機内

981103

ダイヤルM(A PERFECT MURDER)

1998年/アメリカ/1時間47分

【キャスト】

マイケル・ダグラス
グウィネス・パルトロウ
ヴィゴ・モーテンセン

【スタッフ】

監督:アンドリュー・デイビス
脚本: パトリック・スミス・ケリー


まずまず


注:この映画の元ネタである、「ダイヤルMを廻せ」は、観ていません。この映画だけ観た感想です。

CMやポスターを見ても、「ヒッチコック往年の名作リメイク」という以外は、ふつーのサスペンスものという印象だったのと、マイケル・ダグラスがあまり好きではないので、まったく期待してなかった。乗った飛行機でたまたまやっていなければ、まあビデオがでたら観るか、という程度の興味。最初にグウィネス・パルトロウのきわどいシーンがあるらしいけど、ちょっと寝てて観逃したくらいだし。さらに、「ダイヤルMを廻せ」も観ていないので、前作をベースに違いを楽しむ、ということもなく。

そういうまったくの無警戒状態で観たのがよかったのか、ちょっともうけものの映画だった。

男同士互いに出し抜こうと画策しあい、女は疑心暗鬼と自己嫌悪のあいだをうろうろ。脚本も気が利いてるし、演出も丁寧に積み重ねてあって、わかりやすく、かつ緊張感が持続していた。

そしてなんと言っても、グウィネス・パルトロウがばっちり。「大いなる遺産」を観たとき、かなり衝撃的だったんだけど、久々に見る女優さんらしい女優さんだと思った。時に、色っぽく、時に、はかなく、でも気品のある仕草もOKという彼女の魅力がちゃんと活かされていたような。

それと愛人役のヴィゴ・モーテンセンもはまってるねー。気弱情熱青年と裏の顔のバランスが何とも。

あと刑事役のデイビッド・シュシェも、もうずっと人一倍苦労しつつ、いつもそれをうち破ってきたであろう気概を感じさせる、地味だけど鋭い刑事のまま、残りの人生を生きるんじゃないか、という気がするくらい、そのまんまだった。

この映画で唯一、どうもなじめなかったのは、やはりマイケル・ダグラス。
どうもあのひょうきんな顔の造作が苦手なのと、決まり切った役どころを同じように演じてるような感じがして。いつも人のほうを向くとき、首だけ向けずに、からだ全体を向ける。しかもあの愛嬌のある顔で・・。こういうシリアス系のものより、もうちょっと、笑ったりとか、ジョークの応酬とか、動きのある役をやるとけっこういいかも、と思うんだけど。

全体としては、きっちりしたプロの仕事という感じで、安心して最後まで観られた。「シティ・オブ・エンジェル」よりは、だいぶこちらのほうが好き。

でも、やっぱりビデオでいいかも。


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