監督・脚本:ケヴィン・ウィリアムスン 2000年5月30日試写@札幌劇場 主人公のリー・アンは成績優秀だがこの映画のIQはとてつもなく低い。上映時間は1時間36分だがこの映画に必要な部分は恐らく20分くらいだろう。それくらい薄い映画だ。主人公のリー・アンも親友も色男もみーんな良い子チャンなので若さ故の暴走や打算から引き起こされた悲劇という深みのありそうな展開にもならない。全ての元凶はミセス・ティングルにあるのだ。果たしてケヴィン・ウィリアムスンは誰がこんな映画を観て喜ぶと思ったのだろうか。ティーンネイジャーか?ミセス・ティングルは確かに酷い教師だが、彼女をモンスターとして描かなければこの映画は成立しない。モンスター対高校生という図式はティーン映画の王道と言えるだろうが、モンスターに凄みがなければただの弱い者いじめになってしまう。ミセス・ティングルは終始ベッドに縛られて哀れに見えてしまっていた。もう少し反撃のチャンスを与えてあげた方が盛り上がったのではないだろうか。 結局、何が言いたかったのかも良く分からないまま映画は終わってしまった。高校生である三人の関係も途中まではミセス・ティングルの介入もあってイイ線いっていたが終わってみれば全くリアリティーが無かった。挿入歌は映画の浮ついた雰囲気を更に助長していた。ロマンチックなシーンの前に雨を降らせたり怒るシーンで雷を鳴らしたりという当たり前すぎる演出には閉口した(これはもしかしたら狙ったのかもしれないけど)。成績優秀な割に頭の働かないリー・アンにはかなりもどかしかった。この映画に比べれば「ワイルド・シングス」が何倍も素晴らしい映画に見えてくる。
総合:34点 |