世界のオペラハウス探訪


四大オペラハウス



ミラノ スカラ座
ウイーン 国立歌劇場(ドイツ語) (日本語)

ここの最前列でチャイコフスキー「エフゲニー・オネーギン」を見たのが、オペラにのめり込む始めとなった。ロシア語だったので歌詞はまったくわからなかったが、チャイコフスキーの甘美な音楽と、すばらしい舞台の雰囲気に圧倒されたのです。
オネーギン役はトーマス・ハンプソン、タチヤーナ役はガリーナ・ゴルチャコーヴァ、指揮者は話題の女性のシモーヌ・ヤングでした。
また、タチヤーナの家庭教師トリュケ先生のタチヤーナをたたえる歌はたいへん親しみやすくいっぺんでおぼえてしまいました。
パリ オペラ座(バスティーユ)(フランス語) (日本語)
ニューヨーク メトロポリタン歌劇場

まだオペラに目覚めないころ、近所のホテルに泊ったことがあるのが、今から思えばかえすがえすも残念。

イタリア



ヴェローナ アレーナ

99.8.24、今回のイタリア旅行のハイライトとして「アイーダ」を観劇(ただしこのリンク先の舞台は私の見たものとはちがいます)。
 演出:ピエル・ルイジ・ピッツィ
 指揮:ダニエル・オーレン ヴェローナ・アレーナ管弦楽団/合唱団
 アイーダ:ダニエラ・ロンギ
 ラダメス:ウラジミール・ガロウジン
 アムネリス:ブルーナ・バリオーニ
と、私の知らない人ばかりだったが、たいへん良かった(感激、また感激というほどではなかったが)。来年もまた行きたい。
ヴェローナはシェクスピア「ロミオとジュリエット」の舞台としても知られた町であり、ベルリーニも同じ話を題材にして「カプレティとモンテッキ」というオペラを作曲している。カプレティ家の邸宅と称する建物があり、ジュリエッタがロメオと愛を語ったと伝えるバルコニーもあって観光客でぎっしり。
アレーナはローマのコロッセオ同様、奴隷と猛獣が格闘した競技場であり、アレーナとは本来「砂」という意味で、流れた血を吸わせるために使ったことから「競技場」という意味になったとか。
フィレンツェからEC特急(ローマ発ミュンヘン行き)で昼過ぎヴェローナに到着。ホテルに荷物を置いて早速アレーナへ。アレーナのすぐ横にあるチケット・オフイスで予約票を出し(インターネットでの予約完了画面をプリントしたもの)チケットと交換。しばし街中を散策。ワゴン車ほどの大きさのバスが狭い路地を走り回る。
九時開始とのことなので夕食も済ませ、八時半ごろに到着。2万リラで、今年の音楽祭全体のプログラムを購入。1913年に第一回として「アイーダ」を上演して以来(トゥリオ・セラフィン指揮)、戦争での中断もあったが今年で77回目とのこと。続々と人が現れ席が埋まっていく。ヴェローナの「アイーダ」は競技場のコーナーを舞台に使うので、普通のオペラハウスでは真似のできない広い舞台が可能となるのだが、コーナーの後ろのスタンドにも舞台装置が設営してある。紺色の柱が舞台/スタンドに立てられ、さらにスタンドにピラミッドをイメージしたようなこれも紺色の壇がしつらえてある。また、舞台の中央には壇とその後ろにプール(川のイメージ)。
20分前と10分前ぐらいに合唱団の舞台衣装とおぼしき姿の女性がドラを持ってあらわれ、鳴らす。開始の合図。観覧席にはローソクがともり、舞台正面には満月が昇る。
序曲が始まり、ラダメスも現れる。ギンギラギンの銀色のローエングリンのような姿にこれも紺色のマント。銀色と紺色がシンボル・カラーとなるシンプルな演出。アリア「清きアイーダ」。オペラが始まってのいきなりのアリアなのでラダメス役は苦労するようだが、やはり最初はちょっといまいちの感。
以降、オペラが展開していくのだが、アイーダ役のロンギが今日のお目当てか、観客席からさかんに「ブラーヴァ」の声が飛ぶ。「アイーダ」はバレェの場面も結構多いが、アクロバティックな踊りも。また、スタンドにも軍隊に扮した合唱団が現れたり、柱のてっぺんに国王やラッパ手が現れたりして、立体的な舞台。ここいらあたりは普通のオペラハウスではちょっと難しいところか。ラダメス役も調子が出てきて、最後のアイーダと生き埋めになる場面で絶頂に。
カーテンコール?(カーテンなど当然ないのだが)も始まったが、すでに0時を過ぎてホテルが遠いためタクシーも確保せねばならず、残念ながら席を立つ。同様の人がいっぱい。でもタクシーに乗る人は少なくさほど苦労はなかった。ところで、ここで歌うためには相当の声量も必要と思われるが(マイクを使う三大テノールの公演とはちがって)、一番遠い席ではどの程度聞こえるのかと、やや疑問ももちつつ帰る。
チケットもインターネットで予約できてとりやすくなったので、オペラフアンの方、一度は行かれることをおすすめします。
ヴェネツィア テアトロ・フェニーチェ

