今日もお母ちゃんは真夜中まで働いてた。
敷居の透き間からいつも光が漏れていた。
僕は眠ってしまうギリギリまでいつもお父ちゃんの帰りを待っていた。
お母ちゃんは「アイジン」と一緒にいるのよ。といっていつも怒っていた。でも待っていたに違いない。
ある時間になるといつも決まって怖いおじちゃん二人が家にやって来る。
お母ちゃんは僕を部屋に入れると狭い家に怒鳴り声が響いた。
敷居の透き間から覗いたらお母ちゃんが怖いおじちゃん二人に謝っていた。
僕は幼い気持ちながらもなんだか無性に悲しくなってきた。
ある晩もある晩もその怒鳴り声から逃れたいために布団に身を隠していた。
耐えられないときは窓から逃げ出して僕だけが知っている秘密の空き地にいって叫びまくった。
そして願った。お父ちゃん早く帰ってきてと・・・。
そして怒った。帰ってこないお父ちゃんとお母ちゃんを苦しめる二人のおじちゃんを・・・。
神様なんて信じたくなかった。いたらこんななんで運命にしたのか聞きたい。
悲しくて悲しいのに・・・でも涙は流すなとお母ちゃんに言われた。
強くなりたい・・・。
そして・・・お母ちゃんに笑顔をあげたい。


少年の気持ち
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