マッキーオリジナルドラマ第2弾
「逃亡」

キャスト

警視庁城西署捜査一係

小暮 唯警部補(36歳)・・・・・坂井真紀
江川 瞳警部補(28歳)・・・・・遠藤久美子
西山剛三巡査(58歳)・・・・・・蟹江敬三
大原浩太巡査(27歳)・・・・・・宮下裕治
桜井昌兵巡査(25歳)・・・・・・渡邊邦門
中島武雄係長(56歳)・・・・・・伊東四郎
矢吹京介警視(45歳)・・・・・・沖 雅也

警視庁上南署捜査四係

瀧村昇一(40歳)・・・・山西 惇
北本竜一郎(35歳)・・・入江雅人
宮崎 要(45歳)・・・・升 毅
坂井俊介(43歳)・・・・近藤芳正

警視庁上南署捜査一課
中村 楓巡査部長(ナカさん)・・・・坂井真紀
桑田泰彦巡査(ヤス)・・・・永井 大
遊佐任三郎警部補(おやっさん、オヤジ先輩)・・・・山口智充

ゲスト

響組員・崎田勝則の母
崎田加奈子(50歳)・・・深浦加奈子(第1話のみ)
栗原 剛 スットビの-タケ-・・・・濱田 岳

第2話「スットビの剛-タケ-」


警視庁上南署玄関

玄関前にのりつけた唯の面パト
車から唯と浩太が降りてくる
署内ですれ違いざまに
男「あれ?、どっかでみた顔だなあ・・・。」
-上南署捜査一課巡査 桑田 泰彦-
桑田「ああ、城西署の小暮さんと大原さんか。なんだんだ、ちょっとついてって見るか。」


上南署捜査四課

唯と浩太、部屋の中にはいる。
盗み聞きする桑田。
中には瀧村、宮崎、北本、坂井がいる。


瀧村「大原さん、それ一体どういう意味だ!!」
北本「ちょっとあんた方、まさか我々が響組とつるんでるって言うんじゃ!」
大原「いやいや、私はそうはっきりとは・・。」
大原が話している途中で入り込む唯
唯「いやいやいや、その通りですわ。この渋谷上南署の中にいや、もっといえばあんた方の中に
響組のスパイがいる!!私はそういてますよぉ〜〜。」
 
盗み聞きしていた桑田
桑田「(小声で)なんだって!!!どういうことなんだこりゃ・・。」

顔をそむける、北本、宮崎、坂井。

瀧村「うち(上南署捜査四課)を疑う前に自分たちのところ(城西署捜査一課)は調べたのかな?そのスパイは案外おたくのところにいるんじゃないの!」
唯、瀧村の胸倉を掴み
唯「いっぱしの口聞くんじゃないよコラッ!!!おい瀧村!あんたも人の親ならさ頭冷やしてよく考えろ!一人の母親が殺された、息子を改心させるなら
自分の命をもいらないといっていた母親が息子と一緒に殺されたんだぞ!」
大原「唯さん!!やめてください」

大原ナレーション「打ち合わせどおり、唯さんはスパイに対する揺さぶり作戦に出た。」
唯「言っとくわよ、あたしはどんな手を使ってでも暴いてみせるどんな手を使ってでもだ!!!」

桑田「大変だ!遊佐さんやナカさんに知らせなくちゃ!」


上南署捜査一課

桑田走りながら、入ってくる。
部屋には、髪の長い女性刑事がいた。
桑田「ちょっと来てください。」
女「(調書見ながら)ヤス〜〜〜!!害者の家、逗豆じゃないよ逗子だぞ間違ってるよ〜〜!!」
桑田「それどころじゃないんですよ、ちょっと。」
女「え?なになにヤスにも彼女できたかぁ〜〜。」
-上南署捜査一課巡査部長 中村 楓-
桑田「違いますって・・。」

