腐ったミカン撲滅委員会推奨ページ

読んで強くなる

ホテルのベランダから懸垂をしたりするコーナー

入手可能度は五段階評価(適当)で が多いほうが入手の可能性が高いとします







中島 敏・著
晩声社 '86出版
  定価2,300円
入手可能度 ★
1 写真集ドヤ街釜ヶ崎


 この写真集は、確か小学校高学年の時には、我が家に存在していたのを覚えていて。始めてみた時の何とも言えない不安感は、「ふ
るえる舌」や「食人大統領アミン」などの映画を見たときに感じたものと良く似ていて、僕にとってはかなりのトラウマ(一般的に流
通している意味での)になってると思いますます。そしてまた、この写真集を見ていた経験が、後年、根本敬の漫画等が好きになると
いう布石になっていることは間違いない。と勝手に自己分析してます。
  内容的には大阪西成区の、いわゆる釜ヶ崎あいりん地区に、この写真集の著者が'69頃から釜ヶ崎に実際住みついて、この写真集が
出版される'86位までの変化を写真に納めていたもので。イイ顔親父がのオンパレードで写真に写ってます、巻末には釜ヶ崎資料集ま
で載っており、この写真集の持つ意図が分かるような気もちょっとだけします(左系の出版社ですし)、でも子供時分の僕にとっては
全く不思議な世界で、多分外国の写真かなにかだと思っていたんだと思います。
 まぁともかく写真集なんで、見ないことにはそのビジュアルショックっぷりが理解されないのが残念です。最期にこの写真集に書い
てあった著者のプロフィールを載っけておきます。以下
  なかじま・さとし−1947年香川県生まれ。
'69年から釜ヶ崎で生活をはじめると同時に釜ヶ崎で写真を撮りはじめ現在にいたる。



根本 敬・著
青林堂 '91出版
定価1,200円
入手可能度 ★★★
2 豚小屋発犬小屋行き


 根本敬を初めて知ったのは、むかしテレビ神奈川でやっていた「ファンキー・トマト・ワールド」という音楽番組でのこの人びコー
ナーだったと思います。そのコーナーは毎週根本が面白い物や場所を紹介するってモノだったのですが、それがエラク面白かったので
興味をもったんだと記憶してます。それと時を同じくして(うる覚え)、この本が雑誌「SPA」の書評で紹介されていて、「これか〜」っ
て感じで買って読んだのがきっかけです。内容的には根本の'81〜'84の幻の初期作品と言われる短編漫画集で、今でも絵は酷い(愛を込
めて)んですが、この当時のはもっと酷くてほとんど落書きです、ストーリーは弱者が圧倒的に不幸になるという基本パターンが
真理として繰り返されます。内容は他の作品(単行本)と比べるとかなり稚拙であることには間違え有りませんが、その「何でもあり」
の姿勢が、あまり漫画なんて読まない(っていうか嫌い)僕のような人間には合ったのかも知れません。
 根本敬はこの他に10冊位の漫画本と、共著を含めると数多くの活字本が出ています、全部を読んだワケでは無いけど、はっきり言いき
れるのは、この人の漫画は好みが分かれる(殆どの人が否定的な感想を持ちます)のでお薦めは出来ません。個人的には『亀の頭のスー
プ』という作品が僕は好きです。漫画本ではなく活字本も何冊かでており、こちらの方はズバリ言って全部面白いと思うので超レコメン
ドって感じです。お薦めは『因果鉄道の旅』『ディープコリア』『人生解毒波止場』の3冊、たとえ嫁に逃げられたり、職を失ったとして
も読んでおかないと、どうしようもない不幸身の上に降りかかることを勝手に妄想させていただきました。これは脅迫です。
 最新作の漫画『黒寿司』はかなり狂っていて、ヤバイです、根本先生は壊れたんでしょうか?


