194×年。大雨の夜、日本のある浜に手紙が入ったビンが打ち上げられた。
たまたま通りかがった発見者は中の手紙を読んでビックリし、ただちに警察へと連絡した。内容はこうであった。
9月18日 雨 駄目だ、今日も助けがこない。俺の周りにはもう食べる物がもうない。どうかこの手紙を人の手に渡って欲しい。
(一部省略)きっと明日には救助隊が来てくれるさ。と何日も繰り返し考えていた。私は最後の手段で飢えをしのぐ。たのむ!助けてくれ!
警察はビンが打ち上げられた浜の近辺の無人島から捜索を開始した。もちろんこの事件は日本中へと大々的に報道された。
作業が始まって68日がたったある日、政治だの経済だのでほとんどの人がこの事件を忘れてかけたとき発見の連絡があった。
残念ながらこの発見は遺体という形で見つかった。しかし・・・この事件は発見だけでは終わらなかったのである。謎が三つ・・・。
一.餓死した遺体の周りには五人分のバラバラ白骨死体が見つかった。
二.見つかった餓死した遺体は右足がなかった。
三.食べ物らしき残骸は遺体の周辺にはなかった。
では手紙をビンに入れ流した男の「最後の手段」という飢えのしのぎかたとは一体なんだったのであろうか。
遺体を解剖した監察医の口から驚くべき推理の内容が発表された。日本中を恐怖に落とし入れた推理とは一体なんだったのか!
遺体者は未だ不明。恐らく漁船に乗った六人の男性たちはその夜の嵐によって無人島へと打ち上げられたのだった。
船は壊れ食料もない男たちは力を合わせ初めは生き延びようと考えていたが、次第にそれぞれ自分が生き残るために同じことを考えたのだ。
死ぬのは嫌だと・・・。そこでお互い石や鋭い武器になりそうな物を探し、殺し合いを始めたのだ。そこからは弱肉強食の世界。
強い者が弱い者を食べる。そして最後の男は生き残るために自分の足をも食料に・・・。結局誰も生き残って帰ってはこれなかったのだった。
そして一人もいなくなる・・・
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