青の炎
貴志祐介

進学校に通う高校2年生の
櫛森秀一という男の子が主人公。
舞台は鎌倉。
母と妹、そして秀一の幸せだった家族の生活は、
ある男によって壊されていき、
秀一は「闇の中」へと引き込まれていきます。
注)ネタバレあり!

クラスの友達(超絶美少女)の薦めで読みました。
このごろミステリーばっかですみません。

なんとも悲しい話ですね。
守るものを背負っている少年の苦しみは想像もつきません。

現代日本の「罪と罰」と言う文句が帯についていました。
(お福は今、「罪と罰」も読んでいます。)
お福は(自分が蚊帳の外にいるからだと思いますが)、
被害を受けることより、罪を犯すこと、罰を受けることに恐怖を感じてしまいます。
そういう意味で、ちょっと恐ろしい本でした。 あと、

お話はほとんど主人公の視点から、
主人公の一人称で進んでいた気がします。
お福の全くの私見なので、
皆さんのイメージとは違うかもしれませんが、
ちょっとだけ暴言をはかせてください。
主人公は、確かに家族思いの切ない青年ですが、
ちょっと高飛車じゃありませんか?世の中甘く見てますよ。
計算通りにことを進めたかったら、もっと周到にならなくちゃ。
頭の良いことをひけらかして、
周り(曽根や、石岡)を見下して、天狗になってるだけという印象。
どんなに学校でうまくやれても、
完全犯罪に手を染めるには幼すぎると思います。
「ブリッツ」「スティンガー」と名付けるあたりも、自己陶酔って感じ。
でもきっと、彼のような状況に陥らないと解からない
苦しみやパニックがあるのでしょう。
それを解かって上げられない私はやっぱり冷血人間?
嫌だわこの人、きっと血の色緑色よ!?
あと、これを読んだ後に、奥田民生のイージュー☆ライダーを聞くと泣けます。

この頃ミステリーを読んで思うこと。
「模倣犯や青の炎など若者の犯罪の心理を描いた本を読んだ大人が、
『やっぱり近頃の若者はこんなこと考えてるのね!!』と思いませんように。
たとえ法的に許されても、
殺人や窃盗などはしたくないと考える女子高生だって、ここにいます。」

ホームへ
ほんのはなしへ