Mysteryな哲学

 ここでは主に、哲学に関する本の紹介などをしてみたいと思います。仮に哲学に興味関心があるという人がいたら、もちろん、いきなり専門的な本を読もうとする必要などありません。それに実際、そもそも「哲学する」にはそうした本を読まなくてはいけない、ということは必ずしもないんです。しかも幸いなことに、最近はそんな方々の知的好奇心を適度にくすぐってくれるような本が多く出版されているので、このコーナーではそうした本を地道に紹介していきたいと思います。
 ところで、少なくとも僕にとっては、「哲学」と「ミステリィ」との間には密接なつながりがあります。そもそもミステリィの基本型は、ほぼ次のようなものだと言って良いでしょう。まず最初に不可解な「謎=Mystery」が提示され、そしてその謎に関して様々な議論が交わされます。最後に、最も合理的な思考によって謎が解明される――というわけです。
 哲学も、基本的にはこれと同じです。ただ違うのは、謎は日常の中に潜んでいる、ということだけでしょう(あっ、でもそう言えば、ミステリィにも「日常の謎」ものってありますよねぇ……まあ良いか)。そこにある謎を「面白い」と感じるセンス、それに取り組む合理的な姿勢、これらが必要だという点では、2つの領域は全く共通しています。


『ロボットの心 7つの哲学物語』 柴田正良
『転校生とブラック・ジャック 独在性をめぐるセミナー』 永井 均
『私という迷宮』 大庭 健/村上春樹/香山リカ
『はじめて考えるときのように 「わかる」ための哲学的道案内』 野矢茂樹/植田 真
『考える脳・考えない脳 心と知識の哲学』 信原幸弘
『<意識>とは何だろうか 脳の来歴、知覚の錯誤』 下條信輔
『心・脳・科学』 ジョン・サール(土屋 俊 訳)
『哲学・航海日誌』 野矢茂樹
『哲学ってどんなこと? ―とっても短い哲学入門―』 トマス・ネーゲル(岡本祐一朗/若松良樹 訳)
『哲学史のよみ方』 田島正樹
『無限論の教室』 野矢茂樹
『ウィトゲンシュタイン入門』 永井 均
『小説・倫理学講義』 笹澤 豊
『哲学の謎』 野矢茂樹


トップページに戻る