おばさんだけが喜ぶ減税


効果がない

 「期限付き商品券」が実現濃厚である。公明党が参院選の公約にしたが,本気かどうかは怪しかった。そんな物もらったら浮いたお金を貯金に回すというのが普通の感覚ではなかろうか。消費の冷え込み回復を祈る猶予の策とはいえ,あまりにもお粗末!

 野中官房長官の実弟が町長を務める京都・園部町で,町内商店街振興策の一つとして実施された。これで効果があったのだから,もっと大規模に全国的に実施したらもっと効果があると考えるのは猿知恵以下。町外での消費を町内に向けるのには効果があるが,国内全体では消費全体の量は変わらないのだ。外国での買い物をやめて国内で買うというのなら話が分かるが,そんな人いるかな?

税金の無駄遣い

 消費全体の量が変わらないのだから,商品券なんか印刷するより預金通帳に数字を打ち込む方が経費がかからなくていい。金融機関に手数料を払ってあげたら破綻を逃れられるかも知れない(そんな大金ではないか)。商品券の偽造防止なんて事になると印刷担当は造幣局だし,配布は市町村だから,この経費も馬鹿にならない。経費を民間に落とすことが重要で,身内で使ったのでは死に金である。

配布する相手が違うだろう

 当然のことだが,本当に生活に困っている人に配布すべきである。15歳以下は義務教育という福祉をすでに受けているということを忘れてはいけない。アルバイトをして金を稼いでいる人もいるが,教育に金がかかるのは高校・大学である。「進学しなくてもいいのに…」などという反論をするのは時代錯誤も甚だしいし,このような学歴社会を作ったのは政・財・官ではないか。

 一方,世代別に見ていちばん金持ちは年寄りである。65歳にもなると,子育ては終わっているし年金ももらえる。勤めている人の場合は年功序列で賃金は高い。こんな世代に金を渡す必要はない。

 国家予算に余裕がないのに,なぜ無理してまでこのような馬鹿げたことをする。将来の借金を増やすだけではないか。個人対象の減税はタンス預金になる。公共投資はゼネコンの食い物になる。金を回すのなら法人税の減税がベスト。

どうした自民党

 庶民の意見には「国家百年の計」などと見下していた自民党,なぜ公明党なんかにすり寄った。この件も「国家百年の計」と逃げるか?政策よりも政権を選んだに過ぎないではないか。

学生時代に習いませんでした?

 インフレの時は物価がどんどん上がってお金の価値が下がるから物を持て。不況・デフレの時はお金を持てって。私はよくお勉強したのでそれを守っているだけですよ。文部省のみなさん,あなた達がそう教えなさいって指導要領出してるんでしょ。官僚・政治家の大半は日本の最高学府東大卒なんですから,これくらいのこと当然覚えていますよね。

 現に銀行の貸し渋りで倒産した企業経営者の方々は,お金を持っていなかったからです。やはり不況の時代は物よりもお金ですなぁ。


追加:子供達の方がよくわかっていますよ。もっと困っている人にお金を上げるべきだと。

お断り:私は決して自民党支持者ではありません。強きを助け弱きをくじく自民党は嫌いです。