虚構    (改題の可能性アリ)




 「おはよ シン君 今日はご機嫌いかが?」


 「・・・どうにも引っかかる朝のアイサツだな」


 「アラアラ 明るめの表情とは裏腹に 今日もご機嫌斜めだねー」


 別にオレは不機嫌でもないんだけど からかわれてるんだろう やっぱり


 「知ってる? 今日でテスト2週間前!」


 「あー もうそんな時期かあ はええなー」


 「ってわけで 今日ぐらいからそろそろいかが?」


 フミカが言ってるのは ・・・・図書館にこもること!

 オレとかケンジはテスト前になると 大抵図書館にこもる

 学校の近くのファミレスとか この時期になると一杯になるんだよな

 フミカがオレたちと一緒に勉強するようになったのは

 いつ頃からだったろう?


 「おー オレは構わねえんだけど 肝心のノートがねえぞ?」


 「はは アナタのノート収集係さんは

   今朝も一生懸命いろんな人からかき集めて がんばってたよー?」


 「そっか またなんかおごんなきゃな・・・・・

            よし んじゃ今日の4限が終わったら 行くか!」



 別に図書館にこもるっていったって 特別なにやるってわけじゃない

 オレとケンジとフミカは 4限が終わった4時過ぎから

 図書館が閉まる8時まで 結構しっかり勉強をした後

 学校と駅の間にあるファミレスへ入った

 フミカとふたりで ノートを集めてくれたケンジにメシをおごるためだ


 「ええっ それってもう立派にモデルなんじゃねえのかぁ」


 「まさか 知り合いに頼まれただけだよー?」


 「いやー でもなあ いくらパンフレットとはいえ
        ちゃんとしたカメラマンが撮って
                しかも色んな人に見せるためのものじゃん」


 フミカは こないだウエディングドレスのモデル?をやったらしい

 母親のトモダチが ウエディングドレスのデザイナーなんだと

 でもってこないだ結婚したフミカの姉さんのドレスも

 その人がデザインしたものらしい


 なんでフミカがそのモデルになったかと言えば

 その結婚式の写真かなんかで フミカが盛装してるのを見た

 そのデザイナーが 一目惚れっていうか 是非ともって言ってきたらしい

 まあ キモチはわからんでもない

 久しぶりに見たトモダチのムスメが こんだけキレイになってりゃ なぁ


 「で その写真っていうか パンフレットは いつできるんだ?」


 「ニヤニヤ笑って感じ悪いなあ シンくん!
           なにがモデルだかって思ってるんでしょ?」


 「わりいわりい って そんなこと思ってるわけねえだろう
          純粋にトモダチの晴れ姿が見たい
                   って思うココロが信じられねえのか?」


 「・・・・・・ホントかなぁ」


 胡散臭そうな目で見やがって・・・(笑)


 「飲みにでも行きてえトコだけど 月曜だしな・・・・・」


 当たり前のことをこのバカは言う

 いきなり話が変わったと思ったらこれだ・・・・・

 フミカの目が輝いてる気もするけど 正直 オレはお断りだ

 少なくともテストが終わるまでは禁酒だ 禁酒!

 最近飲んでばっかりだし なによりカネがねえ

 カネがねえ なんて言おうものなら コイツらのことだから

 酒買ってウチに来かねねえ・・・・・!

 そう思ったオレは 黙ってサイフを取り出し

 レシートを持って席を立った


 「そろそろ行くか・・・・!」


 「らしくねえな シン カネがねえとか思ってんだろ?」


 一瞬動きが止まる フミカがククッと笑う


 「・・・・・テスト終わったらいくらでも付き合う」


 「あはは 約束だよー!」



 やれやれ なんて思いつつ 悪い気なんてするはずもない

 ただ ケンジのニヤって笑い方は・・・・・! 



 見透かされてんなぁ まあ それすらも心地良かったりする

 そう それこそ 軽くめまいがするぐらい