼の親さんはバンドを組んでいて
彼はその影響か何か凄いモノを感じていた
無論、ドラムの腕は言うまでも無く上手かった
話を元に戻して
こんなにも素晴らしいメンバーに恵まれていた
そして、全校ライブ当日
学ランを着込み
舞台の横で待っていた
すると、先生が来て
服装をちょっと変えていこうと言った
それは、学ランをスーツのようにして着ろと言われた
当然、嫌だったけど
先生の命令上
逆らえないことだった
そして、いよいよ本番
ギターの置いてあるところに行こうとすると
目の前には
推定500人の生徒達がこっちを見て笑っていた
そりゃ、この学ランじゃ笑って当たり前かと心で思いながら
ギターの音量をあげて、歌うときがきた
一曲目はBEATLESの「A HARD DAY’S NIGHT」
この歌は、サビの所が高くて
歌いにくかった
そんなこと思っていたら
前奏が流れ
歌い始めた
出だしはいい感じ
そして、サビに入った
その時だった
いつもだったら、歌えるサビの部分で
俺の声が裏返ってしまった
「ヤベッ・・・」って思っていると
二回目のサビに入った
内心ではビクビクの俺を突き放すかのように
二回目も声が裏返ってしまった
そして、一曲目が終わり
二曲目に入った
でも、俺はかなり気分が悪かった
でも、時間は待ってはくれない
二曲目は俺に歌うところはなく
ションボリしながら弾いていた
何回も弾いているので間違えるわけも無く
二曲目が終わった
演奏が終わり
舞台の横に戻る
もう、俺は立っているのが精一杯だったのかもしれない
ホントに自分で最悪だと心の中で思っていた
メンバーに詫びをいれる
演奏を終えた俺たちは
自由時間ということなので
他の人の作った作品などを見て回っていた
俺以外の4人はとても嬉しそうな顔をしてる中
俺だけ気持ちが晴れないでいた
そんな時だった
二回の階段を下りようとしていたところだったと思う
ドラム担当のM、N君がギターのM、K君を呼び出した
残りの3人がボーとしていると
ギターのM、K君が
「服部さん!服部さん!(笑」と言い俺の方に来た
俺はそこで、自分の暴言を言われているんだなと思った
すぐにドラムの子を睨みつけ
殴ろうとは一瞬思ったが
それでは、惨めになると思って俺は一人教室に戻った
誰にも見つからないような場所で俺は一人で泣いた
自分があのライブを失敗に導いた事と暴言を言われた悔しさでいっぱいだったから
その後、別室でライブをやらなくてはいけなかったので
俺は一人で教室に行った
3分ぐらいして
他の4人が来て
何やら俺の方を見て話をしていた
こんなときの会話はたいてい決まっている
ギター担当のM、K君が
「おい!服部さん!そろそろ来いよ」
と言った
俺は逃げだしたい気持ちでいっぱいだったけど
どうせ、これで終わるんだからと思ってその教室に入ろうとした
その時、ドラム担当のN、M君が俺の腕を掴み
俺を止めようとしたのかもしれない
謝るんだなぁとは思ったけど
余計惨めになる気がして
その手を振り払った
あの時、素直にしていれば
ケンカをせずに済んだのかもしれないと後々思った
別室でのライブはもう何が何だかさっぱりわからなかった
成功なのか失敗なのかも
すべての発表が終わり
片付けに取り掛かった
皆、黙々と作業をしているので
俺も片付けをした
でも、その時に俺はもうこのバンドには不必要な人材だと思い
自分から志願しやめた
新しいメンバーが一人入って
今、その子達は一生懸命頑張っている
「今度、前座だけどライブする」
と俺に教えてくれた
そのライブに俺はもちろん居ないわけだが
実際のところ
やめなきゃよかったな
と後悔をしている
まぁこれを読んで
「また一緒にやろうぜ!」
とは言わないと思うけどね
あぁ〜でも、その前に仲直りしてねぇとなぁ
俺が勝手に怒り
俺が勝手にやめて
許してはくれないとは思うが
一言だけでもいいから言いたかったな
ゴメンナ
って