補講 政治と国家

  政治とは何か?これは実は非常に難しい問題なんですね。なぜかというと、これっていう定義がない。さまざまな意味に使われて、さまざまな定義がなされているわけです。だから、政治とはこういうものだ、と本当であれば言うことはできません。しかし、そうもいってられないので、ここでは一橋出版の教科書の定義に従って、「利害を調整する活動」としましょう。
 さて、利害を調整するとはどういうことでしょうか?ここで皆さんは友達と遊びに行っているとしましょう。どこでもいいんですが、ここでは渋谷としましょう。で、買い物とかカラオケとかしていたらお腹がすいてきた。じゃあ食事をしようということになった。ここまではいいんですが、ここから問題が発生します。それは、君はラーメンが大好きでラーメンが食べたいと思っていました。どうしてもラーメンが食べたい。でも友達はうどんでした。最近讃岐うどんの店が渋谷にできてすごい人気らしい。だから、せっかく渋谷に来たし、そのうどんの店に行きたい、と思っているわけです。食べたいものが、食い違っていますね。ここで「利害を調整する」必要がでてきます。つまり「政治」がでてくるってことね。なぜでてくるっていえるのでしょうか?まず「利害」とは文字を見ればわかりますが、利、何か得をするとかいいこととか、と、害、損をしたり迷惑をこうむったり、ということの二つの意味を組み合わせた言葉です。で、みなさんにとって、ラーメンが食べられれば利、うどんは害、ですよね?おなじように、友達の場合はラーメンであれば害、うどんであれば利ですね?どっちも利をとれれば最高なんですが、それは無理ですね(みなさはここで、自分はラーメン屋で食べて、友達はうどん屋で食べればいいじゃないか、と思ったかもしれませんが、それはなしで。せっかくなんだから一緒に食べましょう!!)。ここでお互いがわがままを言い合ってもしょうがありません。何とかして解決しなければ、空腹は満たされません。
  で、こういう場合、みなさんはどうやって解決しますか?まあ、よくある解決方法はジャンケンじゃないでしょうか?または、「うどんのほうが安いぞ」とか、「いや、渋谷は激戦区だからうまいラーメン屋が多い」というような感じで話し合うことで、解決しようとするかもしれません。この場合、ジャンケンだろうが話し合いだろうが、「政治」という活動を行っているといえます。両方が利をとるという最高の結果が出せないため、お互いの利害を調整しているからです。