監督:ニック・ハラン
2000年2月24日@蠍座 女の友情と人生の終わりを迎えるにあたって必要なことを教えてくれる佳作。登場人物は主にイギリスの北部の田舎町に住む人々で彼らの生活振りや人となりは「ブラス!」や「リトル・ヴォイス」に非常に近い。両作品でお馴染みのフィリップ・ジャクソンがドーンの夫役で出演しています。が、この映画に出てくる男達は何とも情けない・・・。それだけに女性が素晴らしく素敵に見えます。工場の仲間達はみんな顔は不細工だしスタイルも崩れまくっているんだけどもの凄く良い味だしてますね。ドーンを見舞いに来る彼女たちがなんともチャーミング。ドーンにあまり近づきすぎず、傷つけまいとする距離感というか空気感が良く伝わってくる。ロイ・オービソンの「プリティ・ウーマン」とはまさにこの映画に出てくる女性達のことでしょう。 ブレンダ・ブレッシンとジュリー・ウォルターズは義理の姉妹で親友同士という親密な役柄での共演でしたが二人とも素晴らしかった。ラスベガスのバーのようなところで口げんかをするシーンはこの映画の名シーンの一つ。ラスヴェガスに舞台が移ってからはカウボーイの登場で「?」な場面もありましたが、彼の出現がしっかりとラストにつながっていてより大きな感動を呼びます。ここから下はラストシーンに触れますので御注意。 ドーンに死が訪れる場面ではあまりに急な場面転換(ジャッキーが部屋には行った瞬間に死亡?)に戸惑いましたが同時に非常に荘厳な死に様だなぁとも思いました。あの時、彼女のベッドの周りには全てがありました。愛する夫と子供達、最高の友人と彼女への遺言、尊厳ある死・・・。そして彼女は心の中にいる天使に連れられて旅立ちます。ジャッキーがおくった弔辞には映画では描かれていないドーンという女性の人生を感じさせてくれる素晴らしいものでした。一人で観たら泣いちゃうかも。
総合:83点 |