署内給湯室

桑田が楓にひそひそ話する。

桑田「実は、今うち(上南署)の捜四と城西署捜査一課が響組の壊滅作戦に出てるのはしってますよね。」
楓「そいえばそうだな。響組といえば覚せい剤取り扱うところでは最大手の組織だからね。で?」
桑田「その件でさっき、小暮刑事と大原刑事が捜四にかけこんで響組のスパイはあんた方の中にいるって小暮刑事が言ったんですよ!」
楓「ほんとかよほんとかよ!!!!」
桑田「今回の件はまだ俺とナカさんの二人しか知りません。極秘で捜査やりますか?」
楓「いずれみんなにばれるわよ。少なくともオヤジ先輩には・・・。」
桑田「そういえばおやっさんは前は新宿署の捜四にいたんですよね。」
楓「ヤス、実はこれ前に聞いたことあるんだけど、捜四の北本とオヤジ先輩は新宿署で馬が合ってたらしいわ。つらいだろうな・・・。下手したら身内(捜四)の仲間パクるんだからさ。・・・・やろう。」

上南署玄関

署内から出てくる、大原と坂井。

大原「坂井さん、ひとついいですか?」
坂井「は。」
大原「あなたさっき目をそらしましたね。」
顔を上げる坂井。
大原「心当たりがある、そう見たんですが。」
坂井「・・・、もうお少しだけ時間をください。恩のある人なんですよ。気持ちの整理を・・・。
うなずく大原。

大原、止めてある面パトに乗り込み車を発車させる。

唯の面パト車内

運転する大原。

大原「坂井が反応をみせました。まだ決心はつきませんが恩のある人だと。」
後部座席に横になっていた唯が、顔を見せる。

唯「恩のある人。」
大原「坂井の上司先輩といえば、現場では瀧村、北本、宮崎この三人だけです。
となるとスパイはこの三人の中にいる三羽烏ということになりますね。」
唯「もう一息だな・・・。」
大原「このあとどうするつもりですか。」
唯「瞳が掴んだ、スットビの剛-タケ-だ。やつを三羽烏にぶつけて反応を見る。
まあ、タケが生きていればの話だけれど・・・。」
大原「じゃ、タケもあぶないということですか!!」
無線が入る。

大原「はい、こちら大原。」
昌兵「桜井です。タケのアパートを押さえました。」

タケのアパート
面パトから降りる、大原と唯。
2Fのタケの部屋には、桜井と西山がいた。

タケ「わぁ!!」
桜井「えらくおびえてますよ。電話でなにか吹き込まれたんでしょ。」
タケ「(おびえながら)助けてくれ!!殺す気なんだな。知ってるぞ。お前らは俺を殺す気なんだ!!」
大原「俺たちがお前を殺す。電話の相手がそういったのか!!誰だそいつは!!」
西山「上南署のダチそいつだな!!!」
タケ「知らねぇ。俺は何も言わねぇ。」
唯「しょっぴけ!!!」

大原、タケを立たせて連行する。
タケ「助けてくれ、殺さないでくれ!!」

上南署捜査四課

ドアを開く音が鳴り振り向く一同。

唯と大原とタケがいる。

唯、タケをつくに向かってたたきつける。
唯「近くでこんなもの拾ったぞ〜〜!!!空いてる部屋を借りたい。」
宮崎「それは構いませんが。わざわざうちで調べる理由は?」
唯「ここでなきゃ困るんだ〜〜〜!!仲間がいるところの方だとこいつもしゃべりやす
だろうからね。借りるよ〜〜〜。」

唯、タケの首掴んで取調室に叩き込む。


署内廊下
瞳が捜四に向かっている。
坂井が呼びかける。

坂井「江川さん。」
振り向く、江川。
坂井「すいません。さっき大原さんに言ったこと取り消してくれませんか?」
江川「取り消す・・・。」
坂井「さっきはどうかしていたんです。大原刑事にいったことはすべて忘れてください。」
江川「坂井さん、秘密は責任もって守ります。絶対にあなたには迷惑かけませんから。」
坂井「とにかくうちにやましいことはひとつもない、これが署の統一見解ですから。」

その光景を見ていた、色黒の35・6歳の男
男「あれ、たしか城西署の江川刑事とうちの捜四の坂井さん・・。」
-上南署捜査一課警部補 遊佐任三郎-
遊佐「何が起ころうとしてるんだ。」

捜四取調室
部屋に入る瞳。
なかには、憔悴しきったタケそして唯がいる。
おびえているタケ。

瞳「(瞳の耳元で)坂井さんが事をつきました。」
唯「坂井が・・・。」
瞳「ええ、どうも上から圧力がかかっているようで、あの様子じゃ口を割らせるのも無理ですね。」
唯「いよいよ、こいつを本気で締めなきゃならんようだな。」
タケ立ってなにかいおうとするが、
唯「座らんかぁ〜〜〜〜〜!!!!!!」
タケ「取調べは別のところ出やってくれ。別のところでやってくれ!!」
瞳「(タケの胸倉つかみ三羽烏に姿見せながら)ねぇ、ここには怖い人でもいるの!!!!どうなのよ??」
タケ「お願いだ頼むz!!!」
唯、タケのあごつかみ耳もとでいう。
唯「おい、あの三人の中にいるか。」

