シアター

990223

You've Got M@il

ユー・ガット・メール(You've Got M@il)

1998年/アメリカ映画/1時間59分

【キャスト】

トム・ハンクス
メグ・ライアン

【スタッフ】

監督・製作・脚本:ノーラ・エフロン


まずまず


かたや大手安売りチェーン書店の御曹司。かたや死んだ母の跡を継いで町の小さな児童書店を経営している女。敵対する者同士が、実は相手を知らぬまま好意を寄せ合うメール・フレンド。しかも、チェーン店が、児童書店の向かいに進出してきてご近所さんにもなる。・・・あり得ない。

でも、この手のラブ・ストーリーでは、そんなことはある意味どうでもいい。
理科の実験のようなもので、特別な条件(空気抵抗0、摩擦0みたいな)を設定することで、よりはっきりとコアな部分が見えるから。いかにバカバカしいシチュエーションでも、そこで繰り広げられる2人の心の機微に共感できさえすれば。

そういう意味では、結構楽しめる映画だった。メグ&トムコンビはそれぞれがそのまんまこちらが抱いてるイメージで、安心してみていられるし、脇は脇らしく適度に場をかき回す、という雰囲気だったし、メールでのやりとりや、ゴッド・ファーザーの引用もまあOK。

でも、あのラストはないよなー。メグが今の彼と別れるシーンで、「なんちゅう淡泊なやっちゃ」とは思ったが、ラストまでそう来るとは。いかに好きだとはいえ、母の想い出のいっぱい詰まった店をぶっ潰した男ですぜ。仲間もバラバラになっちゃったし。しかも、トムはメグがメールの相手だと知っていながら最後まで知らんふりしてたんですぜ。もうちょっと抵抗というか、葛藤というか、受け入れがたいものがあっても良いんじゃないか?

例えば、待ち合わせ場所に現れたトムを見て、メグは怒って泣きながら帰っちゃう。トムは反省しつつ、犬と一緒にトボトボと家に帰る。夜、メールをチェックしてみると、ショップガールからメールが入ってる。「とてもひどい男を好きになってしまいました。その男は大手書店の御曹司で、○○○という名の犬を飼っていて・・・(延々描写が続く)・・・それでも彼を愛している私はどうすればよいか」という内容の。それを見てメグの家に走ってくトム。

ってこれも相当クサいけど、とにかくもう少し、あっさり行かず引っ張ってくれてたら、「ユー・ガット・メール」のタイトルがちゃんと効いているラストになってたら、何度も観たくなるグッド・ムービーになってたと思うんだけど・・・。


BACK | NEXT

| CONTENTS |