そして花火よ、上がれ!
胸が高鳴りが止まらない。ついに初めて自分で作った花火を上げられるんだ。
僕はおそるおそる点火線に火を近づけようとした!
「馬鹿やろぅ!ちゃんと風を動きを見ろ!今やったら風の流れが邪魔をして上手く花が開かないだろう!」
「あ、あぁ。そうだった。風を確認しなくちゃ・・・。」
いけない、親父のおかげで目が覚めたよ。危なかった・・・。一発本番だ、失敗はもちろん許されない。
下手したら爆発だって起こるもんな。客にだって被害が出る可能性だってあるし・・・。
親父は俺の目をじ〜っと見てこう言った。
「いいか。天まで高く上げること以外何も考えるな!」
親父がそう言ってくれると自然に肩の力が抜けて楽になった。
「ちゃんと上げるんだぞ!天まで上げればきっと母さんにだって見えるはずだ!」
僕は風を確かめ、そして火をつけた。
導火線に火がつくと僕はすぐさま後ろに下がった。
4・・・3・・・2・・・1・・・。シュッ!シュルルルルル〜。ボーーーーーーーーーーン!
上がった!僕の花火が天まで高く上がった!音が鳴ったと同時に大きく開いた花びら。そして胸に響く衝動。
あぁ、やばい。目が潤んできて最後までしっかりと花火が見れそうにもないや・・・。
目を閉じたら僕が作った花火が消えていく音がパラパラと聞こえた。