99/8のイタリア旅行ではこの前にも行く。いつ復旧されるのか。
ナポリ サン・カルロ劇場

95/10 出張でナポリにいったがまだめざめていないころだったので、パスしてしまった。
ベルガモ
テアトロ・ドニゼッティ
ボローニャ
テアトロ・コムナーレ
カタニア
テアトロ・ベルリーニ
コセンツァ
テアトロ・レンダーノ
クレモナ
テアトロ・ポンキエッリ
フィレンツェ
テアトロ・コムナーレ
ルッカ
テアトロ・デル・ジッリオ
パレルモ
テアトロ・マッシモ

ドイツ



ベルリン 州立歌劇場

98.8、ドイツ旅行をしたときに、夏休みなのはわかっていたが、前まで行きました。
ドレスデン ザクセン州立ゼンパー・オペラ

同上。
アーヘン オペラ ボン 州立歌劇場 ミュンヘン
バイエルン州立歌劇場
バイロイト 祝祭劇場 ベルリン ドイツ・オペラ ベルリン コーミッシュ・オペラ
ハンブルグ 州立歌劇場 ケルン 市立歌劇場 ライプツィッヒ オペラ
ニュールンベルグ オペラ ヴィースバーデン
ヘッセン州立劇場

フランス



ニース オペラ座 パリ オペラ座(ガルニエ)
(フランス語)
(日本語)
パリ オペラ・コミーク
(フランス語)
リヨン歌劇場

イギリス



ロンドン ロイヤル・オペラ(コヴェント・ガーデン)

目覚めないころ前を通ったのはナポリと同じ。そのときはミュージカル「キャッツ」を見たのだった。

今シーズンはクローズ。また、何がもめているのでしょうね?(98.10.2)

