吹奏楽とは?


最終更新日 2002年12月30日(月) [15:00]



吹奏楽とは?

「“吹奏楽”って何っ !?」という声に少しでもお答えできればと思い、 このページを作ってみました。
「吹奏楽」と「ブラスバンド」について、混同されてる方も、 このページにぜひ目を通してみて下さい。



吹奏楽(すいそうがく) 〔ウインドバンド Wind Band〕

吹奏楽とは、その名の通り、吹奏楽器(管楽器)で構成された楽団(バンド)によって演奏される音楽のことです。 基本的な編成として、管楽器と打楽器で構成された楽団が「吹奏楽団」ということになります。
吹奏楽器には、大きく分けて、木管楽器と金管楽器があります。
吹奏楽で用いられる主な木管楽器は、フルート(Flute)・クラリネット(Clarinet)・オーボエ(Oboe)・ ファゴット/バスーン(Fagotto/Bassoon)・サクソフォン(Saxophone)など、 金管楽器は、ホルン(Horn)・トランペット(Trumpet)・トロンボーン(Trombone)・ ユーフォニウム(Euphonium)・テューバ(Tuba)などです。 その他に、コントラバス(Contrabass/Doublebass/Stringbass)、打楽器(Percussion)を使います。 また、演奏する曲目によっては、チェロ(Cello)、ハープ(Harp)、 チェレスタ(Celesta)等を加える場合もあります。

以下に、編成の一例を載せておきます。


ウインドバンド 編成例

種類

パート名

使用する楽器    ※1

管の調性    ※2

楽器本数・人数    ※3

木管楽器群
 wood wind
フルート ピッコロ
  Piccolo
C 1
フルート
  Flute
C 3
クラリネット E♭ クラリネット
  E♭ Clarinet
E♭ 1
B♭ クラリネット
  B♭ Clarinet
B♭ 9
アルトクラリネット
  Alto Clarinet
E♭ 1
バスクラリネット
  Bass Clarinet
B♭ 1
コントラアルトクラリネット
  Contra Alto Clarinet
E♭ (1)
コントラバスクラリネット
  Contra Bass Clarinet
B♭ (1)
オーボエ オーボエ
  Oboe
C 2
コールアングレイングリッシュホルン
  Cor Anglais / English Horn
F (1)
ファゴット/バスーン ファゴットバスーン
  Fagotto / Bassoon
C 2
コントラファゴットコントラバスーン
  Contra Fagotto / Contra Bassoon
C (1)
サクソフォン ソプラノ サクソフォン
  Soprano Saxophone
B♭ (1)
アルト サクソフォン
  Alto Saxophone
E♭ 2
テナー サクソフォン
  Tenor Saxophone
B♭ 1
バリトン サクソフォン
  Baritone Saxophone
E♭ 1
金管楽器群
 brass
トランペット コルネット
  Cornet
B♭   (ソプラノ コルネットはE♭) (1〜)
トランペット
  Trumpet
B♭ 4
フリューゲルホルン
  Flugelhorn
B♭ (1〜)
ホルン ホルン
  Horn
F 4
トロンボーン トロンボーン
  Trombone
B♭ 3
バストロンボーン
  Bass Trombone
B♭ 1
ユーフォニウム ユーフォニウム
  Euphonium
B♭ 2
テューバ テューバ
  Tuba
B♭   (他 C管 など) 2〜
E♭ バス
  E♭ Bass
E♭ (1)
弦楽器群
 string
コントラバス コントラバス
  Contrabass/Doublebass/Stringbass

-

1〜
打楽器群
 percussion
パーカッション 打楽器類 全般

-

1〜
  ・ティンパニ  Timpani
  ・スネアドラム  Snare Drum
  ・バスドラム  Bass Drum
  ・シンバル  Cymbals      などなど 多数
その他 ピアノ ピアノ
  Piano

-

(1)
ハープ ハープ
  Harp

-

(1〜)
チェレスタ チェレスタ
  Celesta

-

(1)



