虚構    (改題の可能性アリ)




 日常 オレのそれは まあ 学生だし やっぱり学校へ通うこと

 普通の事として 毎日のように繰り返し行われること

 日常ってのは 人生の大半だよな

 無常って言葉が 強く想起されるのはどうしてだろう



 オレが自分のことを若いなあ って思うのは

 自分の中で こういうちょっと気どった問答をするのが好きってのも

 大きな理由のひとつ

 好きだからやめようともあんまり思わないし

 あながちまるで意味がないってことも ・・・・・ないといいな

 第一 『自分が若い』 っていう実感は 悪くはない

 よく 『老けてるね』 って言われるしさ



 今日の合コンの会場は 吉祥寺のとある居酒屋

 相手はケンジのバイト先の女の子とそのトモダチ

 中央口に6時に集合して 半には東急の裏の居酒屋で飲み始めていた

 野郎側はケンジ トシキ オレ

 ケンジはめずらしくちょっと緊張してるみたいだった


 女の子ももちろん3人いたんだけど

 ケンジのバイト先のトモダチって人は 快活って感じの女の子だった

 名前は確か アイちゃん

 そして残りの二人のうち おとなしそうな女の子が ショウコちゃん

 で 今トシキと盛り上がってる女の子が 確かキョウコちゃん

 このコは結構可愛い女の子だと思う


 最初 ケンジの野郎が緊張してるから どうしたんだろうと思って

 ちょっと気になってたんだけど このキョウコちゃんのカオを見て

 あー コレかあ・・・・・ コレが原因かな と思ったら

 飲み始めてみたら 一向にそんな気配もない


 トシキとキョウコちゃんは別世界だったので

 オレとケンジは アイちゃんショウコちゃんを迎撃する

 オレもトシキなんかと比べりゃそんなに口下手な方じゃないけど

 ケンジのトークにはちょっと敵わない

 3人とも彼女とかいないから ホントなら一番モテるこのバカが

 おいしいところを持っていっても 文句など出ようもないんだけどさ


 「へーショウコちゃん マンガが好きなんだー」


 「うん っていっても少女マンガはあんまり読まないんだけどねー」


 「よかったー オレも少女マンガは全然わかんないから

           そーゆー話になったらどうしようかと思ったよー

                      ちなみにどんなマンガが好きなの?」


 「ははは ケンジくんさ サイコってマンガ 知ってるかなー?」


 ・・・ウケてる 笑ってる 笑うトコか? サイコってなに?


 「おおー! 知ってるよぉー 多重人格探偵サイコでしょー?」


 何? 知ってるのか?


 「え ケンジ知ってんの? どんなマンガなのソレ」


 「あー シンくんはマンガ読まないんでしょ?」


 「イヤ・・・ うん あんま読まないかなあ」


 「キモいマンガだけどさ おもしれーんだよ 今度貸してやるよ」


 むう もうついていけん

 別に今の会話がどうってんじゃないんだけど

 なんでアイツはあんなに会話が続くんだろう

 続くといえば トシキ!  あの野郎オレより口下手なクセに

 なんだってあんなに盛り上がってんだ?



 合コンが終わって 女の子を駅まで送る

 終電ギリギリまでいさせてしまった 楽しんで帰ってくれればいいけどさ

 ケンジの教育で オレらは皆女の子たちと携帯の情報を交換し合う

 駅まで送ったはいいけど 野郎二人は帰る様子もない

 会場が吉祥寺になったときから予想はついてたけど

 こいつらやっぱりウチにくる気らしい