ロンドン
ナショナル・オペラ

スイス



ジュネーブ 大劇場

99/5/9 出張のあいまをぬって、ワグナー「ニーベルングの指輪−序夜−ラインの黄金」を見ました。率直言ってがっかりして、半分寝てしまったのです。
この劇場はジュネーブの旧市街、宗教改革の大物 カルヴィンの本拠地 「サン・ピエール教会」のある小高い丘をレマン湖の反対側の方に下った市街地の公園に面したところにあり、収容人員1488人とやや小さい劇場です。
また、ここのオーケストラは昔(エルネスト・アンセルメのころ)有名だった、スイス・ロマンド交響楽団です。
開演前、気取ってシャンペンを一杯飲む。「ラインの黄金」は休みがなく約2時間半ぶっとうしにやるのだ。しかし、ジュネーブの物価高(東京より高い)を反映して、一杯、13スイス・フラン(1100円ぐらい)と高い。パンフレットは10フラン。私の席は一階平土間の一番後ろの壁際(110フラン)。二階席が頭の上に張り出していて、舞台の上の方が見えない。
20:00 開演。序曲が始まる。この序曲は「ニーベルングの指輪」全15-16時間(CD 14枚)の全体の序曲でもあり、荘重なもの。だけど、音が通らずモッサリとしていて良く聞こえない。
幕が上がって第一場。下の方はライン河の川底を想定した岩のようなものがあるが、上のほうにコンクリートの堤のように見えるものがある。ライン河にダムが出来たのか知らん、とおもえる。さらにその上に青のネオンがあって、私の通勤経路の有楽町のガードと駅の明かりにも似ているな、との感も。
三人のラインの乙女の登場。緑色のショーガールのような衣装。アルベリヒ登場。よく見かけるホームレスのような感。乙女にせまるのだが、現代の演出なら、乙女の衣装も含めもっと思い切ってエロチックにしても良いのでは、とも思った(でも、カルヴィンの町ジュネーブではそれも難しいのかな、とも)。振られたアルベリヒはラインの黄金を発見。
第二場。さきほどのコンクリートのようなものはそのまま使用。なにか、倉庫の中のような場所。神々の王ヴォータンは、1930年代のアル・カポネのようなギャングの親分の設定。フリッカがその情婦、あと子分(一人はホテルのドアマンのような衣装)という感じ。逃げてきたフリッカの妹フライアを追って巨人族二人の登場。黒ずくめの衣装の別の組のギャングという設定か。ズボンの下に1メートルぐらいの高下駄のようなものをはいているのか動きは緩慢(これはしかたないけれど)。ヴォータンに神々の城の建築の代償を要求し、ないならフライアはおれたちのもの、と迫る。
このあと、ヴォータンはラインの黄金で作った世界を支配できる指輪を奪って、巨人族に与え、巨人族は仲間割れして一人が殺され、一人は指輪を守る大蛇になる、と話は続くのだが、なんせ場面と人物の設定が上記の通りで、この設定から想定されるテンポと、ワグナーのゆっくりとしたメロディと歌が延々と続く音楽とマッチしないこと甚だしい。
ということで、このあたりから退屈極まりない感じになり、「ええい、寝てしまえ」という気になって、おしまい近くまでまで眠ってしまいました(最後の場面は第二場と同じ)。最後の拍手はとなりの現地の方と思われる人も義理で拍手をしていた感じで、また、ブラボーの声もなし。カーテン・コールも二回でおしまい。
ワグナーは、その音楽とマッチさせるためには、やはり、大時代がかった衣装と舞台が合うのでは、という感を持った次第です。
チューリッヒ 歌劇場

オーストリア



ウイーン
フォルクス・オパー
(英語)
(日本語)
ザルツブルグ 大祝祭劇場

チェコ



プラハ 国民劇場 ブルノ 国立劇場

ハンガリー



ブダペスト マジャール
国立歌劇場(ハンガリー語)

ロシア



モスクワ ボリショイ劇場

フィンランド



ヘルシンキ フィンランド
ナショナル・オペラ

スエーデン



ストックホルム
スエーデン王立オペラ
ヨテボリ・オペラ

スペイン



バルセロナ リセウ劇場

アメリカ



サンフランシスコ・オペラ

いや〜、よかったです。いままで見たうちでのベスト。
2000/9/9のサンフランシスコ・オペラ、ヴェルディ「ルイザ・ミラー」。

こんな良いオペラだったっけ、と言う感じの悲恋物語り。身分違いの恋。
シラー(第九の合唱の歌詞を作詞した人です)の原作だが、 ちょっと振りかえると何かと良く似ているな、ということで「アイーダ」。
いや、「アイーダ」がこれに似ているのか。
実現困難な恋に、横恋慕する女性がいて、最後は恋人達が死んで行く。
涙うるうる。観客の女性達の嗚咽の声も。

