虚構    (改題の可能性アリ)




 いつの間にか 寝てたみたいだ

 時計を見ると ・・・・・7時

 まさかと思って携帯を見ると 7時  よかった 午前7時だ



 なんかハラが減ってる・・・・・

 って そういやすごい長い時間 マトモに食ってない気がする

 昨日の昼は図書館で昼寝 夜は飲んでたら寝ちまった

 何時に寝たかは覚えてねーけど

 目覚ましナシで起きるってのはいいもんだ


 久しぶりにいい気分で朝を迎えられた

 こんなの中学生のときぐらいから ホントに久しいなぁ

 今日は昼から行けばいいから ずいぶん時間がある

 シャワーもいいけど とりあえずメシ!

 オレはコンポと洗濯機のスイッチを入れて 台所へ

 コメを洗って炊飯器のスイッチも入れて 冷蔵庫を開ける と

 昨日食べようと思ってロンロンで買ってきたトンカツがあった


 ・・・・・こんなさわやかな朝からトンカツ

 まあ 冷蔵庫には他にビールとサラミだけ

 しょうがないからあんまり好きじゃないけど卵とじにしてみる

 しかしながら卵とじの イマイチヌルい感じが納得のいかないオレは

 溶き卵にキムチの素を混ぜてみた

 インスタントのみそ汁と キムチカツ丼の朝ご飯

 ・・・・・BGMはスピッツ


 シャワーを浴びて 洗濯物を干し終わったら・・・まだ8時過ぎ!

 コーヒーでも飲みながら一服といきたいとこだったけど

 コーヒーと一服は どっかのお茶屋さんですることにして

 そそくさと着替えてウチを出た


 洗濯物干してる時に気がついたんだけど

 今日は初夏って感じの いい陽気で いい天気だったから

 散歩っていうか サイクリングに出かけることにした



 井の頭公園の入り口にチャリを止めて

 一服したいのをガマンして歩き始める

 初夏っていう季節は 春と夏の中間の季節

 春は木々萌える季節 その温かさがオレは好きなんだけど

 夏はもっともっと躍動感があると思う

 根暗なオレには少し苦手な季節ではある

 周りにザワザワといろんな生命を身近に感じる季節だから

 ちょっとうっとうしくなっちゃうんだよな・・・・・

 でもってその中間 この初夏って季節には

 春にも夏にもない 瑞々しさがあると思う

 オトコでいえば中高生って感じだな 少年とか青春とかってイメージね

 なんていうか 中性的っていうか・・・・・って 話が逸れてきたな


 結局お茶屋さんまで待ちきれなくなったオレは

 コーヒーじゃなくて もっとミズミズしく

 グレープフルーツジュースなどを買ってみた

 この酸っぱさにも情緒を感じられる 散歩っていいもんだなぁ


 ベンチで一服しながら ボンヤリと池をを眺めてたら

 池の向こう側を制服を着た高校生らしき若者が歩いてた

 初夏の緑ってのは ちょうどあのくらいの年頃なんだろう

 ってことは オレは夏真っ盛りか?

 オレは今年21になった ハタチは過ぎたとはいえ

 まだまだ真っ盛りってわけにゃいかないだろうなぁ



 多感な初夏に自分の理想とする人間像をボンヤリと見つけ

 そこからゆっくりと自分を練り上げるんだと思う

 真夏に躍動するために さ

 でも オレは真夏に躍動する自分を想像できないし

 目の前の瑞々しい緑とも 自分がどうにもかけ離れてる気がして


 理想はあって それとは程遠い自分がいて

 それってやっぱ カッコ悪いし

 現状に満足してちゃいけない・・・・・とも思ってるはずだ



 見上げれば 奥行きって意味じゃちょっと物足りないけど

 それでも これでもかっていうほどの青い空

 オレのココロモヨウとは大違いだ


 何年後かには社会に出て どっかの会社で働いてるんだろうと思う

 オレのココロは ちゃんと躍動しているんだろうか

 今と同じ 虚ろなまま 同じようなことを繰り返してるんだろうか


 このブ厚い雲と 霧みたいな雨は

 梅雨っていうには ちょっと憂鬱過ぎて

 雨が上がった後の 晴れ間が想像できない



 ヌルくなったグレープフルーツジュースは

 なんかしらねーけど すごくニガくなってた