※1 使用する楽器 バンドの規模によっては使われないものもあります。特殊楽器についても同様です (特殊楽器は高額であり、所有する団体が少ないという事情もあります)。
※2 管の調性 吹奏楽で一般的に用いられる楽器の調性です。 曲によっては違う調性の楽器を使用する場合もあります。 また、オーケストラ等では違う調性の楽器が使われます。
※3 楽器本数・人数 バンド全体の人数によってかなりの違いがあります。 また、曲中で同一の奏者が別の楽器に持ち替える場合もあります。(例えば、フルートとピッコロを兼任する、など)
楽器名の表記 楽器の名称のカタカナ表記については様々ありますので、 若干の違いについてはご容赦下さい。
(例)Euphonium = 「ユーフォニウム」「ユーフォニアム」の違い etc.
いくつかの呼称がある場合は、併せて記してあります。 (Ehr./Fg./Cb.)
尚、ブラウザ上では、原語表記が英語の場合は正しく表記できますが、それ以外の言語で、 綴字記号が付く場合は表記できていません。予めご了承下さい。



▼参考までに ↓
現在、海外では多くのプロ吹奏楽団が存在しますが、国内においては、いくつかのプロバンドがあります。 大阪市音楽団、シエナウインドオーケストラ、東京佼成ウインドオーケストラなどがそれです。 大阪市音楽団は、日本で最も歴史のある プロ吹奏楽団。 地元では 多くの人に親しまれている、 という話を聞きます(僕は関東人なんで 分かりませんが…)。 シエナウインドオーケストラは、近年、 世界的にもその名の知られた 佐渡裕氏を指揮者に迎え 演奏会を行ったり、 レコーディングを行ったりしています。 東京佼成ウインドオーケストラは、各地での定期演奏会を行っているほか、 かなりの数のCD・レコードを世に送り出しています。 演奏会・コンクール等での曲決め時に 相当数の人がお世話になったのではないでしょうか。

また、数年前には、NHK-FMで、毎週土曜日 7:15〜8:00に「ブラスのひびき」という番組を放送していました。 2000年度より 番組コメンテータが樋口幸弘氏から朝岡聡氏に代わってから、 ウインド作品中心だった番組内容が、ブラス作品中心になってしまったように思いました。 そんな中、残念ながら番組が終了してしまい、何か日常生活の一部を失ったようにも感じていましたが、 最近になって、インターネット上で かつてのコメンテータである樋口幸弘氏によるナビゲートで、 「ブラスのひびき」同様のプログラムが始まっています。 吹奏楽マガジン Band Power バンドパワー・ラジオをご覧に(お聴きに)なってみてください。



ブラスバンド(ぶらすばんど) 〔金管バンド Brass Band〕

ブラスバンドの「brass」とは、真鍮のことです。 したがって、ブラスバンドとは、ブラス、すなわち 金管楽器で構成される楽団(バンド)のことです。 バンドの編成としては、金管楽器と打楽器で構成された楽団が「ブラスバンド」ということになります。
ブラスバンドでは、吹奏楽で使用される木管楽器は用いられません。 この点が、吹奏楽とブラスバンドとの大きな相違点です。 木管楽器が使われないかわりに、  “サクソルン属” (「saxhorn」。 発明者のベルギー人 Adolphe Sax の名による。)   が用いられます。 このサクソルンは、有弁の金管楽器で、変音用の弁、つまり ピストンを たいてい 3個持っています。 高音用から低音用まで各種あり、コルネット、フリューゲルホルン、アルト ホルンなどがあります。 サクソルンのうち、ユーフォニウム、テューバなどは吹奏楽でも使われます。 尚、ユーフォニウム、テューバ等には、4つ以上 ピストンがついているものもあります。 また、ピストンではなく、ロータリー式のものもあります。

