特殊法人

 いろいろ名目はあるだろうが,特殊法人などというものは官僚の天下り先にしか過ぎない。
 某都道府県では(この表現でどこを指しているか見当がつくだろう)公共事業はすべてこの何重もの特殊法人を通さないとゼネコンにすら降りないというシステムができあがっているという噂を聞いたことがある。受けた事業は当然まる投げで,中間搾取をするだけの役割しかしていない。

 ゼネコンですら俗に「5割,8掛け,2割引」といい,これをまともに計算すると32%になる。即ち,国や地方公共団体が組んだ予算の32%しか工事に使われなくて,68%は途中で消えているのだ。しかもその上に何重もの特殊法人が搾取する。こんな特殊法人が日本にはごろごろしている。国民が納めた税金を何と思っているのだ。

 その他,なくてもいい,むしろない方が,いや,存在してはならない公団も数多くある。例えば,本四連絡橋公団。橋を使わない人にとっては他の高速料金が安くなるのである方がいいのかも知れない。

 この公団は橋の通行料金だけで運営しなければならないのだが,通行料金が高くて通行量は予想の半分にも満たない。30年後には橋の建設費が償還できる皮算用が,100年かかることになってしまった。交通体系は高速道路と同じなのだからそちらの公団に任せて,橋の赤字分は他の高速道路の収益金を回してもらえばよかった。そうすれば通行料金はもっと安くなって,通行量も増え生活道路としての役割も果たせた。

 こういう視点から考えると,公団も官僚の天下り先を増やすために屁理屈をこねて作ったのは明らかではないか。おまけにこの赤字を橋の香川県と岡山県が負担している。官僚OBの小遣いを県の税金で払っているの同じだ。両県の知事もこんな押しつけを拒否するとか,何とかしろよ。そうすると,国に手を回して補助金を減らすとか,何かあるのかな?

 元来道路は公共の財産。通行料金を取ることが間違い。高速道路の通行料金を取るなら一般道路の歩行者からも料金を取れ。ドライバーはただでさえ道路を作るためという名目のガソリン税を,しかも5%の消費税という2重取りの税金まで払っているんだぞ。

 こんな特殊法人すべてなくせば,国の財政赤字もぐ〜んと減るに違いない。しかし,官僚がこの甘い汁を自ら放棄するなど考えられない。特殊法人の言い分は聞かねばならぬ,何といっても自分たちの先輩だ。次は自分がいい思いをする番だと日数を数えているのだから。