ボーイズ・ドント・クライ
BOYS DON'T CRY
 
ブランドン・ティーナは澄んだ瞳が美しい小柄な青年だった。小さな町のコミュニティーに突然現れたこの青年には、不思議なカリスマ性が備わっていた。だれもが彼のチャーミングな雰囲気に引き寄せられ、女たちは憧れの眼で見つめた。しかし、彼には重大な秘密があった。彼はみんなが思っているような“彼”ではなかったのだ。
   表面的には女性たちの理想のボーイフレンドだったブランドン。しかし実は、“彼”はティーナ・ブランドンという女性だった。性同一性障害によって間違った肉体の中に閉じこめられてしまったティーナは、ブランドンとして生きる道を選んだ。ブランドンはラナと出会い、恋に落ちた。ラナはすべてを理解した上でブランドンを愛した。しかし、彼の秘密が明らかになったとき、悲劇の幕が切って落とされる――。

1999年米119分
製作総指揮:  パメラ・コフラー /ジョナサン・セリング/キャロライン・カプラン/ジョン・スロス
製作:  ジェフリー・シャープ/ジョン・ハート/エバ・コロドナー /クリスティーヌ・バション
監督:  キンバリー・ピアース 
脚本:  キンバリー・ピアース /アンディー・ビーネン
出演: ヒラリー・スワンク /クロエ・セビニー /ピーター・サースガード /ブレンダン・セクストン3世 /アリソン・フォーランド /アリシア・ゴランソン /ロブ・キャンベル /マット・マクグラス /ジャネッタ・アーネット 
     
評価: ★★★☆☆
音楽という芸術世界と人間関係との複雑な環境で成長する主人公の葛藤。音楽に対するピュアさや、音楽と自分の音楽を絶賛してくれるまわりの愛情が原動力となって成長を遂げていった。

受賞: 第72回アカデミー賞主演男優賞(ヒラリー・スワンク)受賞。助演女優賞(クロエ・セビニー)ノミネート。

一言: 1993年、ネブラスカ州フォールズ・シティ。アメリカでも最も保守的といわれる地域で起こった実話をもとに、ブランドン・ティーナの生と死を通して、アメリカの若者の心を探ろうとする。と同時に、性的アイデンティティのあり方について考え、同性愛に対する嫌悪と不寛容の本質に鋭く迫っていく。混沌と欲望と暴力の立ちこめるこの映画の中から現れてくるのは、愛を求めてさまよえるアメリカ人の姿なのだ。


 
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