「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ
」 監督:ガイ・リッチー
99年のベスト5にこの作品の名前を連ねる人は多く、トム・クルーズがリメイク権を獲得するなど話題性も大きい。それだけに期待も大きかったのだが・・・。結論から言ってしまうと「そんなに言うほど面白いか?これ」である。 見所は序盤の遊び心満載のスタイリッシュな映像と二転三転するストーリー展開だ。どつぼにはまっていきながらも珍妙なノリで危険を回避してしまう主人公達のキャラクターは楽しい。ヴィニー・ジョーンス演じるタフな子持ち殺し屋がさらにスパイスを利かせる。しかし、これらの要素は楽しいには違いないが常に既視感が頭から離れなかった。つまりこの手の作品はもう慣れっこになっていて新しい刺激には成り得なかったのである。主人公達の原型はまさに「トレイン・スポッティング」だし、マフィアの造形はそのまま「パルプ・フィクション」である。ついでに言ってしまうと殺し屋は日本人に馴染み深い子連れ狼だったりする(序盤の叩き売りは寅さんだったなぁ)。子供の前で汚い言葉を吐く野郎を痛めつけるのはマドンナが自分の子供の前で汚い言葉を使った使用人に対して罰金を取っていることの方が笑える。 マンガチックな犯罪映画がお好きなら止めはしないが、正直私はもう飽きてしまった。ストーリー展開も先読みできてしまうので「ああ、やっぱり」と楽しめる人なら丁度良いのではないでしょうか。主人公の一人の父親役としてスティングが出演しているがこれが結構かっこいい。ジェイソン・フレミングは「レッド・バイオリン」でのエキセントリックな天才バイオリニストが印象的だったがこの映画では短気なチンピラを演じている。
総合:67点 |