国債
主義主張・理想・未来像,何も持たない無能な政治家を作り上げたのは国民である。しかし,自分の地位保全(当選)のために債券をバラまいていいものか?良心のかけらが雀の涙ほどでもあればこんな無茶はすまい。
これも学生時代習ったことだが,国債は政治家の都合で「建設国債」と「赤字国債」に分けられている。債券の文面は同じだが,使う目的によって区別しているのだけのこと。国の借金であることに変わりはない。
実はこの「建設国債」つー奴がくせものである。道路や橋など社会基盤の整備に使うもので,それによって国民の生活が潤い,経済活動も活性化するので,将来回収できるから発行してもよい。という政治家の理論だ。この問題点をいくつかあげよう。
- 本当に国民のためになる投資をしていない。諫早湾の干拓事業を見れば明らかではないか。仮に作った農地が全部売れても収支はゼロ。ここ数十年,米余りで現在の水田でさえ2割減反。こんな中で新しい農地を買う者などいようはずがない。農水省は米の減反政策を推進しながら農地拡張という相反することに無駄金をつぎ込んでいる。しかもこの計算には漁業の被害は全く考慮していない。漁業も農水省の管轄だろう!現状では農業収益はゼロ,漁業赤字数億円,合計「建設費+漁業赤字」。何世紀たったら回収できるのか?こんな事業を立案した権力者達に告ぐ,借金してでもお前が全部買い取れ!
- 農地を買う者がいないだろうというのにはウラがある。普通,農業をしていない人は農地を買うことができない,という規則があって,例えば,田んぼを買って家を建てようとすれば,今の持ち主に宅地として登記し直してもらってからでないと土地を買えないのだ。諫早湾の干拓地のような場合は,農家でなくても買えるということにして,新しく農業をしたい人がいて(ほとんどいないと思うけど)売れるだろうという甘〜い甘〜い皮算用なのだろう。しかし,このように大事業で作った土地は,農地を宅地の転用するときの規制がもっと厳しいのだ。
- 額面の大半は途中で消えている。これは特殊法人のところで述べたとおり。
では何のためにこんなに工事をするのか,答は簡単。公共事業に群がるダニ達の利益のためでしかない。君らも人の親なら日本の将来を憂えよ!
1998年参議院選挙の際のテレビ討論で,当時の大蔵大臣武村氏は「公共事業の財源はほとんど建設国債でまかなっているから,公共事業を見直しても財政再建にはつながらない」と発言した。国の財政はここまで貧している。大蔵大臣が建設国債を借金と認識していないようでは困ったもんだ。