明とは、有名な映画監督である黒澤明のこと。私の好きな監督でもある。明との最初の接触は、接触といっても映画を見ることしかないのだが、その一番最初の作品は、「七人の侍」だと思っていた。思っていたというのは、その後に作品を見ていくうちにこれ観たことあるなあと思ったのがあった。それは「姿三四郎」である。以前それを観たときは、黒澤明なんて云う人は知らない小僧だった。「姿三四郎」の最初に但し書きの字幕が出る。そこで気づいた。その字幕というのは、戦争によって、オリジナルが焼けてしまい本当のオリジナルとは違いがあるという説明。その字幕の説明が何だか怖く思った。戦争ということの存在をそんなところで実感したからだろうと思う。それが強烈だったので、二回目を観たときにはたと気づいたのである。本当に最初「姿三四郎」を観た時期は忘れたが、深夜、某国営放送でやっていた。そのときは全部は観なかったが、じっと観ていたことを記憶している。そう思うと明を追う伏線はとっくの前から張られていたんだと思う。
黒澤監督作品の第一作は、姿三四郎。監督第一作と書いたが、その前に「馬」という作品でB班監督を任されていたので、姿三四郎ではそれほど気負いはなかったらしい。封切りは1943年。原作富田常男。