「ロッタちゃん はじめてのおつかい」
LOTTA LEAVES HOME(’93年・スウェーデン)

監督・脚本:ヨハンナ・ハルド
原作:アストリッド・リンドグレーン(『ロッタちゃんのひっこし』『ロッタちゃんとクリスマスツリー』偕成社刊、『ロッタのひみつのおくりもの』岩波書店刊)
製作:ワルデマル・ベルゲンダール
撮影:オーロフ・ヨンソン
製作経理:トーマス・アッレルクランツ セリーナ・ビョーンブーム
製作進行:スヴェン・ストレムブラード
衣装:インゲル・ベーション
美術:ラッセ・ヴェストフェルト
音楽:ステファン・ニルソン
メイク:カーリン・ファーレン
編集:ヤン・ベルション、クリステル・フールブラント
出演:グレテ・ハヴネショルド リン・グロッペスタード マルティン・アンデション ベアトリース・イェールオース クラース・マルムベリィ マルグレット・ヴェイヴェルズ グンヴォール・ポンテーン ピエール・リンドステット ユーワン・ラベウース レンゾ・スピネッティ ヴェスベン

2000年4月1日@三越名画劇場
 小さい女の子ロッタちゃんとその家族が繰り広げるほのぼのホームドラマ。

 これは子供向けと言うより完全に大人のために作られた育児映画という印象。誰だって昔は子供だったのに子供の気持ちというのはすぐに忘れてしまうものです。しかし、やたらと怒っているロッタの起こすやや奇特な行動の数々、セーターをハサミでボロボロにしたり隣のオバチャン(凄いいい人。基本的にこの映画の住人にはいい人しか出てこない)の所へ家出したり、わざわざバスケットとロープで朝食を運んでもらったりっていうことはだれでもそれに近い経験はあるところでしょう。そんなロッタを温かく見守る大人達の寛容さといったらまさに教育者の鏡といえるような素晴らしさ。自分の非を認めて最後には7歳児に謝ってしまうお母さんなんて勇気あるよなぁと感心してしまう。西洋では子供を未熟な大人として小さい頃から個人の人格を尊重するんですね。

 ロッタ役のグレテ・ハヴネショルドのふくれっ面が何ともいえず可愛いですね。寝る前におしゃべりして兄と姉を笑わせているのが微笑ましい。セットなのか実在するのか分かりませんが街並みも「シザーハンズ」のようなメルヘンチックな作りでまるでおもちゃのよう。女性に受けそう。復活祭やクリスマスのエピソードはさすが本場だなぁという感じがひしひしと伝わってくる。日本じゃクリスマスツリーのモミの樹がなくてもその辺の松に飾り付けしそうだ。復活祭はそもそもやったことがないのでピンとこないのですが、子供にとっては一大イベントのようですね。ずーっと何かを我慢しているロッタの表情が見事でした。 

 

感動  
善人度
かわいさ

総合:83

な に ぬ
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