**********************************************************************          週刊【外国小説寸評】 第16号          発行日 12月11日 毎週金曜日発行       毎週、筆者が読んだ外国小説を皆様にご紹介します。 ********************************************************************** 皆さん、こんにちは。 今週も2作品を紹介します。 【チャイナ・ウォー13(DRAGON SIM-13)】 二見文庫 著 者:ボブ・メイヤー(Bob Mayer) 訳 者:鎌田 三平(かまたさんぺい) 出版社:二見書房 初 版:1994年7月25日 原作は1992年 ---------------------------------------------------------------------- <あらすじ>文庫カバーより引用 古参の軍曹ライリーが所属する米陸軍特殊部隊のチーム3に密命が下った−− 中国の石油パイプラインを破壊せよ! 交戦中ではない国を攻撃することに疑 念を覚えつつも、ライリーたち12名は中国の山中に決死の潜入を図る。自分 たちが恐るべき策謀に利用されているとは、知るよしもなかった……襲いくる 中国軍を相手に孤立無縁の戦いを強いられるチーム3の運命は? 白熱の軍事アクション! ---------------------------------------------------------------------- 米国という国はいわゆるその道のスペシャリストが自分の経験を下に小説を発 表していますが、そのスペシャリストたる職業がすごいですね。 このボブ・メイヤーも、合衆国陸軍特殊部隊に所属し、現在は予備役将校とし て2つの学校で教鞭をとっている人物です。 そういう人物が書く作品ですから、非常にリアリティのある内容になっていま す。 さて、作品の内容ですが、米陸軍特殊部隊チーム3に密命が下り、中国の石油 パイプラインを破壊するというもの。ちょっと無茶なストーリーですが、作品 を読み進んでいくと、「あぁ、なるほど」と納得します。ネタはバラしません。 いわゆる米国が正義で、中国が悪というようなお粗末なストーリーではないこ とは保証します。ただし、著者がそうであるように米国の視点からストーリー を展開しているので、作品の中の中国は敵であることは確かです。 アクションシーンの描写はさすがですね。 特殊部隊の一等軍曹ライリーが主人公ですが、本作品はライリー・シリーズの 第一作のようです。あとがきを見る限り、まだ他にもライリーが主人公の作品 があるとのこと。 他の作品も読んでみたくなりました。 ---------------------------------------------------------------------- 【幻のダービー馬 新・刑事コロンボ(STRANGE BEDFELLOWS)】二見文庫 著 者:W・リンク/R・レビンソン(Richard Levinson & William Link) 訳 者:小鷹 信光(こだかのぶみつ) 出版社:二見書房 初 版:1996年11月25日 原作は1996年 ---------------------------------------------------------------------- <あらすじ>文庫カバーより引用 ケンタッキー・ダービーをめざす駿馬が思わぬ惨敗を喫し、厩舎のオーナーの 弟が射殺された。犯人とおぼしき男のあっけない死にのぞみ、コロンボ警部は 競馬界の内幕に踏み込んでいく。20万ドルの外れ馬券に秘められた謎と…… 捜査に介入してくるマフィアの影。一頭の黒いサラブレッドに賭けた馬主の、 大いなる野望とは……? ---------------------------------------------------------------------- コロンボの本を大量に買い込んだため、毎号一冊ずつ紹介しています(苦笑)。 さて、今回のコロンボに登場する犯人はサラブレッドの厩舎のオーナーです。 借金ばかり作ってくる弟(血のつながりはない)、厩舎の経営の行き詰りから やっかい者の弟を亡き者にしようとする動機は共感できます。 コロンボに登場する犯人のパターンの一つ、「オレがあんたの立場でも同じよ うにするだろうな……」というやつです。事件が迷宮入りすれば彼は以後幸せ な人生を送ることができるのでしょうが、コロンボがそうは問屋が卸しません。 この作品では、ちょっとした見どころ(読みどころ)があります。 マフィアといえば、イタリアですね。コロンボも名前からしてお分りのように イタリア系です。今回、マフィアの親分とコロンボが食事をしながら、コロン ボへイタリア語で話しかけますが、コロンボはイタリア語はまるで分らないと いう返事をします。ちょっとしたコロンボの秘密が暴露された作品なわけです。 この作品のラストシーンはなかなか印象的です。これはネタをバラすわけにい かないでしょうね。 興味のある方は、ぜひ、一度ご覧ください。 では、また来週、お会いしましょう。 **********************************************************************    週刊【外国小説寸評】 第16号    発行日 12月11日 毎週金曜日発行    発行責任者 塩田 和明 sioda@anet.ne.jp    企画・制作 ハロハロプロダクション 週間【外国小説寸評】ホームページ http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/3407/index.html **********************************************************************   Copyright(C) 1998 HaloHalo Productions All rights reserved. ----------------------------------------------------------------------