一瞬何がなんだか解からなくなってしまった。
私は気づいたら妹の首を近くにあった紐で絞めていたのだ。
妹の唇はチアノーゼが出ており紫色に変色していた。
「悪くない、私は悪くない。」自分に暗示をかけるかのように一人呟いていた。
私は急いで車の後部座席に妹の死体を入れた。
いつのまにか日付も替わっている時間になっていたから辺りは暗く私の行動は目立たなかった。
近くの山を目指し私は黙々と車を走らせていた。
別にこの行動は計画的なものではないが、私のなにかがそうさせていたのだろう。
外は雨のため見通しが悪く、スピードはあまり出せなかった。
やっと奥深くの山に到達し、私は車から降りた。
妹の死体を埋めようとドアを開けた時、ふと私の脳裏に疑問が過ぎった。
あれ?私が死体を入れたとき、この向きだったかしら?
しかし時間はない。私は妹を背負い林の中に入っていた。
トランクに入ってあったスコップで穴を数メートル掘り妹を埋めようと振り返ると、私は自分の目を疑った。
そこにはあるはずの妹の死体がなかったのだ。
私は慌てて辺りを見回したが死体はなく頭の中が真っ白になっていた時、ふと後ろに気配を感じたのだった。

殺害
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