ウワサの真相
/ワグ・ザ・ドッグ

バリー・レビンソン監督
ロバート・デ・ニーロ
ダステ ィン・ホフマン
ウッディ・ハレルソン

10点

ドラマって色々ありますよね、現実を飛躍したモノ反映したモノ、このドラマはま さに今の現実を、そして注目されている現実を反映した、いや予言したドラマです。映画が時代を予言したといって もいいくらい折しもアメリカ大統領のセックス・スキャンダルと話題そらしといわれたイラク爆撃と重なって見ていて面白 かったです。大統領選挙を目前に向かえたアメリカ現大統領、ホワイトハウスに見学をしに来た女の子にセクハラを してしまう。選挙前に世論がスキャンダルに向かってしまうと再選が危うくなる大統領は側近を使いプロのもみ消し屋 を雇う、このデ・ニーロ扮するもみ消し屋はハリウッドのプロデューサーを呼び、でっちあげの戦争へ裏から世論を導 く。コア(核)はちょっとしたセクハラなのにここまで大きくしてしまうアメリカの怖さですかね。ほんとこの話クリントンの 疑惑とそっくりですよね。またでっちあげの世論形成がすごい、本物の歌手を使い平和を願う歌まで作ったり、少女 のタレントを使い戦争の現地から逃げまどう姿を撮影し、あたかも本当に戦争が行われているようにしたり、あげくの 果てには敵国に捕らわれた兵士を英雄として帰還させたり、すごいですよこのもみ消し屋達は。配役もズバリです、 ハリウッドの大物プロデューサーにはダスティン・ホフマン、彼は見事に何事にも前向きで観客(ここでは国民)を楽 しませるエンターティメントを演じていますし、きわめつけは捕らわれた英雄捕虜には「ナチュラル・ボーン・キラーズ」 で人を殺しまくったウッディ・ハレルソンを起用しています、このウッディが捕虜の役をするんですが、もちろん偽物捕 虜で本当は囚人だという設定が最高でした。さて色々タネあかしをしちゃいましたが、わかっていてもこの映画面白 いです。2時間もないくらいの短い映画でしたが、さすがレビンソン監督、いいたいことはちゃんと描ききった感じでし た。<99/9/14鑑賞>

エアフォース・ワン

ウォルフガング・ペーターゼン監督
ハリソン・フォード
グレン・クローズ
ゲーリー・オールドマン

6点

ロシア近郊のテロリストの将軍を捕獲した後、テロに対して徹底的に対抗すると 宣言したアメリカ大統領。世界一安全といわれる大統領専用機エアフォース・ワンで帰国中、テロリストの将軍の部下 にハイジャックされてしまう。テロリストは将軍の解放を要求、大統領は逃げたフリをして機内で家族と国と関係者を 守るために一人でテロリストと戦う。アメリカの映画にはほんとよく大統領が出てきますよね、しかもほとんど勇敢な役 で。こうすることによってアメリカ人には大統領が身近になり、また大統領にヒーロー像を望んでしまう。そして現実の アメリカ大統領もヒーローになっちゃってますね。アメリカには現実を皮肉る映画と美化する映画両方があります。私 はどっちも好きなんでずか、ここまで美化してしまうとなんだか騙されているような気がします。やっぱり映画は現実の 裏の裏まで色々詳細にわたって見せて欲しいですね。こういったきれい事の映画は見ていて楽しいが残るモノはあ まりありません。まあさすがにテロの恐ろしさは毎度の事ながら実感させられましたが、んーそれにしても最近のテロリ ストはまぬけが多いです。やっぱりスーパーヒーローと対決する敵は優秀じゃなければ映画は面白くないですね。 <99/11/19鑑賞>

エデンの東

エリア・カザン監督
ジェームズ・ディーン

5点

農場を営むトラスクにはアロンとキャルという兄弟がいた。誠実温厚な兄アロン に対してキャルは気むずかしい暴れん坊だった。ある日キャルは家を出ていった母ケイトほ街で見かけ、会いに行 く。長い、暗い、つまんないの三重苦。この映画を理解するのは私には10年早かったようです。

