**********************************************************************          週刊【外国小説寸評】 第14号          発行日 11月27日 毎週金曜日発行       毎週、筆者が読んだ外国小説を皆様にご紹介します。 ********************************************************************** 皆さん、こんにちは。 今週も2作品を紹介します。 【シャーロック・ホームズの新冒険】上下巻 ハヤカワ文庫 (The New Adventures of Sherlock Holmes) 著 者:スチュアート・カミンスキー/ジョン・ラッツ他 訳 者:高橋 豊・山本 俊子 他 出版社:早川書房 初 版:1989年7月31日 原作は1987年 ---------------------------------------------------------------------- <あらすじ>文庫カバーより引用 全世界で今なお熱心なファンを持つ名探偵シャーロック・ホームズは、1887年、 アーサー・コナン・ドイル卿の手によりこの世に生を受けた。それから百年余。 現在までにあまたのパロディー、パスティーシュ、研究書が書かれ、ホームズ を模倣した探偵も数多く輩出した。本書はそのホームズの生誕百年を記念して 出版された書下ろしアンソロジーである。現代の人気作家15人の才筆で、不朽 の名探偵が復活する、ファン必携の書。 ---------------------------------------------------------------------- 昨今の名探偵コナン人気のせいではないですが(個人的にあのマンガ好きです) コナン・ドイルのシャーロック・ホームズを読んでみたくなりました。 実はこのメールマガジンの読者の方からのメールで「シャーロック・ホームズ がはじめて登場する作品は何か?」というお問い合わせがシャーロック・ホー ムズを読んでみようと思ったきっかけなのですが、シャーロック・ホームズは 小学生の頃、児童書で読んだ記憶がかすかにあるだけで、何もわかっちゃいな いことに気がつきました。 そこで、さっそく書店へ探しにでかけたのですが、シャーロック・ホームズが 登場する作品は短編ばかり目につきました。本当は長編が読みたかったのです が、結局いくつか短編集を買ってきました。いずれご紹介しようと思います。 さて、今回の作品は、少々変りモノで、コナン・ドイル以外の作家が執筆した シャーロック・ホームズです。いわゆるパロディ、パスティーシュ(模倣)の作 品で、シャーロック・ホームズの作品設定を利用しつつ、それぞれの作家が独 自に話を進めていくというものです。 パスティーシュであることから、やはり原作にある程度親しんでおいたほうが 楽しく読めます。特に、依頼人がホームズを訪れた際、依頼人がしゃべる前に 依頼人の身なりやしぐさなどから、依頼人がどういった人物で、どういった用 件で私(ホームズ)を訪ねたかズバリ推理してみせるホームズ節は「そうそう、 コレコレ!」と読んでいてワクワクします。 こういった、パスティーシュが小説にもあることを始めて知りました。 ホームズがあるくらいなら、エルキュール・ポアロのもないかなぁ? ---------------------------------------------------------------------- 【探偵の条件 新・刑事コロンボ(COLUMBO AND MURDER OF A ROCK STAR)】二見文庫 著 者:W・リンク/R・レビンソン(Richard Levinson & William Link) 訳 者:小鷹 信光(こだかのぶみつ) 出版社:二見書房 初 版:1997年7月25日 原作は1997年 ---------------------------------------------------------------------- <あらすじ>文庫カバーより引用 刑事弁護士の妻が、海辺の別荘で絞殺されていた。現場に残された2本のシャ ンパン……。逃亡した男を追ううち、コロンボ警部は夫が雇った私立探偵と巡 りあう。゛目撃者なし、物証なし"−−有能な弁護士が仕掛けた巧妙な罠。探偵 が盗撮したビデオテープに秘められていた謎とは? 弁護士と探偵と刑事の三つ どもえの推理戦! ---------------------------------------------------------------------- 今回のコロンボのお相手は、やり手の刑事弁護士。ロス市警のお偉方にも顔が 利く大物です。この複線ってけっこう期待していたんですが、後半コロンボに かかる圧力はたいしたことありません。 あと、文庫カバーのあらすじ、「盗撮したビデオテープに秘められていた謎」 なんてないぞ!「盗聴したテープ」の間違いじゃないの。編集の人、しっかり してよ。 「弁護士と探偵と刑事の三つどもえの推理戦!」だって? そんなたいそうな内容じゃなかったぞ。 第三の男「探偵」の活躍は少なかったねぇ。 作品自体の内容としてはそこそこかな。「あー、なんでそんなことに気づかな かっただろー」っていうのが無かったので。 今回は、あらすじでケチがついたのがいけなかったかなぁ。 では、また来週、お会いしましょう。 **********************************************************************    週刊【外国小説寸評】 第14号    発行日 11月27日 毎週金曜日発行    発行責任者 塩田 和明 sioda@anet.ne.jp    企画・制作 ハロハロプロダクション 週間【外国小説寸評】ホームページ http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/3407/index.html **********************************************************************   Copyright(C) 1998 HaloHalo Productions All rights reserved. ----------------------------------------------------------------------