三羽烏の面々が取調室の様子を伺いながら仕事している。

唯「なぜ震えんのよ?怖いのかそれとも、ペイが切れたからか!!!」
タケ「知らねぇ。何も知らねぇ。言ったら俺殺される!!」
タケ、相当おびえている。

唯「よしよし、わかった。場所変えようやなあ。後はは城西署でゆっくり聞くぞ。」
タケ「お前ら、やっぱり俺を殺す気だな!!どうせ殺されるなら、自分で死んでやらぁ!!」
タケ、目の前にあったカッターナイフで胸を突き刺す。
胸元から血が流れ出て痙攣するがすぐ事切れる。
タケが死んだ。
この光景を目のあたりし愕然する唯・瞳。

つづく
第1話「三羽烏」

唯(ナレーション)「4月8日警視庁上南署捜査四課との合同幹部会議、昨年暮れから急速に管内を犯し始めた覚せい剤
は、なおも毒牙をふるって市民の生活を脅かしつつもあった。捜四の鬼と言われている古参警部・瀧村昇一。署内随一
の理論派エリート警部補・北本竜一郎。若手の信望厚い温情警部補・宮崎 要。この三人が本捜査にかかわる署内第一線の三本柱
上南署の三羽烏と称される実力幹部たちである。こうした合同幹部会議を幾度も重ね覚せい剤組織・響組の壊滅作戦を検討したが
結果は毎回失敗に終わっていた・・・。」

警視庁上南署警察署会議室

今まさに、城西署捜査一係と上南署捜査四課との響組壊滅作戦の会議が開かれていた。
小暮 唯・江川 瞳そして三羽烏の瀧村・北本・宮崎のお三方も参加していろいろな議論を展開していた。


城西署地下1階・射撃場

夜、黒の皮手袋をした唯は一人、今回の密輸組織壊滅作戦が最悪銃撃戦になることを想定しての射撃練習に励んでいた。
冷たい目線を的に向ける。しかしその目は明らかに的ではなく組員を想定してみているのか?
コルトローマンMKVが火を噴き射撃場内に銃声が響き渡る・・・・。

唯(ナレーション)「いくら射撃大会5連覇記録したって所詮動かない的・・・・。今回は動く人間。下手すれば
こっちがやられるわ。すこしでも腕上げなくっちゃ!」

唯、的のど真ん中にほぼ命中した。そして今度は肩・足に撃つ事を想定して発射。命中。

唯「(独り言で)なんとか、命中したわ。あとは実戦でいかに慌てすに冷静に射止めるかか・・。」

大原、射撃場に現れる。

大原「唯さん、電話です。」
唯「(目線を大原に向け)誰から?」
大原「崎田加奈子さんって言う方からです。」
唯「崎田・・・・、あ!崎田のおっかさん!」


暴力団響組前の路上

土砂降りの雨の中、傘をさしながら息子・崎田勝則を見つめる唯と加奈子。

唯(ナレーション)「その夜、思いがけず一人の母親から有力な情報がもたらされた。覚せい剤組織・響組
の末端で働く息子を持つ母親・崎田加奈子が、その息子から一カ月がかりで聞き出した情報を提供してきた。」

加奈子「一時間後に、今話した場所へ息子たちが集まります。一キロの薬をみんなで包みわけするのだそうです。
どうか逮捕してやってください。世間様のためあたしの出来ることは・・・、こんなことぐらいしかぁ・・・。」

嗚咽してなく加奈子。


方南町にあるモコタ倉庫

城西署と上南署から数台の覆面パトカーが終結した。
捜査員が車から降り、表は、唯・瞳・坂井・瀧村、裏は浩太・昌兵・宮崎・北本が拳銃を構え浩太がドアを開け建物内に踏み込む。
しかし、覚せい剤どころか組員すら一人もいなかった。昌兵が包み紙を手に、

