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1.柔らかな頬…桐野夏生
2.原罪の庭…篠田真由美 3.ジオラマ…桐野夏生 4.フォー・ユア・プレジャー…柴田よしき 5.グイン・サーガ76 魔の聖域…栗本薫 |
| 1.柔らかな頬 | 桐野夏生 |
講談社1999.4発行1800円ISBN4-06-207919-4
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不倫相手の別荘に家族とともに行ったときに起きたひとつの事件――子供の失踪。それは母である主人公の道を違えさせてしまった。
彼女が行き着く先に見たものは何か。家族や不倫相手の人生が変わり、そこに絡んでくる死を目前にした元刑事。彼らは一人の子供の失踪に、何を見るのか。 切なくて痛くて、どこか荒涼とした話だった。 ラストは賛否両論あると思うが、私はいいと思う。もしかしたら話に出ていた「結論」のひとつに正解はあるのかもしれないし、ないかもしれない。それでいい。というか、最後の子供のモノローグ部分が怖かった。 [ 先頭へ ] | |
| 2.原罪の庭 | 篠田真由美 |
講談社ノベルズ1997.4発行860円ISBN4-06-181961-5
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桜井京介と一緒にいる少年・蒼が子供の頃に起きた事件、いわば京介と蒼の出逢いの物語。
蒼に何か隠された過去があるとほのめかされていたので、やっとその話になったかという感じだった。事件がどうこういうよりは、京介と蒼の関係に惹かれた話だった。 過去の陰惨な事件の犯人は子供の蒼なのか、それとも別の誰かなのか、真相はとても悲しい物語に仕上がっていた。やはり、ちょっと少女趣味なのは否めないけど。 で、肝腎の続き…京介の方の過去は、出てるんでしょーか? とりあえず、次はちょっと積極的に読みたいなと思ってるんだけど。 [ 先頭へ ] | |
| 3.ジオラマ | 桐野夏生 |
新潮エンターテインメント倶楽部SS1998.11発行1500円ISBN4-10-602642-2
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短編集。ひとつ、男の子の一人称という変わった作風の話があって「え?」とミョ〜に思った他は、なかなか日常の片隅に落ちているひび割れが目につくような話が揃った。
「柔らかな頬」でも思ったけど、桐野さんの文章うまい! 小池真理子さんの文章は濃密で大好きだけど、それをもっと乾かした感じがする。 [ 先頭へ ] | |
| 4.フォー・ユア・プレジャー | 柴田よしき |
講談社
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前に「フォー・ディア・ライフ」という長編があって、その続編。前もかなり面白かったので、今回も楽しみに読んで、やっぱり面白かった。
無認可保育園を経営する主人公は、拉致された恋人を捜して殺人事件に巻きこまれていく。男の母性とはこんな感じなのか、さてさて女性作家が書くからこんなふうになるのか、謎だなと思いつつ、楽しく読んでいった。保育園との絡みの比重をもう少し多くすれば、もうちょっと保育園経営と裏稼業の繋がりができるのにね。 [ 先頭へ ] | |
| 5.グイン・サーガ76 魔の聖域 | 栗本薫 |
ハヤカワ文庫540円ISBN4-15-030653-2
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今回は幽閉されているリンダの視点を通して見る、パロ宮廷の様子が、ひたすら気味悪い。
レムスとアルミナ、そしてふたりの子供、どうしてそれでリンダが正気でいられるのかが不思議よ〜。パロはもう終わりかなあと、しみじみしてしまったが、そこにどうグインやイシュトが絡んでくるのかが期待。いやその前に、ナリスは大丈夫なのか? [ 先頭へ ] | |