「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」
BUENA VISTA SOCIAL CLUB(’99年・米)

監督:ヴィム・ヴェンダーズ
製作:ライ・クーダー
製作総指揮:ニック・ゴールド
製作:ジェリー・ボーイズ
A&Rコンサルタント:ファン・デ・マルコス・ゴンザレス
プロダクション・サウンド:マルティン・ミュラー
編集:ブライアン・ジョンソン
撮影・ステディカム監督:イェルク・ヴィトマー(ハバナ) ロビー・ミュラー(アムステルダム) リサ・リンズラー(ニューヨーク)
アソシエイト・プロデューサー:ローザ・ボッシュ
製作総指揮:ウルリヒ・フェルスバーク
製作:ウィルヒ・フェルスバーグ デイーバク・ネイヤー
出演:コンパイ・セグント テリアデス・オチョア ライ・クーダー ヨアキム・クーダー イブライム・フェレール オマーラ・ボルトゥオンド ルベーン・ゴンザレス オルラド“カチャイート”ロベス アマディート・バルデス マヌエル“エル・グアヒーロ”ミラバール バルバリート・トーレス ビオ・レイバ マヌエル“プンティタージ”リセア ファン・デ・マルコス・ゴンザレス

2000年4月2日@シアターキノ
 ’97年グラミー賞を受賞したアルバム「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」。この映画はアルバムの成功で一躍有名になった老音楽家達をアムステルダム、カーネギーホールでの二度のコンサートと彼らのインタビューにより構成されるドキュメンタリーである。

 ドキュメンタリーだからといって取っつきにくさを感じる心配はまず、無い。少しでもキューバや南国のファッション、音楽に興味があるなら観ること(聴くこと)を強くお勧めしたい。もちろんドキュメンタリーだから脚本や凝った映像とは無縁だが、そこには忘れられたはずの老音楽家達の豊かな人生がまるでカリブの海と空のように広がる。人生ほど面白い映画は無い。彼らの顔は音楽を奏でることの悦びをストレートにあらわし、思い出を語るときの声は歌声に集約される。彼らがひとたび楽器を持ち、声をあげればそこは世界一の劇場と化す。雑然とした活気に満ちた美しい町を歩きながら歌うイブラヒム・フェレール(帽子が可愛い)やオマーラ・ボルトゥオンドは彼らが育った場所では歌が特別なステージを欲しないことを感じさせる幸福な光景だ。ルベーン・ゴンザレス(ど派手なシャツがスーツより似合ってしまうのは個性だね)はバレエやフェンシングをする少年少女達に囲まれて伴奏するのが実に楽しそうだ。

 この映画は幸福に満ちあふれている。老人だというのに疲れた顔は一つも見せず、ただ嬉しそうに音楽に没頭する。心は地べたでうんこ座りしている若者よりずーっと生気があるように見える。どうやったらこんな風に素敵に年を取れるのだろう。やはり「花と女とロマンス」なのだろうか。  

 

音楽
ファッション
出演者

総合:93

な に ぬ
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