正装の紳士・淑女がほとんど。きょうはサンフランシスコの今シーズンのオペラの初日なのだ。

ま、それはともかく、
ヒロインの村娘役、パトリシア・ラチェット。恋敵の女公爵に扮するエレーナ・ザレンバ。 伯爵の息子のマルチェロ・ジョルダーニ、などなど。
特にジョルダーニは、キンキンしたところのない柔らかいテノールで、若い頃のドミンゴ もこうではなかったかと偲ばれます。

英語の字幕がでるのもうれしい。


ここのオペラハウスは、運営の相当部分が寄付とボランティアで成り立っているようで、 座席案内の人もみんなボランテイアの中高年の人。
プログラムも無料だ。
まさに市民が支えるオペラか。

また、正式には、ウオー・メモリアル・オペラハウスという。
1951年、第二次大戦で無条件降伏した日本に対する講和条約が締結されたのはここだったのだ。
サインしたのは吉田茂首相。
建物は建て直されたようだけれど。

また行こう。

アリゾナ・オペラ オースチン リリック・オペラ ボルチモア・オペラ
シカゴ リリック・オペラ クリーブランド リリック・オペラ ダラス・オペラ
デトロイト・ミシガンオペラ ヒューストン・グランドオペラ ロサンゼルス・オペラ
ニューヨーク シテイ・オペラ サンタ フェ・オペラ シアトル・オペラ
ワシントン・オペラ

カナダ



トロント オペラ・カナダ

アルゼンチン



ブエノスアイレス
テアトロ・コロン
(スペイン語)

オーストラリア



シドニー
オペラ・オーストラリア

日本



サントリーホール

99.9 ここの名物ホールオペラ「愛の妙薬」を見ました。ひょんなことからチケットをもらって。
ネモリーノ:ジュセッペ・サッバティーニ
アディーナ:エヴァ・メイ
の出演です。
ホール・オペラとうのも初めてだったが、舞台の奥にオケがいて、舞台装置は一種類。狭いながらもオペラとしてやる。こういうやりかたもあるかと思った次第。サッバティーニは新三大テノールの一人(ほかにホセ・クーラ、もう一人は?アラーニャということになっているらしいが)。細い声ながら高いところがきれいにでる。後半はずいぶん調子がでてきた。
エヴァ・メイは彼女のロッシーニ「タンクレディ」のCDを持っていたので聞いて見たかった歌手。コロラトゥーラだが、やはりたいへんきれい。もっと人気があってもよさそう。
石原慎太郎都知事やニュースキャスターの筑紫哲也氏も観客に。
また、おみやげに「愛の妙薬」のラベルを貼ったサントリーのワイン。
新国立劇場

2000/9/29、「トスカ」にでかけました。がっかりしました。
ここは二回目。前回は文化庁のご招待のガラ・コンサート。今回もキップをもらって。

「トスカ」のキャストは、

トスカ・・・・・・林 康子
カヴァラドッシ・・佐野 成宏
スカルピア・・・・直野 資

とビッグネームがならびます。

だけど、率直言って途中で帰ろうかとおもった。

テノールはすてきな美声でこれだけは合格かな。「星は光りぬ」も切々たるものあり。
ソプラノはひどかった。キーキーは言っているのだけれど、歌になっていない。「歌に生き、恋に生き」だけの一発勝負でなんとか、という気持ちだったかもしれないが、やはりだめ。
バリトンもぱっとしない。いろんな役に出すぎなのか、スカルピアの悪をまったくかんじない。つまり掘り下げていない。この役に合わないのでは。

舞台は、まあ大時代がかったお金のかかったぜいたくなこけおどし趣味。もっと言えば創造力なし。サンフランシスコの方がシンプルですっきりしてはるかによかった。

悪、嫉妬、悲しみ・・・がまったく伝わってこなかったのだ。
これで、S席、23,000円は高すぎる。

直前に見た、サンフランシスコ「ルイザ・ミラー」がすてきすぎたので、その落差が激しかった。

日経夕刊10/5の評も同様の趣旨。意を強くした。


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