絞りとシャッタースピード
F値と絞りについて:
F値とは焦点距離とレンズの直径の比率で(本当はこの比率の平方根です。)この値が小さいほど明るいレンズになります。
絞りとはレンズについている直径をかえる目隠しのような物でレンズのカタログに書いてあるF値とは絞りをいっぱいに開けたときの値です。
絞りを絞れば当然同じレンズでもF値は大きくなります。
露出について:(パターン1)
写真は、デジタルにせよ銀塩(フィルムなどを使うもの)にせよ光を感光面(デジタルならCCD等銀塩ならフィルム等)に当てて記録するわけです。
当然、感光面に当たった光の量で感光面で起こる何らかの変化の度合いが変わってくるわけです。
さて光の量はどのように決まるのでしょうか?
ここで光を雨にたとえてみます。雨が降っているところに円柱状の容器茶筒のような物)を置きます。
違う太さの容器を同じ時間だけ置いておくと太い容器の方が沢山雨水が溜まります。
今度は同じ太さの容器を短い時間置いた時と長い時間置いたときで比べると、今度は長い時間置いた方が沢山雨水が溜まります。
最後に、同じ太さの容器を強い雨と弱い雨のときに同じ時間だけ置いておくと強い雨の時の方が沢山雨水が溜まります。
さて自分が欲しい水の量が決まっていたとします。その場合その時の雨の強さによって容器の太さと置いておく時間が決まってくるわけです。
で、ここで雨の強さをその時の明るさ、容器の太さをF値(絞り値)置いておく時間をシャッタースピードに置き換えます。
適正な露出とは、先ほどの例えで欲しい量の雨水が容器に溜まった時のことに当たります。
露出オーバーとは雨水が欲しい量より多かった時。
露出アンダーとは雨水が欲しい量に足りなかった時。
と成ります。
露出について:(パターン2)
まず「露出」ですが、読んで字のごとくフィルムやデジカメの撮像素子(CCDやC−MOSの物があります。面倒なのでCCDに代表させます)を光にさらすことが原義です。
もしこの時、露出する時間が無限で光を通す穴が十分に大きかったとしたらフィルムの場合(ネガなら)真っ黒になってしまうでしょうしCCDでも真っ白になってしまうでしょう。逆に殆ど光に露出させなければネガなら透明(オレンジですが)のままだし、CCDなら真っ黒になりますよね。
要は写真を撮るときにはフィルム、CCDの感度によって丁度良い露出量があるわけです。
で、写真の世界ではフィルムやCCDに当てる光の量を露出値と呼ぶことにしています。(嘘もあるかもしれませんが、その辺はよしなに。(^^;))
で、或る露出値で写真を撮る場合、この露出値を決定するには2つの要因があります。それが絞りとシャッタースピードです。
絞りというのは(一般的に)レンズに組み込まれていてレンズを通る光の量を調整します。絞れば光の量は減りますし、開けば光の量は増えるわけです。
シャッタースピードというのは、シャッターを開けている時間のことで光をフィルムやCCDに当てる時間を調整します。
シャッターを開けている時間を長くする(シャッタースピードを遅くするといいます。)と当たる光の量が増えますし、シャッターを開けている時間を短くする(シャッタースピードを速くするといいます。)と当たる光の量が減ります。
この2つを組み合わせて適正露出を設定するわけです。つまり絞りを開けていればシャッター速度は速く、絞りを絞っていればシャッター速度を遅くするわけです。
絞りを開ける:
ピントが合っている様に見える範囲(被写界深度と言います)が狭くなるので、目的とする被写体以外のピントがずれて(ボケて)被写体が浮き立ったような写真になる。
シャッタースピードが速くなるので、ブレにくい。
また、動きを止めることが出来る。
絞りを閉める:
被写界深度が深く成るので、ピントが合う範囲が広くなる。
風景など、全体にピントを合わせたいときに有効。
人物などでは、背景が煩くなりがちだが、集合写真などの場合は逆に有効。
シャッタースピードが遅くなるのでブレに注意。
被写体ブレを生かして、動きのある絵が撮れる。
逆に
シャッタースピードを速くする:
ブレにくい。
また、動きを止めることが出来る。
絞りが開くので、被写界深度が浅くなり、目的とする被写体以外のピントがずれて(ボケて)被写体が浮き立ったような写真になる。
シャッタースピードを遅くする:
ブレ易くなる。
被写体ブレを生かして、動きのある絵が撮れる。
絞りが絞られ被写界深度が深く成るので、ピントが合う範囲が広くなる。風景など、全体にピントを合わせたいときに有効。
人物などでは、背景が煩くなりがちだが、集合写真などの場合は逆に有効。
と言うことになります。
この辺のさじ加減で、色々な表現が出来ます