二年生の思ひ出

  許すまじ なめんなよ 一、二、三、四 ホームラン オームラン
  霙かよ! 震源地! 登場 RUN TSUNE RUN

許すまじ

  許すまじ。石原プロ。

  故人への哀悼のためではなくワインのために集まった人間たちによって鶴見近辺の人間が味わった苦労を知れ。

  商店街ではシャッターが壊され、歩道から溢れ出た弔問客によって交通は麻痺。

  曜日は土曜日。仕事のある人間も学校のある学生もいるんだっつーの。

  彼が世を去って十三年、人々に忘れられ始めた彼のためにできるだけ大々的に行いたかった気持ちは分からないでもない。

  しかし警察の忠告にも関わらず、弔問者全員に記帳をさせ、さらに混乱を長引かせた責任は重い。

  あのとき、駅周辺のあまりの混雑ぶりに市バス、私バスともに急遽運休せざるを得なくなった。

  当時は土曜日でも授業があった。そして県鶴はテスト期間中であった。

  バス通学の私にはダメージ絶大。クリーンヒット。冗談はよしこさん状態。

  予想外の混乱だったため、バス会社による事前の告知も何もなかったのだから困ってしまう。

  バス停に着いたら、ちょうど来た市バスの運ちゃんが

 「これが最後のバスだよ。石原裕次郎のあれで運休。市バスも臨港も。」

  とご親切にも教えてくれた。コノヤロー!!マキコノヤロー!

  このとき私の選択肢は三つ。


   イ)帰る

   ロ)チャリでかっ飛ばす

   ハ)タクシーで 払わなくてもよかったはずの お金を払って行く。


  イはテストだから×。ロは私の足では間に合わないから×。

  結局近所の子と三人でタクシーに乗って行きましたとも。ええ。くそう。行きましたとも!

  バスは一回210円。タクシーは三人でわって一人600円弱。確か。

  結局テスト開始時間が三十分ほど遅らされ、私たちは間に合った。

  しかし私は未だに腑に落ちない。

  私が物心つく前に鬼籍に入った役者のために、なぜこんな不快な思いをしなければならなかったのか。

  石原裕次郎。彼は確かにスタアだったかもしれない。しかしあの法事はそれにふさわしいものだったか。

  ワインをばらまくことは法事に必要か。

  警察の忠告を無視して記帳を続けさせることが正しいか。

  そもそもワインと法事の関係って何よ?

  故人が喜ぶっていうんなら、ファン(とその他大勢)全員に記帳させて周辺住民に多大な迷惑をかけるのと、

  気持ちだけ受け取って、手を合わせてもらって、周りの人間に配慮すること、どっちを故人(彼が常識人だとして)が望むか。

  灰色の脳細胞でもなんでもフル稼働させて考えてみろってんだコノヤロ。

  石原プロでも桑原風呂でもいいけどそこんとこちゃんとしてよね。

  過去の栄光にすがって現実の状況を見ない人間は結局世の中に置いてかれてしまうのよ。

  見よ。第二の裕次郎は今何処。

なめんなよ

  ツネ先生。

  テストの答案。

  なめんなよ。

          どじょう

  いかがでしょうか。

一、二、三、四

  かーつらさんし!

  byちょっと頭の薄くなりかけたkappaジャージ愛用の某先生 atテニスコート

  蚊の多いテニスコートで、頭を掻き毟りたくなる様な恥ずかしい言動は慎みましょう。

ホームラン

  県鶴のテニスコートでホームランを打ってはならない。

  県鶴のテニスコートは隠されている。

  校舎からは見えない。校庭からも見えない。

  それはクラブハウスの脇の秘密の階段を下った先にある。

  うっそうと茂る蔦や木々に阻まれて、階段半ばを過ぎるまでその全貌は決して見えない。


  階段をおりると、そこには四面のテニスコートがある。そして、テニスコートは鶴陵の中腹に位置している。

  鶴陵―鶴のおか―の上、つまり斜面の天辺に県鶴はある。

  主要な建物は山頂にある。しかしテニスコートだけは階段で下った先にある。まるで隠すかのように緑に覆われて。

  そして、中腹に位置するということはテニスコートの先にもまだおかの斜面は続いているということだ。


  したがって、このテニスコートでホームランを打ってはならない。

  ラケットに弾き飛ばされたボールはネットをこえ、フェンスをこえ、斜面に着地し、そして転がる。

  テニスコートの先の斜面は急だ。誰も拾いには行かない。

  かくして県鶴の備品がまた一つ減っていく。トイレを修理することすらままならない県鶴の貴重な備品が。


  県鶴のテニスコートが隠されているのは実にこのためなのだ。不逞のやからがテニスコートに忍び込み、

  勝手に遊んでボールを紛失しないためなのだ。

  この設計者の涙ぐましい努力に報いるためにも、県鶴のテニスコートでホームランを打ってはならない。

オームラン

  ホームランで思い出したことを一つ。

  鶴陵祭の名物の一つに「オームラン」というものがあります。

  これはかの有名なサッカー部の連中が教室を一つ借り切ってやる出し物なのですが、

 『シックスセンス』のように、まだきていない人にはタネを教えないでね。というものなのです。

  当然のことながら私はいったことがありません。

  一体なんだったのでしょうか。実態は今もって謎です。

霙かよ!

  修学旅行は北海道でした。こんなことなら沖縄に投票しとけばよかった。

  県鶴修学旅行ご一行は大体北海道南部を中心に旅しました。

  そんなある日、なんだか強引なつなぎ方ですが、函館山に行きました。

  11月の函館山は寒かった。びゅうびゅう吹き荒れる風に交じるみぞれ。あられかも。

  よりにもよってこの日、夜中に山の天辺を訪れるというこの日、吹き荒れなくてもいいじゃないか。

  まったく間が悪いとはこのことですね。

  ちなみに夜景はとてもきれいでした。そしてみぞれを霙と書くことを今知りました。

震源地!

  修学旅行最初の宿泊地は洞爺湖温泉でした。

  今思えば宿泊中にも一回地震があったのですが。

  本州帰還数日後、洞爺湖を大きな地震が襲いました。なんともはや・・・。

登場

  鶴陵祭名物・大仏仮面! ユニフォームはじんべえ。

  間違ってます、色々と。

  いや、面白いけど

RUN TSUNE RUN

  現国の時間。例の先生がプリントを忘れたとき。

 「ちょっと待っててね」

  教室のドアを開けて、ようい、スタート!

  素晴らしいスタートだ!あっという間に生徒の視界から消えうせる!

  軽快な足音を響かせて職員室へと向かうツネ速いツネ速い!

  その間教室は苦笑の渦だ!

  さあブツを手にしてターニングポイントを通過、教室へ選手が帰ってくる!

  相変わらず軽快だ!走るときは決してかかとをつけないツネ選手!

  ドアを開け生徒の笑顔に迎えられてゴール・・・!!

 「お待たせしました」


  先生はいつも一生懸命。お疲れ様です。でもプリント配るときは指をなめないでね。


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