宝島社
'93.10〜96.6発行(月刊)
入手可能度 ?????
3 宝島30


  最近面白いと思う雑誌が殆ど無く、唯一発売日が待ち遠しいのは「紙のプロレス」くらいなのですが。そういった意味(?)では「宝島30」
は僕には面白い雑誌でした、この雑誌が面白かったところは、企画(皇室、オウム、北朝鮮、総会屋、麻薬etc)が面白かったのも勿論ですが、
強引にでも議論を起こしたいかのような執筆陣の起用、特に保守系(というかオタク系かも)の若手に積極的に書かせていた点が評価できます。
根本敬やクーロン黒沢連載をもっていたりとツボを押さえまくってくれてたんですが、商業主義に走り出した宝島社には不必要な雑誌だった
ようで、ちょっとしたトラブルを原因となり廃刊になったみたいです、その後この雑誌のスタッフは、洋泉社という宝島社の子会社に移り、
良質なムック本を何冊も出しているみたいですが、個人的には宝島30の廃刊(休刊?)は非常に残念でした。しかし根本にしてもクーロンにし
ても、関わる雑誌が良く潰れます。


発行:マーキームーン社
'91出版
定価1,200円
入手可能度 ★★
4 MARQUEE 038

  マーキーは、プログレッシブロックを主に扱った雑誌(殆ど同人誌?)で。僕はプログレ好き(と言ってもクリムゾンとかですけどね)だった
ので、唯一の情報誌という事で(大部分を意味も分からず)読んでいました。その38号にあたるこの号は、その後の音楽の趣味を一変させてし
まったと、いう点で僕はかなりの影響を受けてると思います。写真に載ってる号は1991年8月25日発行の038号で、この号の特集はACID
です、特集の趣旨としては、「アシッドといえばジャーマン」って事(?)で。ドイツのプログレ、サイケ、エレクトロなどのバンドを、殆ど
薬中ミュージシャンとして扱い、冒険心を煽られて試しに聴いてみたFAUSTや AMON DUULが偶然か必然か妙にピッタリハマって、今日に
至っております。
 そんな幻想にまみれていたジャーマンバンドは、ここ数年のテクノブームや、ジャパニーズノイズミュージシャンのリスペクトにより若干
注目を集める様になり。東京タワーにいる、モノ好きなビックマンなんかが呼んで、続々と来日するようになりました。自分も期待して、い
くつミュージシャンのライブを行ったりしたわけですが。大体のバンドは僕が描いていた幻想を下回る結果で、非常に虚しいモノでした。
 今になってこの号を読むと、酷く薄っぺらい特集だと分かるんですが、この号に巡り会わなかったら音楽の趣味がどういう物になっていた
のか分かりません、ジャーマン物を買いに行ってマジカルパワーマコの作品に出会った事を考えると、騙されて良かったのかも知れません。
 現在マーキーはリニューアルして、主に日本の趣味の良いミュージシャンをを扱うようになりました。   


紙のプロレス編
'93 '94出版
定価1,500、1,300円
入手可能度 ★★★★
5  猪木とは何か?(キラー編)

 今一番面白い雑誌、「紙のプロレス RADICAL」がまだ前身「紙のプロレス」だった頃、女性秘書の告発が発端となって連日ワイドショーを
騒がした例の猪木スキャンダルを「紙のプロレス」が特別企画編集として、プロレスファンの立場から評論(弁護?)したムック本で、「猪木
とは何か?」と「猪木とは何か?キラー編(写真)」の二冊が有り、スキャンダル後すぐの当事者を中心にしたインタビューや、評論をまとめ
たのが「猪木とは何か?」で、その数ヶ月後に、プロレスから猪木を読み解くのを目的(?)として出されたのが、「猪木とは何か?キラー編」で
ある。
 内容的には、最初に出た「猪木とは何か?」の方がスリリングで面白いのですが、でも例の事件を良く覚えてない人にはちょっと辛いかも知
れません。といいますか、プロレスを真剣に信じてる人は読まない方が良いし、プロレスを楽しめない人も読まない方が良いと、非常に微妙
なバランスを理解しないと面白く無いかも知れません。
 そう言う僕自身も、小学生の頃だけ「ワールドプロレスリング」を欠かさずテレビで観てましたが、その後は全くプロレスなんかには興味
が有りませんでした。そんな僕ですが、「紙のプロレス」及び「猪木とは何か?」を読んで、小学生の頃の自分の無意識だった部分を認識さ
せられ、猪木の素敵さを再発見させられてしまいました。世の中には嘘を付いてでも守るべき嘘が有ることが良く分かります。