ブラスバンドにはいくつかのスタイルがあり、最も現在ポピュラーなのがブリティッシュ(英国)スタイルと言われるものです。 これはグレート・ブリテン島(イギリス)で19世紀中頃に生まれ、長い歴史の中で現在のような形になりました。 同属の楽器を多く使用することで音色が統一され、ブラスバンド特有のブレンド感のあるサウンドが生まれます。 数年前に公開された映画「ブラス!」を見てその魅力を感じた方もいらっしゃるかもしれません。 また、この「ブラス!」でもコンクールのシーンが出てきますが、イギリスをはじめとするヨーロッパ各国では、 多くの市民がブラスバンドに関心を持っており、各地で選手権大会や演奏会が盛んに開催されたり、 テレビやラジオでその演奏が紹介されたりしています。 日本では、「吹奏楽」の作曲家としてその名の知られているフィリップ・スパーク氏やヤン・ヴァンデルロースト氏らも 「ブラスバンド」の作品を多く世に送り出しています。 (吹奏楽の曲だと思っている人も多いかと思いますが、P.スパークの「The Year of the Dragon(ドラゴンの年)」や J.ヴァンデルローストの「カンタベリー コラール」なども、ブラスバンドの曲として書かれ、 後に作曲者自身の手で吹奏楽版も作られた、という曲も多くあるようです。)
国内でも、プロのブラスバンドがあり、一般のアマチュアのブラスバンドも各地で誕生し、盛んな演奏活動をしています。 ぜひ足を運んで、吹奏楽とは違った響きを愉しまれるのも良いと思います。
(僕は、ブラスバンドに所属したことはないので、これに関しては、詳しくは分かりません。間違っていたら ごめんなさい。 申し訳ありませんが、ブラスバンド関連サイトや書籍をお調べになって下さい。)




「吹奏楽」と「ブラスバンド」

上で見てきたように、吹奏楽とブラスバンドは、 全く別のものであることがお分かりいただけましたでしょうか。
日本では、ブラスバンドと吹奏楽が全く別の形態の楽団であることを認識している人は ごく少数のように思いますが、欧米では、吹奏楽は「ウインドバンド」、 金管バンドは「ブラスバンド」として、明確な違いをもって認識されていると聞きます。 現在、日本国内においては、吹奏楽団体の方が多いのではないかと思います。 多くの市民吹奏楽団が存在しますし、そこそこの人数のいる学校では、たいていの場合、 吹奏楽部(団)があるのではないでしょうか。 それに対して、ブラスバンド(金管バンド)は、 一般のアマチュアのブラスバンドも徐々にその数が増えていますし、 小学校ではあるところもありますが、中学・高校・大学では、あまりその存在を聞きません。 よく、吹奏楽部(団)なのに、“ブラスバンド”を略した通称である 「ブラバン」という言われ方をしますが、大きな誤りです。 認識を改めましょう。(^^)   日本では「ブラスバンド = 学校の吹奏楽」と思われているのが一般的ではないかと思われますが、 これは高校野球中継での誤った報道が原因の一つにあると考えます。 某国営放送には何とかして欲しいものです。(夏は加えて某民放も ですが…)  純粋な「金管バンド」であれば、「ブラスバンド」と呼ぼうが 「ブラバン」と呼ぼうが いっこうに構わないですが、吹奏楽を「ブラバン」と呼ばないで下さいね。 m(_ _)m




急いで作ったので誤りがある可能性があります。
僕の認識違いによる間違いがあるかもしれません。
間違いを発見された方は、管理人までお知らせ下さい。 m(_ _)m


尚、表現が上手くなくて 誤った認識を与えてしまわないよう、 そして 誤解がないように申し添えておきますが、どの形態の楽団が音楽的に優れている、 などということを言おうとしているのではないという点をご理解下さい。 オーケストラ(管弦楽団・交響楽団)が一番洗練されている、とか、 吹奏楽は野暮・田舎っぽい などという議論は全く意味のないことだと考えます。 どの形態であっても、純粋に音楽を楽しむ気持ちに変わりはないと思います。 僕は、吹奏楽もオーケストラも好きです。 \(^o^)/
オーケストラは既に完成された楽団の形態であるのに対し、また かつてそうであったように、 吹奏楽は、近年 その形態や新しい響きを求めて、編成のことや作曲のことなどにおいて 様々な試みがされ、 どんどん変化し続けています。まさに、吹奏楽に関わる全ての人が その歴史を作っていっている、とも言えます。 そんな様々な可能性をもった吹奏楽を、心から愛し愉しみたいと思っています。



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