虚構    (改題の可能性アリ)




 目が覚めたら 雨が降っていた


 時計を見ると・・・・・5時

 なんだってこんな時間に目が覚めるんだ?

 窓を開けっ放しにしといたおかげで

 部屋の中は 濡れたアスファルトの匂い

 ついこないだまで この匂いが 雨の匂いだと思ってた



 次に目が覚めた時 そんなに永い時間眠ってなかったことは

 感覚的にわかった 二度寝はオレの特技だ

 時計を見ると・・・・・11時


 雨は止んでいたけど 外は暗い

 当たり前だけど 夜の11時ってことになる

 そういえば ベッドにもぐりこんだのが朝の6時過ぎだったんだから

 朝5時に目が覚めるわけない

 ふざけてることに 半日以上眠ってたことになる


 夜の11時に起きてどうしろっていうんだ

 確か今日は月曜だから 1限から4限までの授業を

 キレイにサボったことになるはずだ

 しかも 明日は1限から実験だ


 少し憂鬱になりながら色気の無い壁を見る

 大学に入ったときから住んでるこの部屋は

 スカした感じで今ではこれも憂鬱のタネだ

 コンクリの打ちっ放しの壁 こんな壁に囲まれようなんてのは

 スカしたイナカモンか余程のバカだ

 ・・・・・と 今では思っている




 ケイタイに入ってた1通のメールは

 ・・・ケンジからだ

 学校に来ないのか? だと?

 ヤロウあんだけ飲んだくせに ヌケヌケと授業なんぞ!


 ケンジは大学のトモダチ 酒の量こそオレと同じようなモンだけど

 器用さ スマートさという意味ではオレの遥か上をいく

 カラリとサバけた性格がオレと合うんだと思う

 かなりのバカだけど 朝まで飲んだ翌日に学校へ行くマメさは

 オレにはマネのできないトコロだ

 あのサバけた性格のどこにあのマメさが潜んでるのかは謎だ


 こんなアタマにくるメールに返事を出すのは

 もっとアタマにくるから やっぱり返事は出さない


 ・・・・・いくらヒマでも 出さない