杉山 治夫・著
青年書館 92出版
定価1,200円
入手可能度 ★
6   悪の錬金術 世の中・金や金や!

 言わずと知れた日本一悪い男(現.金満家教会会長)の、その名も「悪の錬金術」、古本屋でこの本を見つけた時、正直いって震えました。
けど読んでみれば、問題になった腎臓売買等も意外に筋が通った主張で、あのキャラも偽悪ぶってるとすら感じるから不思議で、むしろ読ん
でるうちに自分自身の過剰な善良性(むしろ偽善)を反省したくなったほどです。また第二章"わしの歩いてきた悲惨な道"は、赤貧だっ
た幼年期から現在までの辛い生い立ちを赤裸々語っており、思わず目頭が熱くなります。ナイフで同級生を刺す様な夢を失った少年達に、一
つの偉人伝として読んでもらいたいと切に思います。
 また言語センスもバツグンで、「悪のコングロマリット」や「「わしの灰色の脳味噌」など、ただ頷くしかないバッドニュ
ース感は素敵としか言いようがありません。僕も早く立派になって、こんな言葉が似合う大人になりたいものです。
 数年前の年も暮れかかった頃、友人(アフリカで戦死予定)と新宿を歩いていたところ、杉山会長を目撃し、握手と名刺(現在紛失中)をいただ
く幸運に巡り合わせました、一見して不健康そうでしたが60歳とは思えない肌のつやでお元気そうでした、また偉く年下の女性と結婚したらし
く若さに溢れてました。まだまだ悪事を働いて欲しいものです。

   

椎名基樹、天久聖一、他・著
扶桑社
入手可能度 ★★★★★
7  バカはサイレンで泣く

 特に面白いワケでもない雑誌「SPA」において、数少ない"読める部分"の中で、文句なく面白い連載「バカはサイレンで泣く」の単行本。
現在は三巻まで(?)発売されていて、写真は一巻の表紙です。
 「バカサイ」は投稿物です、一般の読者がネタを投稿して選者が編集(選者が作ったネタも多いらしい)します。このように投稿物というと、
個人が責任を持って執筆するコラム等に比べ、面白さの基準及びウェートが分散してしているように感じられます、実は「絶対的ファン」を
対象にしてない点では、作り手つまり選者の力量が大きく影響してしまいます。また投稿者側も載りたいがため、選者のテイストを理解する
必要が有り、この間の信頼関係により良い投稿物が成立するわけです、まぁ早い話が、選者(椎名基樹、天久聖一、せきしろ)が面白いという
ことです。
 人それぞれ趣味が違うので、反差別主義の僕としては、「これを理解出来ない奴はセンスが無い」なんて言うつもりは有りませんが。パソ
コン雑誌のトホホ系の投稿物で爆笑したり、アニメを観て文化を語ってみたり、声優のラジオがサブカルチャーの最前線だと錯覚してるよう
な人には絶対勧められませんね、喧嘩の元になりますからね。
 偉そうな事をいってみた僕ですが、2度位送ったことが有り、その内一度だけ投稿が載ったことがあります、凄く嬉しかった記憶が有りま
す、しかも商品として2000円と手帳かなにかを送るとか書いてあり、結構期待して待ってたりしましたが結局送ってきませんでした、こうい
うモンなんですかね?。


