実は,板門店へ行くには厳重な服装規定があるのです。
襟付きのシャツ,長ズボン(ジーンズ不可)もしくは長スカート,そして靴はサンダルなどはダメ,と決まっておるのですよ。
Tシャツやミニスカートなんてとんでもない!
ほんの数年前は,もうひとつ厳しくて,男性はネクタイ着用,靴は革靴とまで決まっていました。最近は少々緩められていますが,あいかわらず服装規定があるのです。
何でかなぁ?
やっぱり女人禁制のお山と同じ原理かな?
軍隊は女の人いないから刺激的だといけないから?
じゃあ男性は何故?
などと,おバカな発想をしていると
その理由をガイドさんが説明してくれました。
それは,北朝鮮のプロパガンダ(宣伝)に使用されるから,というものです。
韓国側からTシャツや半ズボン,ミニスカートなどの観光客が来たとき,彼らはTVニュースに映して北朝鮮国民にこう説明するのです。
「韓国は,物資が不足しているからあんな短い服を着るのだ。」 (相当リキんだ調子で)
はぁ,子どもの喧嘩じゃねえんだから・・・。北朝鮮にはファッションという概念がないのか!?
ちなみに,バスに同乗していた女性は,靴下をはいていなかったために,バスに乗っている添乗員に相当キレられてました。
その女性も,前の晩に現地のツアコンに服装チェックをしてもらった上でOKをもらっていたらしく,こちらもキレていました。
女性が怒るのは見慣れていないせいか,何か迫力あるね。まわりが静まり返ってました。
さて,そうこうしているうちに,漢江沿いの道にはいると,道路は河に沿って鉄条網で囲われ,そして200mおきに監視台が設置されるようになります。う〜む,否が応でも緊張感が高まってくるのであった。
| やがて,バスは民間人が立ち入れる最北端近くまできて, いよいよ,民間人立ち入り禁止区域! に入る前に,しばし休憩。 休憩場所は,統一公園。 この近くは,この「統一」の文字を冠した(といっても全部ハングルで読めやしねぇ)道路や橋,公園などさまざまなものなものがあるのです。まさに南北「統一」の願いを強く意識させられる地域でした。 統一公園は,かつての朝鮮戦争の激戦地跡であり,肉弾十勇士の迫力のある銅像が立てられています。(右の写真) しかし,「肉弾」・・・って,ねぇ。壮絶な感じはよく出ていますが,何かね,言葉にするとこっ恥ずかしぃっす。 この統一公園は,ムンサンという町にあるのですが,このムンサンは,鉄道で来られる最北端の町と言うことになります。 ここまでは,鉄道を使えば,一般の観光客であろうと韓国人であろうと自由に来ることができるのですが,今からバスで通る統一橋やベース=ボニファス,さらに板門店へは,特定の旅行社を通した外国人観光客しか行けないのです。 |
![]() 「肉弾十勇士忠魂碑」 |
さて,公園から再びバスに乗って10分少々ほど行くと,鉄道分断点が道の左側に見えてきます。南北を結ぶ鉄道として敷設されたこの鉄道は,現在このムンサン駅から1Kmほど北で途絶えており,さびたレールの先にちょっといかつい工事中の看板のようなもので,通せんぼしてあります。
その先は草ボーボーで,どこまでレールが続くのかはわかりません。
さらにその道を行くと,統一橋と呼ばれる?にかかる大きな橋にかかります。
この橋の中程には,検問所のようなものがあります。
バスはそこで止まり,時間が過ぎていきます。
何かなぁ?などとぼんやり外を眺めていると,軍事的な検問所なんですね。
バスで待っていると,いきなり,機銃を小脇に抱えた韓国兵が乗り込んできました。
旅客に対しての検閲があるのです。