風と共に去りぬ
GONE WITH THE WIND
 
1939年米国232分 
製作:  デビッド・O・セルズニック
監督: ヴィクター・フレミング
原作: マーガレット・ミッチェル
脚本: シドニー・ハワード
出演: クラーク・ゲーブル/ヴィヴィアン・リー/レスリー・ハワード/オリヴィア・デ・ハヴィランド/ハティ・マクダニエル 

評価: ★★★★☆
気高く強く、ときに甘えてみせるスカーレットはくやしいけど憎めない。一途な愛、情、男女の愛のドラマの原点を感じさせる。

受賞: アカデミー賞最優秀作品賞、最優秀主演女優賞(ヴィヴィアン・リー)、最優秀助演女優賞(ハティ・マクダニエル)、最優秀監督賞、最優秀脚本賞 、最優秀撮影賞、最優秀美術監督賞、最優秀編集賞、最優秀特殊効果賞、特別賞受賞

ストーリー:
 南北戦争の前夜。アメリカ南部ジョージア州タラの大農園主ジェラルド・オハラの長女スカーレット・オハラは、父の激しい気性を受け継いだ娘だった。彼女は、かねてから名家ウィルクス家の御曹司アシュレを愛し、自分こそ彼の妻にふさわしいと思っている。ところが情熱的な彼女にひかれながらも、アシュレはウィルクス家の伝統を守り、やさしくしとやかな従妹メラニー・ハミルトンを選び、スカーレットを激怒させた。 
 その現場を見ていたのが、怪しげな仕事をしていると噂されるレット・バトラーだ。彼は上品な南部紳士アシュレとは対照的に、 熱い血のたぎるタフな男だった。 
 スカーレットは、アシュレへのあてつけにメラニーの兄チャールズと結婚。折りから勃発(ぼっぱつ)した南北戦争に出征した夫は死する。そこで、スカーレットはアトランタのメラニーのもとに行く。戦火の混乱の中で、彼女に救いの手をさしのべ愛をささやくレット。だが、気丈なス カーレットは拒絶した。彼女の心にはアシュレがいる。 
 アトランタが北軍の手に落ち、レットの手を借りたスカーレットは、メラニーとその子供と共にタラにもどるが、美しかった大農園は見る影もなく荒廃していた。 
 やがて南軍の敗北で戦争は終わった。父母は亡くなり、一家の生活はスカーレットの肩に重くのしかかった。どうしてもお金が必要という事になれば、妹のフィアンセを奪って結婚する事も平気なスカーレットだった。それでもタラの大地を守らなければ……。しかし、その夫はク・クラック・クラン団に加わっており、ある日、スカーレットを襲った人たちへの復讐をしに出かけた時に死んでしまった。 
 そんな折り、レットの強引さに負けて、スカーレットは彼と結婚する。だが、心はアシュレのものだ。いままで好きでもないメラニーを守ってがんばってきたのだって、アシュレに自分のことを少しでも良く思って欲しいからだ。その下心を見抜くレットは、それでもスカーレットとの間に娘ボニーが生まれたことで、つかのまの幸せを味わう。 
 しかし、その大切なボニーが事故で死に、メラニーも亡くなったとき、レットは家を出た。もう愛は消えていた。どんなにスカーレットを愛しても、彼女の心は戦火に疲れて気力も失せたアシュレにとらわれているのだから。 
 この時になって、スカーレットははじめて気づいた。レットがどれほど自分を愛していたかを。そして、彼女自信も愛していたのはレットだった。アシュレとレット、2人を理解していればスカーレットはアシュレを愛すことなく、また、レットを失うことはなかったのだった。 
 もう、なにもかも終わり? いやそんなことはない。この素晴らしいタラの大地がある限り生きて いける。『明日、あの人を取り戻す方法を考えることにしよう。明日はまた明日の陽が照るのだ』 

   
 
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