大山 倍達・著
徳間文庫
'68出版
入手可能度 ★★★★★
8 世界ケンカ旅

 大山倍達を理解する上では、漫画「空手バカ一代」など、様々な出版物が有りますが、やはりオリジナルとしてこの本をチョイスしました。
内容については「空手バカ一代」の漫画に比べると、明らかな作り話が無い分だけ、はるかにリィアリティが有りますが、その後の得た情報
を加味すると、かなり眉唾な部分が多く有ることも事実です。しかし逆に考えればこれだけの話を、そこまで信じさせる迫力は、やはりマス
大山だからであることもまた事実です。最大の敵、プロレスラー(公開の場で試合は、金的、目つぶしが使えないので空手家的にかなり
不利)に対しても、猪木や前田(在日系だからってコトも有ったんでしょうけど)を取り込む事により解決するスケールの広さ、やはり大陸の人
間は違います。
 しかしそんなマス大山も病には勝てず、何年か前にお亡くなりになりました。そのとたん始まった総裁の座を巡る骨肉の争いは、キナ臭い噂
も含めて、見ていて滅茶苦茶興味深かったわけですが、今はほぼ二つの派閥組織(松井派、大山派)に分かれて勢力争いをしているみたいです、
K-1と組んでる分だけ松井派が優勢ということは間違いないみたいですけど、松井って人の人脈はかなりヤバそうですからね、許永中とか....。
 個人的な希望としては極真がこんなでかくなったのは、梶原一騎のおかげなワケですので、だとすると梶原の実弟の真樹日佐夫先生が
継ぐってのも文脈的にはアリ(面白い)なんじゃないかとも思います。押忍。


植地 毅・吉田 豪・他著
定価1,400円
シンコー・ミュージック '97出版
入手可能度 ★★★★★
9  悶絶 プロレス秘宝館

 プロレスをサブカルチャーの面から楽しもうという、意欲的な本。既にVol.2が出されていて、Vol.2はさらに面白く出来上がっています。
この驚異的な面白さは、題材もさることながら、ライターのレベルが高いとも言えます、その中でも特に前出した「紙のプロレス RADICAL」
の、編集スタッフでもある吉田豪が極めて重要な存在と言えます(実際Vol.2いおける重要な部分の大半はこの人が執筆)。さらにこの本は、
出版元がシンコー・ミュージックだからか、現行の、プロレスおたくが作ってるプロレス雑誌では、100年たっても出てこない
であろう、音楽(特にパンク)とプロレスの関係を的確に言及してる点で非常に興味深いといえます。ただ難点はプロレスと音楽(特にパンク
やメタル)を共に、ある程度は知ってないといけないって事です、でも作り手側がそういった懸念に無自覚だから面白いのかも知れませんね。
    

宮崎 学・著
南風社 '96
定価1748円
入手可能度 ★★★★★
10  突破者

 たいへん有名な宮崎学氏の著書ですが、実は読んだのはつい最近で、しかも文庫本(幻冬社アウトロー文庫:上下巻)で読みました。感想は
はっきりいってクソ面白くて売れた理由が分かる気がしました、内容は宮崎氏の半生記なわけですが、その恐るべきバイタリティは興味を抱
さずにはおけません。
 宮崎氏は京都のヤクザ(本業は解体屋)の子供として産まれ、少年期をガキ大将として過ごしつつ突如共産主義に目覚め、早稲田に入学し民
青として学生運動に参加し70年代の学生運動のキーパーソンとなり、その後雑誌記者をえて、実家に戻り事業を立て直す為に奮闘し、結果失
敗し東京に夜逃げし、取立屋や地上げ屋やグリコ森永犯に疑われたりしながら現在に至るという、波瀾万丈な反省を送っている人物である。
 氏は様々な事件において当事者であったわけで、内容には当事者で有るから知っている事や、当事者だからこそ言う権利がある事柄が多く、
読んでいて息をのむ感が有ります、差別問題や、組織体における現実みたいなモノを、綺麗事を一切言わずに体験を踏まえて分析しているな
ど、本当に貴重であり尊敬させられます。