「あぁ、地球があんなに遠くにある。」
2X00年、人類は地球を捨てた。いや、捨てるしかなかったのだ。
排気ガスにまみれ、森林は切りつくし、空気は汚れ、海には魚類たちが住めなくなったのだ。
しかたなく人類は宇宙ロケットでそれぞれの国から代表10名ずつ選ばれ火星に旅立ったのだ。
もちろんこの選考はそれぞれの国でさまざまなデモが起こった。
どうせ俺は選ばれないんだと言って銀行強盗や殺人事件を起こす人は少なくはなかった。
選ばれた人たちも実は政界やその国の王、女王や金持ちたちばかりである。
そしてこのロケットをつくった製作者数名・・・。
そうそう、植物・動物も少し。全50本のロケット人類大移動である。
地球に残った人々は滅亡に近づいている星でただただ暮らしていくしかないのだ。
外に出たら狂った殺人者に殺される。あの親密だった近所の人たちも今じゃ昔の面影もないぐらいに変わった。
皆が皆、お互いの食べ物や水を奪い合うことしか考えてないのだ。お金など・・・持っていても意味がない。
ここにも一件、家の中にある食料がなくなりただ餓死して死ぬのを待っている家族がいる。
宇宙ロケットの人々はこれからの人生に乾杯をしていた。色んな言葉で「ヨロシク」「ガンバロウ」と心にもないことを言っている。
本当は自分さえよければそれでいいのだ。しかし彼らは知らないであろう。
あと数分でテロが忍ばせたウイルスでロケットが停止し、火星にもいけず宇宙空間でさまよい続けるとは・・・。
2X00年、地球滅亡