桜井「唯さん、これ見てください。」

唯、包み紙を手にする

唯(ナレーション)「確かについさっきまでここにいた。だが響組は消えていた・・。明らかな情報漏れである。」

崎田加奈子宅

家が火事で燃えていた。

唯(ナレーション)「同時刻、情報提供者崎田加奈子宅全焼。一人暮らしだった加奈子は奇跡的に救出されたが・・」

病院処置室

部屋に入る、唯・浩太。
しかし、加奈子は息を引き取っていた。
顔が蒼白している。

医者「火事場から持ち出したんでしょう。これひとつきりだったそうです。」
そこには、息子・勝則と加奈子が一緒に写った記念写真だ。
その写真を見つめる唯。
医者「後悔はしていない、息子を助けるためならこんな命はいらない。息を引き取るまで言い続けてました。
小暮さんには、息子のことをよろしくお願いします。とそれが最後の言葉でした。」

唯、写真を加奈子の組んだ手の下にいれそしてこぶしを握り締めて

唯「(肩を震わせながら)勝則君はあたしが必ず捕まえます!そしてあなたに代わってこのあたしが必ず全うな人間に戻して見せます!許してください」

唯、加奈子に向かい合掌する。


しかし・・・・。


暗闇の断崖

一台の車が猛スピードで崖に向かい突っ走る。
刹那!車が崖から転落。車は横転し大破炎上!!!


桜上水の唯の自宅

携帯電話が鳴る。
唯、眠気に襲われながらも電話に出る。

唯「(目をこすりながら)はい・・・。」
瞳「唯さん、大変です!!!!崎田勝則が焼死体となって発見されました!」
唯「えっ!!!!・・・・・どこ・・・場所・・・場所は!!!」
瞳「多摩市関戸の断崖です。」
唯「わかった。すぐ急行するわ。」

唯、愛車ソアラ2800GTエクストラで現場に急行する。

唯(ナレーション)「勝則君は明朝焼死体となって発見された。」

多摩市関戸の断崖

管轄の警察署員が勝則の焼死体を車から引っ張り出し担架にのせる。
その姿を見入る唯・瞳・桜井・大原。そこには上南署の三羽烏の瀧村昇一、宮崎 要の姿もあった。

唯「浩太・・・。あたしは絶対スパイを捕げて見せるよ・・・。あたしの命なんかどうなってもいいわ。絶対スパイを捕げてみせる!!!!」

城西署捜査一係

矢吹、栗原 剛の前歴者カードを見入る。

瞳「響組の連絡員と見られる栗原 剛です。この剛がですね酒に酔った勢いで昔の刑務所(ムショ)仲間に(俺には上南署に友達(ダチ)がいる)って自慢して言ったって聞いたものがいるんですよ。ただそれだけなんですが、なんか妙なものを感じるんです。」
西山「響組のうしろにとんでもない大物がいるんじゃないですかねぇ〜〜。そいつがなんかの理由で圧力をかけて署員にスパイをさせる・・・どうですか?」
大原「たしかにそれはいえると思いますね。もともと響組はたいした組織力は無く麻薬(シャブ)扱いだしてから急に勢力を伸ばしてきた。これに落ちた莫大な資金はどっからでたのか、そのバックを燻し出さない限り響組をつぶしたところで第2第3の響組が後を引き継ぐことになりますが。」
桜井「問題は・・・、スパイですね。スパイが誰かを突き止めない限り捜査は進められませんね。どうしたらスパイの正体を暴けるか・・・・」

考え込んでいた唯が、口を開く

唯「あたしに、考えがあります・・・。」

唯「あたしは、崎田加奈子を死なせてしまいました、息子の勝則君まで殺してしまった・・・。」
西山「唯、それはあんただけの責任じゃないみんなの責任だよ。敵の情報網がここまでとはね。」
唯「そうかもしれません、ですが崎田加奈子が尋ねてきたのはほかでもありません、誰でもないこのあたしだったんです・・・。あたしはこれに答えることができませんでした。」

唯、矢吹に顔を向ける。

唯「スパイは誰か? あたしはほぼ三人にまで絞ってます。未だにしっぽさえださない響組の首根っこを押さえてバックにいる大物まで引きずり出すにはこのスパイを捕げるのではなく、逆利用するしかないと思います・・。警視、もしあたしの方法でやらしていただけるのなら・・・。」
矢吹「・・・・わかった、やてみろ。方法は唯にまかせる!」
唯「はい。」


つづく


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