蒼穹の昴

一部漢字が出ません御勘弁を。

舞台は中国最後の王朝、清の末期。
河北静海県梁家屯の貧しい男の子、春雲(春児:チュンル)。
梁家の次男、梁文秀(梁少爺:リャンシャオイエ)。
そして、晩清の女傑西太后慈き(老仏爺:ラオファイエ)。

老仏爺が力を持っていた晩清のころ、
田舎で糞拾いをしていた春児は、
占い師、白太太(パイタイタイ)の言葉を信じ、
科挙を受ける梁少爺について都に出かけます。

読んでから3ヶ月くらいたちますが、
いまだに感動が消えません。
スリリングで情熱的でかっこよくって、ちょっとかなしかった。
やさしさにあふれた浅田さんの本が大好きです。
浅田さんの本を数冊読んだことがありますが、
1冊1冊違った顔があってすごいなぁ、と思います。
今回は歴史小説というんでしょうか、
お福はあんまり読まない部類の本ですが、
まさかこんなに衝撃を受けるとは!!
薄っぺらな言葉になっていいですか?
すっごい感動した〜!!
もう・・・、涙で前が見えないわ・・・。ってぐらい。
いや、瞳が潤んだ程度ですが。
お福は本を読んで泣いたことはないと思います。

感動しないわけじゃなくて、感動が涙につながらないだけ。

登場人物がみんな魅力的でした。
梁少爺がたまらなくかっこいい!!
特に思い入れがあるのが老仏爺で、なんとも哀しくなります。
正義って何でしょう?
一般的に罪と呼ばれることを犯さないことが正義なのではないな、って思いました。
時代と人民のために、家族や親しい人々、そして自分やその評判を犠牲にできる老仏爺は、
人の上に立つ人として最高の人でした。
そして、老仏爺、普通のしゃべり方になると、ちょっとかわいい。
あと、正しい人が正しいと理解されないけど、どれが当然、ということもあるんだなぁ。
理解されなくても貫く、というのはちょっと不毛な気がして難しいと思います。
世間一般の人が「悪者だ」と認識して当然の人でも、正義の人、という場合があるようです。
世の中見方しだいなんですね。
でも、できるだけでいいから、意味がなくてもいいから、
そういう人の気持ちも考えられる人になりたいなぁ。

ラストはちょっぴりやりきれない感じ。
読者がやりきれないのではなくて、作中の人物が。
(もちろんみんなではありませんが。)
史実に基づいたはなしなので、
世界史の資料集をネタバレにならない程度に眺めながら見ました。
梁少爺(たまらなくかっこよかった!!)らしき人がのってましたが、
違うのかなぁ?そうなのかなぁ?
春児はのってませんでしたが、老仏爺はなんと顔写真つき!!

最後にちょっと思ったこと。
お福は苦労が足りないですね。
それはすごく幸せなことかもしれません。

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