エビータ

アラン・パーカー監督
マドンナ
アントニオ・バンデ ラス

7点

ロンドンやブロードウェイで大ヒットした舞台のミュージカルを映画監督で名が高いアラン・パーカー監督が映画化し た。アルゼンチンの歴史的大統領夫人のエビータをヒロインに彼女の波瀾万丈の人生を描く。しかしこれは映画で はなくて映画と称したミュージカルである。セリフはほとんど歌、136分の長いストーリーのある歌でした。ミュージカル 的な映画として「カストラート」という映画もあったが、この「エビータ」はまさにミュージカルそのものでありました。それ を歌手であり女優であるマドンナが見事なまでの歌唱力で演じる、なんでもゴールデングローブ賞で主演女優賞を 受賞したらしい、これも納得がいくくらい素晴らしいマドンナの歌、さすがスター。これに負けず劣らず凄いのがアント ニオ・バンデラスの歌唱力、私は以前彼の映画「デスペラート」の中で熱唱していた彼の歌唱力に惚れ込んでサント ラを買ったんですが、あの時の私の見込みを裏付けるような今回の歌唱力も見事市場では高く評価されているそう です。歌ばかりのちょっと長いミュージカル映画ですが、この二人の歌だけでも勝ちはあります。しかし私としてはちゃ んと映画としてこの歴史的物語を見たかったです。<98/12/7鑑賞>

踊る大捜査線
/THE MOVIE

織田裕二
柳葉敏郎
小泉今日子
深津絵里
ユースケ・サンタマリア

9点

人気テレビドラマの映画化であるが、ドラマを知らない人でも十分楽しめるほど 完成度は高い。舞台は東京お台場湾岸署、映画の中では事件がたくさん起こり、それと警察内部事情が複雑に絡 み合う。この映画ただの刑事モノと違うところは警察社会そして世の中を皮肉っているところ、警察の内部をほんとか どうかしらないがリアルにコミカルに描いている。また事件そのものを最近流行のインターネット絡み、少年犯罪、サイ コ系など今の犯罪を扱っている。よくみかける刑事ドラマなどは全然雰囲気が違い、これは熱く面白くそして皮肉ると いったテンポがまことしなやかだ。出ている役者のキャラクターもしっかり出しており、宣伝などで犯人本命とみせかけ た小泉今日子が実はサブキャラだったとか、宣伝の仕方もうまかったです。それとあの小泉今日子は映画「羊たちの 沈黙」をパクってますね、そんなところが日本的らしく面白かったです。中で青島刑事が警視庁幹部に向かって「事 件は会議室で起こっているんじゃないんだ、現場で起こっているんだ」と吠えるシーンがありましたが、これこそ日本 的社会じゃないでしょうか?ビジネスは幹部の頭の中ではなく営業の現場で起こっているという感じでしょうか。とにか くこの映画は社会に対する色々なメッセージがこめられていましたね。テンポもよく無駄なくストーリーもすっきりして いるこの映画、本来なら絶賛ですがあえて9点です。それは現代社会の犯罪を随所にみせるのはいんですが、それ に対する対処法が描かれていなかった点です。これこれこういう犯罪が多発していますよだけではモノ足りません、 何故そういう犯罪が起こったのか、またそれをふせぐ方法はないのかっといった程度のものを少なからずちょっとアイ デア出して欲しかったですね。じゃないとまたこういう犯罪はこういう映画によって増えます、影響力ある映画ならなお さらです。この映画は確かに面白い最高である、しかし影響力があるだけに今後のことも少しは考えて欲しかったで す。でも青島刑事熱くておちゃめで私は好きだな。まあテーマとしての警察内部というものが一貫していましたので構 成的には完璧。<2000/1/20鑑賞>