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シティ・オブ・エンジェル(CITY OF ANGELS)
1998年/アメリカ/1時間54分
【キャスト】
ニコラス・ケイジ
メグ・ライアン
【スタッフ】
監督:ブラッド・シルバーリング
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注:この映画の元ネタである、「ベルリン・天使の詩」は、観ていません。この映画だけ観た感想です。
前半、ニコラス・ケイジが、天使であることを捨てるためにダイブするところまでは、まあまあOK。天使がなにげに高い場所に座って会話している絵なんか、とてもきれいだった。
でも、そのあと人間になったら、いきなりひどい目に遭うぜー。天使にちょっと手助けしてもらって、ようやくメグ・ライアンとこに着いたぜー。やっぱ人間になったからには、Hしなきゃ。温かくて、少し怖いぜー。あらら、死んじゃったぜー。でも、人間はいいぜー・・・。
・・・腹立たしいくらい間抜け。
何百年だか何千年だか死なずにいて、図書館で知識を仕入れてて、相当の覚悟で人間になることにしたんなら、もうちょっと頭使わんか?ふつう。中国人のおばちゃんや、訳わからんボロい車に声かけるか?バス乗るには金いることがわからんか?彼女への盲目的な愛で、後先考えず飛んじゃって、飛んでからえらい目に遭うのに気がついた、てのもねぇ。
それより、飛ぶ前に人間のひどい面を見せる演出のほうが、覚悟感が強くでたんじゃないか。例えば、もと天使のおっちゃんが出てきたけど、この人の場合、よき妻と子供、孫に恵まれてよかったね、というパターンで、それはそれでいいんだけど、もう1人、人間になったけど、つらいことばかりで、すぐ死んじゃったヤツがいるとか、ホームレスになっちゃって、なんの希望もなく毎日をただ死に向かって生きてるヤツとか、マイナスのパターンを提示したうえで、さあどうする?のほうが、スマートな感じがするんだけど。
それと、なんで人間になったとたんHするんだ?彼女に触れるだけでいいんじゃないのか。ただ触れることが至上のよろこびになるんじゃないのか。なんでSEXしちゃうわけ。それに、メグ・ライアンのセクシー・シーンなんてあまり観たくないぞ。
どうも、感覚のない天使が感覚を知るよろこび・驚きが胸に迫らない。シャワーでやけどなんかくだらんぞ。
血の赤に感動する、というところからして、天使の視覚はモノクロらしいんだけど、そこんとこうまく使えんかったか?せっかく映画だし。もっと天使視線のカメラ(モノクロね)を多くして、人間世界のカラフルさを強調することで、いろんなものを感じられることを知らせるとか。
さらに、なんであーくだらん死に方するかなー。ちゃんと前を見ろ。不注意で死なれたって、ドジとしか思えん。必然的に死ねんか、もう少し。あの人のために買った洋梨がころげていったのを拾おうとしてひかれる、くらいしたらどうだ。
これだけおまぬけなことばかりだと、前半いいと思って観てたこともだんだんばからしくなってくる。彼女が俺をじっと見た、っていうのも、思い過ごしだろう。とか、患者を死なせて悲しむ彼女って言うのも、単にちょっと若くて自信過剰な医者が慢心から患者を死なせてショック、ってだけだろう。とか、彼はほかの男とちょっと違うってのも、人間としてみてる前提があるからそう思うだけで、天使の立場を利用されてだまされてただけじゃないか。とか・・・。
ついでにメグ・ライアン、なぜあー人を引っかけるようなことするかなー。飛び降りれば人間になると知って、わざと、結婚する、もうあわないとか言ったりして、飛び降りるように仕向けるとは。手口としても古くさい。ちゃんと私のために飛び降りてくれとなぜ言わん。
それにしても、なんで無理矢理ちょっと大きめのテーマにつなげたがるかなー。彼女は死んだが人間はいいぞって。人間賛歌ぁー、みたいな。
こういうのって、この頃思うけど、普遍化されればされるほど、面白くなくなる。かえって、すごく個人的レベルにまとめられているほうが、永く、深く心に届くような気がする。
だからこの話も、せめて最後はハッピーエンドで、どこかで2人仲良く、今でもどこかで暮らしています。の方が好き。
たとえば、天使のおっちゃんがけっこういい味だしてたんで、このおっちゃん、映画では、疑いようもなく元天使、ていう説明をするんだけど、なんかそれらしき話をするけど、ひょっとしたら、妄想癖のただの親父かもしれない。人間になったって、えらい目に遭うかもしれない。でも、彼女が結婚しちゃう。本当に人間になれるかどうか分からないけど、ついに決心して、飛んじゃう。飛んだあとに映像が変わって、爺ちゃん婆ちゃんになった2人が、孫たちに囲まれて、幸せそうにしているところで終わる、とか。
なんか、つらいことも多いけど、人間っていいものなんだ。もっと生きてるよろこびを感じろ。というある種、押しつけ的な話より、こんなこともあったかもね。でも、ちょっと人間っていいかも。くらいのほうが、好きだ。
でも、こんなにいろいろだらだら書くつもりなかったのに、書いちゃったってことは、けっこうはまったってことか?うーん・・・。
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