中原中也

汽車からみえる 山も 草も

空も 川も みんなみんな

 

やがては全体の調和に溶けて

空に昇つて 虹となるのだらうとおもふ・・・・・・
                                       (「憔悴」より)

 

 

 

 

空に浮かれて死んでゆこか、みなさんや

 

 

 

 


            

夏は青い空に、白い雲を浮ばせ、

  わが嘆きをうたふ。

わが知らぬ、とほきとほきとほき深みにて

  青空は、白い雲を呼ぶ。

             (夏は青い空に・・・・・」より)

     

 

 

    

 

   しかはあれ この魂はいかにとなるか?

   うすらぎて  空となるか? (「臨終」より)

 

 

 

 

 

青い空は動かない、

雲片(くもぎれ)一つあるでない。

         夏の真昼の静かには

         タールの光も清くなる。

夏の空には何かがある、

いぢらしく思はせる何かがある       「夏の日の歌」より   

 

 

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